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 ■ 仕事としての翻訳                  井口 耕二
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
 ■ ロシュフォール vs. シェルブール           田村 洋一
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 ■ 仕事としての翻訳                  井口 耕二

 ◇情報収集

 ◎情報収集場所とその性格

 情報を収集する場所や方法によっても得られる情報はいろいろに変化し
 ます。

 ・書籍・雑誌
 ・ウェブサイト、ブログなど
 ・オンラインコミュニティ
 ・講演会・セミナー
 ・授業・勉強会
 ・仲間内の集まり
 ・1対1

 大まかな傾向としては、不特定多数に開かれた媒体ほど建前中心となっ
 て本音や微妙な話は入りにくい、少人数の仲間内になるほど個別の話や
 本音が聞けるけどそのような関係を作る手間が必要というところでしょ
 う。なお、建前中心というのは必ずしも悪い話ではありません。建前中
 心でないところは、相手による違いが大きい、悪意の発露が強くなりが
 ちなどのトレードオフがありますから。

 また、不特定多数に開かれた媒体ほど情報が「出し手→受け手」という
 流れになり、クローズドになるほど情報の流れが双方向になるという傾
 向もあります。クローズドでなければ手に入らない情報が欲しいなら、
 自分も情報を出して行く必要があるわけです。情報を出す人のところほ
 ど情報が集まる、と言ってもいいでしょう。

 ○書籍・雑誌

 どちらも比較的よくまとまって情報が提示されます。雑誌を中心に広告
 のバイアスがかかりがちという側面はありますが、最低限、押さえてお
 くべき情報が網羅されていることが多く、とりあえずの入口としてとて
 も有用です。そのくらいの内容が実現できないと買ってもらえませんか
 らね。

 最大の欠点は情報が一方通行であること。ここがもうちょっと詳しく知
 りたいと思ってもたずねる術がありません。

 ○ウェブサイト、ブログなど

 最近はインターネットが発達し、さまざまな情報が簡単に手にはいるよ
 うになりました。自分が知りたい内容に関するキーワードを二つ、三つ
 組み合わせて検索すれば、翻訳者や翻訳会社などのウェブサイトやブロ
 グがヒットします。これをいくつか読んでみればさまざまな人の意見を
 知ることができます。時間もお金もかからず、知りたいことがわかるわ
 けで、とても便利な時代になったものです。

 ブログのようにコメント欄がある場合は、質問をすることもできます。

 欠点は視点や意見が個人的となりやすく、自分とは状況が大きく異なる
 可能性がある点です。また、不特定多数に開かれているため、比較的、
 建前的になりがちです。

 ○オンラインコミュニティ

 メーリングリストや掲示板システムを用いて、プロの翻訳者や翻訳志望
 者が情報交換をする場があちこちに作られています。私が共同主宰をし
 ている翻訳フォーラムもその一つです。形式としては完全に公開のもの
 から小さな団体のメンバーのみという完全クローズドのものまでがあり、
 公開度に応じて交換される情報の建前度も変化します。

 誰かの質問に他の人たちが答えるという形が基本なので、一個所で複数
 の人の意見が聞けることがメリットになります。答えてくれた人同士で
 議論が進み、深く掘り下げた考えや賛否両方の意見が得られることもあ
 ります。

 質疑が基本というのはデメリットにもなります。いつ、どういう話が出
 てくるのか、出てこないのか、まったくわからないのです。この問題は、
 コミュニティに参加すれば解決します。聞きたいことがあるなら聞いて
 しまえばいいのです。ただし、回答する側も人間。質問する人やその聞
 き方によって、丁寧に回答したり無視したり、あるいは叱責したりとい
 ろいろな対応になります。その基準はコミュニティによって異なります
 から、それぞれの場所をしばらく読み、雰囲気を把握してから質問など
 に踏みこむほうがいいでしょう。自分が答えられる質問が出たら答えて
 おくというのもいい方法です。コミュニティにいつも貢献している人が
 何かわからないと聞けば、なんかしてあげようと他の人たちも思います
 からね。

 ○講演会・セミナー

 誰が来ているかわからないと建前しか語ってくれない人もいますが、対
 象がそこに来ている人だけとなるので、「この場限りの話ですけど……」
 と本音をぽろりと語ってくれる人もいます。ほとんどの場合、質問を受
 けてくれますし、特に小規模であればかなり突っ込んだ質問もできたり
 します。

 会場費などの問題もあり、そこそこの料金がかかる上、そのときその場
 に行かなければならないなど大変といえば大変なのですが、「当たり」
 を引けば十分におつりが来る経験ができます。ただし、外れることも少
 なくないので、その覚悟は必要です。

