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 ■ 仕事としての翻訳                  井口 耕二
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
 ■「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その59)               山本 ゆうじ
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 ■ 仕事としての翻訳                  井口 耕二

 ◇ 仕事の始め方

 ◎翻訳の仕事の探し方

 翻訳者として看板を上げるのは簡単です。難しいのは受注すること。

 まず、翻訳の仕事があるところを探さなければなりません。その上で、
 自分以外の人に回っている仕事をこちらに回してもらう必要があります。
 企業でビジネスの現場を見てきた人ならわかるはずですが、どちらもと
 ても難しいことです。営業に慣れた人がいる組織でも大変なのです。自
 分一人で何から何までやらなければならない自営業にとっては、さらに
 大変です。他業種でフリーランスをしている人たちに話を聞くと、一様
 に、「最初のころは取引先が見つからなくて大変だった」と言われます。

 その点、翻訳者はかなり恵まれています。

 翻訳案件を企業からとってきてフリーランスに振ることを仕事としてい
 るところ−翻訳会社があるからです。翻訳会社というのは、翻訳の案件
 を抱えていて、実力のある翻訳者を欲しいと思っているのが普通であり、
 一定以上の実力を持つ人が翻訳会社にアプローチすれば、かなり高い確
 率で仕事が獲得できます。逆に、翻訳会社からでさえも仕事がとれない
 ようなら、プロとして最低限の力がないことになります。

 もちろん、翻訳会社を経由すれば単価は安くなります。大元のソースク
 ライアントが支払う料金の半分からよくて6割というところでしょう。

 どうせなら単価は高いほうがいい。そう思うのが自然でしょう。

 しかし、ソースクライアントから直接受注しようと思えば、前述のよう
 に営業をしなければなりません。どの会社になら翻訳の案件があるのか、
 外から見たのではよくわかりませんよね。外資系なら翻訳の需要がある
 はずですが、需要が必ずあるだけに社内で翻訳する体制を整えていたり、
 あるいは個人で対応できないほど大量に翻訳があっていちいち個人を相
 手にしていられないなど、条件が合うケースは意外なほどありません。
 発注側からすると、新しい取引先にはリスクもあります。既存の取引先
 なら品質などの予想がつきますが、新しい取引先だと予想外に悪いもの
 が出てくる可能性があるわけす。ですから、まったく知らないところに
 営業をかけても、門前払いされるのが普通です。今ならメールでアプロ
 ーチするなどが考えられますが、返事が返ってくることはまずないでし
 ょう。

 自分のウェブサイトを作り、そこを見たソースクライアントからアプロ
 ーチがあるのを待つという方法もあります。ただ、このような形で仕事
 が来ることはめったにありません。仕事は積極的に営業をかけてもなか
 なかとれないのですから、待っているだけで来るはずがないのは当然で
 しょう。あてにはできるものではなく、一応、用意だけしておいて期待
 せずに待つというくらいに考えるべきです。

 翻訳者になる前の職場から仕事がもらえる場合や友人から紹介があった
 場合などは、ソースクライアントから直接受注できることもあります。
 そのような幸運に恵まれたときは、ソースクライアントとの直接取引を
 してみるのもいいでしょう。

 なお、ソースクライアントと直接に取り引きできる場合でも、自分が取
 引のある翻訳会社を紹介し、そこ経由で仕事をするという人もいます。
 翻訳会社のチェッカーを含めて複数の人が訳文を見たほうがいい、自分
 が請けられなくても問題にならないなどが理由のようです。

 ◎翻訳会社の探し方

 では、どの翻訳会社にアプローチすればいいのでしょう。一言でいえば、
「自分と相性がいいところ」です。翻訳会社は膨大な数、存在し、それ
 ぞれに得意な分野も異なれば支払い単価のレンジも異なります。仕事の
 進め方も翻訳者に対する姿勢も、会社によって大きく異なります。

 翻訳会社の違いについては、大手、中小、零細にわけて一般的な傾向を
 まとめた記事を2008年6月の「読んで得する翻訳情報マガジン」に書い
 ているので、そちらを参考にしてください。

