![]() 当コラムは、『読んで得する翻訳情報マガジン』に掲載された記事原稿に加筆補正したものです。 |
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| ■ OEDの検索 その2 複合検索 | |
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さて、今回もOED on CD-ROM (2nd edition, version 3.0) を使って、その優れた検索性の一端をご紹介しましょう。まずはフルテキスト検索の「ADVANCED SEARCH」画面を呼び出します(画面左下の「ADVANCED SEARCH」ボタンをクリックしてください)。
【お題1】1980年代のタイムズ誌からの用例文を抽出したい〜 この場合は、単純な「AND検索」を用いればOKです。両方の検索語を同時に含むものを検索するというものですね。 1)例文検索なので、青の「QUOTATIONS」ボタンをクリック(赤に反転します) 2)以下のように入力して「START SEARCH」ボタンをクリック [times]IN [quotation work] [AND] [1980-1989]IN[quotation date] 3)3,849件の用例文がヒットします。 【お題2】オーストラリアの小鳥に関連するワードを抽出したい〜 1)見出し語検索なので、青の「ENTRIES」ボタンをクリック(赤に反転します) 2)以下のように入力して「START SEARCH」ボタンをクリック [bird]IN [definitions] [NEAR] [australia]IN[definitions] Options for NEAR/NOT NEAR:[section] (*) before or after 3)62件の見出し語がヒットします。 ここでは近接演算子「NEAR」を使うところがポイントです。近接演算子とは、2つの検索語間の相対的な位置関係や距離を指定して検索するもので、先ほどのAND検索に比べて精度の高い検索ができます。ここでは、検索 option として「section」を指定することで、同一語義の中に「bird」と「australia」を同時に含む見出し語を抽出したわけです。 仮にここで「NEAR」の代わりに「AND」を指定して検索した場合、同一見出し語の中で異なる語義に「bird」と「australia」を各々含むものまでヒットしますので、ノイズが大きくなります。 【お題3】「晴雨」を意味するワードを抽出したい〜 1)見出し語検索なので、青の「ENTRIES」ボタンをクリック(赤に反転します) 2)以下のように入力して「START SEARCH」ボタンをクリック [rain]IN [definitions] [NEAR] [cloudless]IN[definitions] Options for NEAR/NOT NEAR:[5 words or fewer] (*) before 3)以下の見出し語がずばりヒットします。 serein A fine rain falling from a cloudless sky. 検索 option として、「rain」と「cloudless」が5単語以内の距離にあること、そして必ず「cloudless」の前に「rain」が来ることを指定しています。 ところで、OED on CD-ROM V.3.0 の持つ、電子媒体ならではの利便性は、ブール演算子(AND, OR, NEAR など)を用いた複合検索だけではありません。私が一番驚いたのは、58万に及ぶクロスレファレンス機能です。 たとえば、上述の検索結果(A fine rain falling from a cloudless sky.)で、fine をダブルクリックしてみてください。瞬時に「fine」関連項目の一覧リストにジャンプできるのです。アンダーラインや文字色が付かないため、一見わかりづらいかもしれませんが、検索結果の本文中の各単語に対してもホームページのようにハイパーリンクが張られています。従って、ある単語から単語へと気ままにブラウジング(拾い読み)ができるのです。「OEDはハイパーテキストがペーパーよりも読みやすい数少ない例」と言われる所以ですね。 「画面サイズや表示フォントが変更できない」「インターネット・ブラウザでお馴染みの『戻る』ボタンがない」「右クリック機能がない」など、OED独特の仕様に賛否両論はあるようですが、このハイパーリンク機能は文句なし!で、ある意味、電子辞書の究極の形態ではないかと思うのです。 |
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| 初出 2003.9.12(竹) | |
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