 ○授業・勉強会

 翻訳学校などのように授業という形が取られることもあります。連続し
 て行われるので、一般に講演会やセミナーよりも情報量が増えます。ま
 た、人数が少なくて参加者の顔が見える、つまりクローズドに近づくの
 で本音の話が聞きやすくなります。ただ、授業形式で行われるものは基
 本的に翻訳を学習している人向けであり、プロ向けはありません。

 勉強会は翻訳学習者あるいはプロが集まって行います。基本的に同じレ
 ベルの人が集まるため、どんどん進むのは難しいのが欠点です。しかし、
 プロ翻訳者になるとプロ同士が集まって勉強会をする以外は自分一人で
 勉強するくらいしか方法がないため、このような形で情報交換をしなが
 ら切磋琢磨を試みることがあります。

 ○仲間内の集まり

 数人で昼食会や飲み会をするようなケースです。たのしくおしゃべりを
 してストレス発散だけで終わることもありますが、オープンな場では聞
 けないことを聞く絶好の機会でもあります。「(オープンな場であった)
 こないだの話、アレ、ホントのところはどうなの?」みたいな話もでき
 るわけです。

 欠点は、まずどこかで知り合いにならなければ参加自体ができないこと。
 この問題の解決策はオンラインコミュニティが一番簡単でしょう。コミ
 ュニティによってはいわゆるオフ会の呼びかけがときどきあったりしま
 す。そういうところに参加してみるわけです。自分に合いそうなオフ会
 がなければ……自分で呼びかけてしまいましょう。質問と同じで、オフ
 会も「求めよ。さらば与えられん」です。「〜分野に興味がある人で昼
 食会をしませんか」「〜の地域でオフ会、してみませんか」と呼びかけ
 てみればいいのです。オフ会の呼びかけがあっているようなところなら、
 たいがい、なにがしかのレスポンスがあるでしょう。仮に人数やスケジ
 ュールの問題でオフ会が実現しなくても……失うものはないはずです。

 ○1対1

 仲間内の集まりがさらに進めば、1対1あるいはそれに近いごく小さなグ
 ループでの集まりをするようになったりします。一般にかなり親しくな
 らないとこういう形になりませんが、ここまで行けば、一般に聞くのは
 タブーと言われているような話までできるケースも出てきます。もちろ
 ん、相手によるわけで必ずということにはなりませんが、私の場合で言
 えば、単価や年間の売上高までお互いにだいたい知っているなんて仲間
 もいたりします。

 ☆本編及びバックナンバーはこちら↓
 http://tran.blog.shinobi.jp/Category/16/

【著者プロフィール】
  井口 耕二(いのくち・こうじ)a.k.a. Buckeye
  技術・実務翻訳者、翻訳フォーラム共同主宰、社団法人日本翻訳連盟
  常務理事
  高品質・高価格をめざして翻訳の現場で日々努力するとともに、オン
  ライン・オフラインの各種記事、セミナーなどさまざまな場で翻訳者
  という立場からの提言や主張を行っている。
  著書に『実務翻訳を仕事にする』(宝島社新書)、訳書に『スティー
  ブジョブズ−偶像復活』(東洋経済新報社)、『ウィキノミクス−マ
  スコラボレーションによる開発・生産の世紀へ』(日経BP社)などが
  ある。
  ホームページURL: http://buckeye.way-nifty.com/translator/
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 ■ レファレンスクラブ「R360ショップ」難問に懸賞ポイント!

“レファレンス”とは、利用者が必要とする情報を効率よく入手できる
 ように図書館員が参考資料や文献を紹介するサービスです。“司書”の
 知識・経験・力量が問われる図書館の基幹業務であります。

 私どもレファレンスクラブの掲示板にもいろいろな質問が寄せられます。
 すぐにレスが付くものもあれば、何の反応もなく忘れ去られていくもの
 も。なかなか回答の付かない質問には、ベテラン図書館員も頭を抱える
 難問もあります。

 そこで、R360では難しいレファレンスの質問に“懸賞”をかけるこ
 とにしました。お尋ねもの(WANTED)に懸賞金をかけるという“お遊び”
 的要素を含んだコンセプトです。但し、実際には懸賞金ではなく、代わ
 りに懸賞ポイント=レスQポイントを進呈します。

 1ポイント=1円換算で、次回以降のショッピングの際の割引サービス、
 もしくは、所定の景品(別途ご案内)との交換が可能です。

 ご回答は、R360ショップの商品レビュー機能を使ってお願いします。
 匿名希望ではレスQポイントを付与いたしかねますので、レビュー前に
 会員登録をどうぞ。書き込み時は、ニックネームをお使いいただけます。
 初回登録の特典として500ポイントも付きます。図書館員以外の一般
 の方もご応募いただけます。自信のある方は“腕試し”をどうぞ。

 レファレンスクラブ評議会が評価し、優良と判断した回答に対してレス
 Qポイント=1件につき500ポイントお付けします。単なる事実のみ
 のQ&Aでは評価いたしかねますので、典拠となった資料や調査過程を
 明記してください。

