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 ■ 仕事としての翻訳                  井口 耕二
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
 ■ Oxford English Dictionary Ver.4.0 のインクリメントサーチ
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 ■ 仕事としての翻訳                  井口 耕二

 ◆ビジネスの流れ

 ●仕事の仕方の工夫

 前回は、スピードアップの工夫を紹介しました。今回はもうひとつのポ
 イント、品質の安定を取りあげます。

 ◎品質の安定

 自分の実力以上の翻訳はできません。ですから、自分の実力どおりの訳
 文を作る、それが、仕事としての翻訳を進めるにあたって大事なポイン
 トとなります。

 もちろん、専門分野の一番中心に「はまった」仕事が一番よい品質とな
 り、そこからはずれるほど品質は落ちるものです。これは実力のうちで、
 仕方がありません。しかし、それ以外の理由による品質低下やぶれが発
 生しないように気をつける必要があります。

 品質がぶれるというのは大きなマイナスです。訳文が90点のときと40点
 のときがある人では、安心して仕事を任せられません。翻訳者が訳文を
 提出するのは、客先納期まで、もうあまり時間が残っていないときです。
 その時点で40点だとわかったら、あとは大変な作業になります。それな
 らむしろ、60点で安定している方がいいかもしれません。後処理の時間
 が読めるからです。

 品質を安定させるためにはどうすればいいのでしょうか。

 ・読み直し、手直しを行う

 そんなの当然だよ、と思う方も多いでしょう。でも、この処理を行わな
 い、または、きちんと行えない人が少なからずいるようです。

 私が翻訳発注側にいたとき、日本語の誤変換がボロボロある(A4 1ペー
 ジに数カ所以上)訳文が何度も納品されました。誤変換など、一回、読
 み直していれば、そのほとんどに気づいていいはずの間違いです。見落
 とすことがないとはいえませんが、それでも大半はつぶせるはずです。

 読み直しはモニター上で行う人もいますが、紙に印刷して読みなおすこ
 とをお勧めします。印刷のほうが解像度が高いため、間違いに気づきや
 すくなるからです。

 読み上げソフトを使う方法もあります。読み上げさせた訳文を聞きつつ、
 目で訳文を追ってゆくのです。自分で読むと思い込みで読みちがえたり
 しますが、ソフトウェアは間違ったとおりに読んでくれるのでおかしい
 と気づきやすくなります。

 日英翻訳の場合、スペルチェックを必ずかけます。これも、やらない人
 が意外なほど多いようです。

 ・専門用語は最初から最後まで統一した訳語を使用する

 ちょっと長くなると、統一すべき訳語が前の方と後の方でばらけてしま
 う人がいます。こうなると、読んでいる方は、前に出てきた他の単語と
 同じものを指しているのかいないのか、迷ってしまいます。

「読み手が迷う」というのは、1ヶ所ではたいしたことはなくても、それ
 が重なると、非常に読みにくく、「悪文だ」と思わせる原因になります。
 同じ単語を使うというような機械的にできることは必ず行うようにしま
 しょう。

 無精せずに、前半の訳文を検索し、その単語をコピーして使います。
「単語やフレーズのコピー」で紹介した小技を使うのもいいでしょう。


 ☆本編及びバックナンバーはこちら↓
 http://tran.blog.shinobi.jp/Category/16/

【著者プロフィール】
  井口 耕二(いのくち・こうじ)a.k.a. Buckeye
  技術・実務翻訳者、翻訳フォーラム共同主宰、社団法人日本翻訳連盟
  常務理事
  高品質・高価格をめざして翻訳の現場で日々努力するとともに、オン
  ライン・オフラインの各種記事、セミナーなどさまざまな場で翻訳者
  という立場からの提言や主張を行っている。
  著書に『実務翻訳を仕事にする』(宝島社新書)、訳書に『スティー
  ブジョブズ−偶像復活』(東洋経済新報社)、『ウィキノミクス−マ
  スコラボレーションによる開発・生産の世紀へ』(日経BP社)などが
  ある。
  ホームページURL: http://buckeye.way-nifty.com/translator/
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 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ

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 ■ Oxford English Dictionary Ver.4.0 のインクリメントサーチ

 Version 4.0 になって、インターフェースが一新され、Flash ベースで
 動作が軽くなった OED on CD-ROM ですが、もう一点、特筆すべき改善
 点があります。インクリメントサーチ機能です。

 インクリメントサーチとは、検索ボタンをクリックしなくても、検索ボ
 ックスに1文字入力するごとにその時点で当てはまる項目を自動検索し
 て結果をリストアップ表示していく機能です。IC 辞書でお馴染みのや
 つですね。長い単語など、最後まで入力しなくてもよく、検索効率が格
 段にアップします。

 あと「Advanced Search」画面でプルダウンメニューから「language
 names」を指定すると、それに応じて左の入力欄もプルダウンメニュー
 に切り替わり、言語を選べます。ちょっとしたことですが、使い勝手
 のよい仕様ですね。

 日本語を語源とする英語で、2000年以降の引用例文のある単語を見て
 みましょう。「Advanced Search」画面で以下のように条件指定して
「Start search」ボタンをクリックしてみてください。

 [Japanese] IN [language names]
 [AND]
 [2000-] IN [quotation date]

 anime、gyoza、karoshi、teriyaki など、35項目(110件)がヒットしま
 すが、中にこんな単語もありました。ゴリラ+クジラ=ゴジラという解
 説は、結構、正確ですね。

> Godzilla, n. slang (orig. U.S.).
> 
>  Brit. /gad'zile/, U.S. /gad'zile/ 
> 
>  Forms: also with lower-case initial. 
> 
>  [< Godzilla, the name of a dinosaur-like monster which first 
>  appeared in the 1956 U.S. Inoshiro Honda film Godzilla, King 
>  of the Monsters, alteration of Gojira, the name of the monster 
>  in the original 1954 {Japanese} film of that name, blend of 
>  Japanese gorira gorilla and kujira whale, apparently adopted 
>  from the nickname of a burly film-set employee.] 
> 
>  A large or strong example of its type; a person or thing of 
>  monstrous proportions or strength.


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                             (竹)
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  ※連載毎に読み返せるので新たな発見があります。
 ※コラムに対するご感想・ご意見お待ちしております。
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 ■ 後 記

 経済成長のたまものでしょう。昨今は中国人観光客の姿を多く見かけま
 す。しかし、旧知の中国人翻訳者に言わせると、日本の観光地なり、施
 設に自分たちのコンテンツを積極的に中国語でアピールしようという意
 思を感じないといいます。
「秋葉原に行くと中国人ばっかりっていわれるけども、他を知らない
(=知らせようとしていない)からですよ」と、彼は言います。

「東京にはいいところがいっぱいあるんだけどね。もったいない」。
 来日して二十数年。私よりもずっと東京に詳しい彼は言うのでした。

                              (青)
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