 分野については、翻訳ムック本(アルクやイカロスなどから毎年出てい
 る)の巻末にある翻訳会社リストを参考にします。このリストに載って
 いない分野は取扱いがないわけです。ただし、リストに載っていたから
 といって、その分野の仕事がたくさんあるとはかぎりません。このあた
 りは、とにかくあたってみるしかありません。

 トライアルなどの手間をかけた上で、「その分野は取扱いがあまりない
 んですよね……」と言われたのでは無駄足になると思うかもしれません
 が、そのくらいは仕方ないでしょう。事前に電話などで確認すれば無駄
 が省けますが、それはあくまで翻訳者側の都合です。翻訳会社としては、
 電話の応対に時間を使ったあげく、実力がなくて登録できない人だった
 となるかもしれないわけです。ビジネス一般としては、営業には無駄が
 つきもの。いや、大半が無駄になるのが当然なのですから、このくらい
 の無駄は気にせず、相性が悪かったら次を探せばいいと考えるべきでし
 ょう。

 ☆本編及びバックナンバーはこちら↓
 http://tran.blog.shinobi.jp/Category/16/

【著者プロフィール】
  井口 耕二(いのくち・こうじ)a.k.a. Buckeye
  技術・実務翻訳者、翻訳フォーラム共同主宰、社団法人日本翻訳連盟
  常務理事
  高品質・高価格をめざして翻訳の現場で日々努力するとともに、オン
  ライン・オフラインの各種記事、セミナーなどさまざまな場で翻訳者
  という立場からの提言や主張を行っている。
  著書に『実務翻訳を仕事にする』(宝島社新書)、訳書に『スティー
  ブジョブズ−偶像復活』(東洋経済新報社)、『ウィキノミクス−マ
  スコラボレーションによる開発・生産の世紀へ』(日経BP社)などが
  ある。
  ホームページURL: http://buckeye.way-nifty.com/translator/
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 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ

 ★ 研究社「医学英和辞典」の第2版が出ました!
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 研究社から2008年7月に刊行された「医学英和辞典 第2版」のCD-ROM版
 が発売されました。
 元になった書籍版は総収録語数15万、前版と比べ見出し語で8割増、分
 量で76%増加したそうです。医学関係の翻訳をされる方にはぜひ!
 ※独自フォーマットCD-ROM。オリジナル検索ソフト付き。

 「CD-ROM 研究社 医学英和辞典 第2版」
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 ★「Oxford English Dictionary on CD-ROM」新版、好評です
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ご購入くださった複数のお客様から「前の版より使いやすい(動きがよ
 い)」という声をいただきました。

 「Ver.4.0」の特徴は・・
   ☆インターフェイスを全面刷新。
   ☆Windowsだけでなく、Mac OS X にも対応したハイブリッド仕様。
   ☆「第3版」発行に向けて進行中のプロジェクトで収集した、
    約7,000の新語や語義を収録。

 価格は
   通常版 \40,000 → 辞書SHOP特価 \36,000(税込)
   アップグレード版         \15,000(税込)
 です。

 アップグレード版は「Ver.2.x」以降をお持ちの方が対象となり、
 「Ver1.x」のお客様には通常版を購入いただくことになります。またイ
 ンストール時には旧バージョンのデータディスクが必要です。
 なお、アップグレード版は Macintosh には対応しておりませんので、
 ご注意ください。

 詳しくはこちら↓
 http://www.tranradar.net/oed_v4.html
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  ※連載毎に読み返せるので新たな発見があります。
 ※コラムに対するご感想・ご意見お待ちしております。
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 ■「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その59)               山本 ゆうじ

 映画や海外ドラマで英語を学ぼう2――DVD、Blu-ray、そしてダンベル

 しばらく前に、日本の中学校の英語教育を参観させていただきました。
 映像教材は使っていたものの、40人以上もの生徒に教えるには、一方的
 で機械的な詰め込み教育しかできません。ベルトコンベヤーでロボット
 を作っているようなものでした。これで英語の力がついたら「奇跡」で
 す。お金を掛けなくても、もっと方法を工夫することにより日本の英語
 教育は変えることができるのに、もったいない話しです。日本での暗記
 型英語学習では、多聴多読どころか、原文に直接触れる機会がそもそも
 異常に少ないようです。大人になったら手遅れというわけではありませ
 んが、中学校で多聴多読ができる時期にそれをしなくてどうするのでし
 ょうか?