【懸賞レファレンス(クイズ)】 ※1問だけでも結構です。

 1.広島市安佐南区祇園界隈 東山本 西山本あたりの昭和元年〜昭
   和16年までの街の情景を伝える文献や写真、小説等が知りたい。

 2.具体的な個々の活性化事業(や地域政策)において、目標とする
   数値などをそれぞれ設定しているが、たとえば「こういう数値が
   地域の活性化を図る指標としてよく用いられている」というよう
   に通覧できるツールを探している。

 3.戦前の映画「陽気な裏町(1939)」の原作=崑野汎氏であること
   がわかったが、その人物について知りたい。

 4.「東京ブックナビ」(東京地図出版)や、かつての「東京ブック
   マップ」のように独自の観点から“セレクト”された、個性的な
   書店や、蔵書に特徴のある図書館などを網羅したリンク集が知り
   たい。

 5.昭和5年頃の朝日新聞連載小説の作者、タイトルが知りたい。
   「病気のため足の不自由な先生がいた。そのクラスの子供たちが
   先生の真似をするようになった。その中で一番上手なのが先生の
   子供だった。怒られても真似を続ける子供をみて自分と同じ病気
   ではないかと疑い、病院に連れていくと案の定、同じ病気だった」
   というストーリー。作中に「親子そろって小便してる頭の上に赤
   とんぼ」といった一文が出てくる。

【応募締切】2009年6月15日(月)

 ご応募は、以下のページからどうぞ(* 事前に会員登録が必要です)。

 http://www.reference-club.com/res_q_point.html

                     (ネット販促課・竹村) 

 R360ショップ:http://www.reference-club.com/
 会員登録:https://c11.future-shop.jp/fs/nichigai/Login.html

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 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ

 ★「Oxford English Dictionary on CD-ROM」新版の情報
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「Oxford English Dictionary on CD-ROM Ver.4.0」についての新たな情
 報です。
 弊社に新版が入荷するのが、早くて6月25日(木)頃になる見通しとなり
 ました。

 「Ver.4.0」の特徴は・・
   ☆インターフェイスを全面刷新。
   ☆Windowsだけでなく、Mac OS X にも対応したハイブリッド仕様。
   ☆「第3版」発行に向けて進行中のプロジェクトで収集した、
    約7,000の新語や語義を収録。

 価格は
   通常版 \40,000 → 辞書SHOP特価 \36,000(税込)
   アップグレード版         \15,000(税込)
 の予定です。

 アップグレード版は「Ver.2.x」以降をお持ちの方が対象となり、
 「Ver1.x」のお客様には通常版を購入いただくことになります。またイ
 ンストール時には旧バージョンのデータディスクが必要です。

 近日中にご注文いただけるよう、商品棚を整える予定です。乞ご期待!

 ★「岩波イスラーム辞典 CD-ROM版」新発売
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 第56回毎日出版文化賞を受賞した「岩波イスラーム辞典」のCD-ROM版で
 す。翻訳には直接関係ないと思われるかもしれませんが、日本人には馴
 染みのないこの分野、海外の文章を読んでいて「ん??」と思ったとき、
 お役に立つかも。 

  「岩波イスラーム辞典 CD-ROM版」\9,450 → 特価 \8,505(税込)
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 ☆ TranRadar バックナンバーブログは↓こちら
   http://tran.blog.shinobi.jp/
 
  ※連載毎に読み返せるので新たな発見があります。
 ※コラムに対するご感想・ご意見お待ちしております。
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 ■ ロシュフォール vs. シェルブール          田村 洋一

  フランスのヌーベルバーグの映画監督ジャック・ドミ(1931-1990)が
 監督・脚本・作詞、ミシェル・ルグランが作曲・指揮を担当し、二人三
 脚で作り上げたミュージカル映画「シェルブールの雨傘」(1964)といえ
 ば、誰でも名前ぐらいは知っていますが、同じコンビによる全く異質の
 作品が「ロシュフォールの恋人たち」(1967)です。原題「Les Demoiselles
 de Rochefort」の「demoiselles」には「(young) girls」のほかに
「single women」の意味があります。この2作品を比較すると日本でも、
 米国でも、英国でも、圧倒的に人気と知名度があるのは「シェルブール…」
 です。

  「ロシュフォール…」については、「ほとんどストーリー性がない。
 現実離れしている。甘ったるい歌と踊りだけ。往年のハリウッド映画を
 真似た時代錯誤の作品」という批判があります。もちろん好みはありま
 すが、それを差し引いても「ロシュフォール…」の真価が十分に理解さ
 れていない気がします。少し長くなりますが、さわりだけ少々…。

  フランス中西部、海沿いのロシュフォールの町を二分してシャラント
 (Charente)川がゆったりと流れる。ある金曜日の朝、「Fete de la mer」
 (海まつり)の呼び物、日曜日に開催されるイベントに出演する巡回ショ
 ーの一団が、この川にかかる不思議な形の可動橋(Le pont transbordeur)
 を渡るところからドラマが始まる。先導するのはオートバイに乗った男
 たちと、ウェスタン風に白馬にまたがりギターを背負った男が2人。青
 いトラックの荷台にはなぜかモーターボート。そして、滑るように川面
 を移動する橋のゴンドラ上で、トラックから降りた男女がゆっくりと踊
 りだす。シュールな映像と静かで緊張感のあるジャズ…このタイトルバ
 ックを見るだけで何かが起こりそうな予感。一行は海軍の兵営を過ぎ、
 町の中心部にあるコルベール広場(Place Colbert)を目指す。広場の一
 隅にあるサンルームのようなガラス張りの明るいカフェはイヴォンヌの
 店。30代半ばの彼女には、よく妹と間違えられる20歳前後の双子の娘
 (デルフィーヌとソランジュ)と、まだ小学生の男の子(ブーブー)がいる。
 そして、月曜日までの4日間に彼女たちに何が起こるのか…。

  この作品は、言葉(歌詞と台詞)、音楽(ジャズとシャンソン)、ダンス
 (モダンとバレエ)、映像美が奇跡的に融合した2時間の大作です。素晴
 らしいカメラワーク、快晴の日差しの下で踊る豊かな色彩、雨など一滴
 も降らず、夜の場面は1シーンだけ。見た目はほとんど「シェルブール…」
 の裏返しで陽気そのもの。男女の出会い、別れ、再会、決定的な清算…
 をカリカチュアした、洒落たラブ・コメディです。血なまぐさい暴力も
 露骨なセックスも登場しませんが、暗い戦争の記憶を引きずる人がさり
 げなく描かれます。ほとんどハッピーエンドに見えますが、すべては
「海まつり」の高揚のなかで起こったこと。恋とはハプニングから始ま
 り突然終わるもの…という教訓は、この映画全体が語っています。

  この映画の本当の主役は双子を演じたドヌーヴでも、実姉のフランソ
 ワーズ・ドルレアック(作品公開の3カ月後に惜しくも自動車事故死)で
 もなく、イヴォンヌ役のダニエル・ダリューです。実年齢(49)よりだい
 ぶ若い役ですが、彼女の演技は素晴らしく、細かいところまで神経が行
 き届いています。出演者の中でただ1人、歌も吹き替えなしで本人が歌
 い、猟奇殺人事件を伝える新聞記事を歌ってみせる面白い場面もありま
 す。ダリューなしではこの作品は成り立たないでしょう。戦前から活躍
 してきた大女優で歌手でもあり、92歳の今も現役です。

  「ロシュフォール…」は台詞による会話劇と、歌やダンスが交互に展
 開する構成ですが、登場人物の境遇などのストーリー展開の鍵はすべて
 歌詞で歌われます。しかも、ドミは台詞や歌詞に(さらに映像にも)たく
 さんの「遊び」を仕掛けています。歌詞を理解してはじめてストーリー
 と面白さがわかる映画です。この作品はフランス語版と英語版が同時制
 作されました。つまり、英語の字幕は作品の一部といえる完成度の高い
 もので、フランス語が分からなくても理解に役立ちます。しかし、その
 英語版でも苦心の跡は見られ、日本語の字幕作成ではそれ以上に大幅に
 妥協せざるを得ないでしょう。

 ●参考リンク
 ・BFI (British Film Institute):
 http://www.bfi.org.uk/
 ・フランス映画のデータベース:
 http://filmsdefrance.com/

【著者プロフィール】
  田村 洋一(たむら・よういち)
  東京生まれ。幼稚園に入る前からFENを聴いて育った生粋のビートル
  ズ世代。SEとして日米のコンピュータ会社に勤務し業界の栄枯盛衰を
  目の当たりにしてきた。現在はフリーの翻訳者、編集者。自分の眼を
  信じる美術愛好家でもある。
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 ■ 後 記

 先週、移動中のクルマの中で国会中継を聞きました。で、感じたこと2
 点。ひとつは〈野次〉。聞きしにまさるひどさでした。新聞によると与
 野党で「節度ある野次」を事前に申し合わせたということですが、ラジ
 オのこちら側には「節度なさ」だけが伝わってきました。
 それからもう一つは〈時間〉。質問者がしきりと「時間がないので」と
 いうのです。「大事な問題ですが時間がないので手短にご回答ください」
 などと。百年に一度の危機ならば夜を徹してでも議論しろよ、と思わず
 クルマの中で〈野次って〉しまいました。
                              (青)
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 ※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
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