 私は最近、27インチのパソコン用モニターを購入したので、ようやく高
 精細なフルハイビジョンを楽しめるようになりました。映画や海外ドラ
 マで英語を学ぶという試みはいろいろと行われています。ソースネクス
 トでは、映画を英語教材化した製品を出しています。これはこれでいい
 と思いますが、前回のコラムでご紹介したように、2か国語放送を録画
 すれば、無料ですぐに勉強できます。とはいえ、自分が見たい映画があ
 ればDVDやビデオをレンタルすることになるでしょう。Blu-rayも少しず
 つではありますが広まりつつあるようです。『落下の王国―The Fall―』
 はBlu-rayで見て欲しいとターセム監督自身も言っていました。
 http://www.imdb.com/title/tt0460791/

 映画や海外ドラマの情報収集に欠かせないサイトが、このIMDb.comです。
 http://www.imdb.com

 ここには、映画に関してユーザーから寄せられたあらゆる情報が集まっ
 ています。特にTrivia、Goofsのコーナーなどのこぼれ話やツッコミは
 必見です。Memorable quotesでは、名文句や決め台詞を確認できます。
 日本の映画に対する海外ユーザーのコメントを読めば、海外の見方を知
 ることもできます。誤解や過大評価をしていることもある一方で、鋭い
 分析をしている人もいます。映画批評は、学校での日本語や英語の作文
 の勉強にも役立つはずです。ユーザーの投票によるランキングもありま
 す。
 どの作品を見るか迷ったらこのランキングを参考にしてみるのもよいで
 しょう。私は映画を見たときに、かなりの確率でIMDbでのランキングを
 予想できるようになりました。

 英語版Wikipediaで映画のタイトルを検索しても、かなりの情報が見つ
 かります。Wikipediaには、例によって、主観的な感想、単なる噂やで
 っち上げも多数入っているので、注意する必要がありますが。

 DVDなどを見るときは、聞き取れない単語、知らない単語があれば一時
 停止して、メモを取るのもいいでしょう。パソコン上のDVD再生ソフト
 などでは、一時停止、巻き戻し、字幕や音声の切り替えなどは、キーボ
 ードでも操作できます。再生ソフトのヘルプで「キーボード」を検索す
 ると見つかるはずです。操作がずっと楽になります。

 ただし、知らない単語が多すぎるとメモ取りは負担になるので、すでに
「内容がほとんど聞き取れる」人だけにお勧めします。あまり細かい点
 にこだわりすぎると長続きしません。耳が慣れていない人は、まずは
「聞き取れなくても気にしない」ことを優先すべきです。

 また、メモは取らずに、DVDを見ながら、ダンベルや握力を鍛えるハン
 ドグリップなどで軽い運動をするのもいいでしょう。言語は、じっと座
 ったままよりも、体を動かしながら覚えるのが効果的です。身体的運動
 や五感と結びついた記憶は、定着しやすいものです。デスクワークが続
 いているようなら、運動不足の解消にもなります。また画面を注視しな
 くても、リラックスして英語を聞き取れるようになれればTOEICのリス
 ニングも怖くなくなります。運動しながら字幕を追うのは困難ですので、
 がんばって耳で聞き取るしかなくなります。アクション シーンの多い
 映画や海外ドラマではアドレナリンが出て、運動意欲も高まるはずです。

 ご質問、ご感想、ご要望、ご意見などがありましたら、
 tran@nichigai.co.jpまでどうぞ!

《このコラムは、音声認識ソフトで入力し、音声読み上げにより校正しています》

【著者プロフィール】
   山本 ゆうじ(やまもと・ゆうじ)
   言語・翻訳コンサルタント。国際学校 UWC イギリス校で二年間学び、
  筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。
  日英仏語で、美学・比較文学・芸術学・文章技法などを学ぶ。

  transPC  【実務翻訳】	  http://transpc.cosmoshouse.com/
  秋桜舎  【文芸談義/文芸翻訳】http://cosmoshouse.com/

 『世界に通じる学校――国際学校 UWC の異文化理解教育』発売中
  山本ゆうじ〔編著〕2004.4 アルク刊 A5/199p \2,310(税込)
  http://www.bookpark.ne.jp/cm/pudding.asp?content_id=ALCB0025
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