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 ■ Words in NICHIGAI's CDs and Books
 ■ 仕事しての翻訳                   井口 耕二
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
 ■ トランネット便り 〜    to know the ropes
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  ※連載毎に読み返せるので新たな発見があります。
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 ■ Words in NICHIGAI's CDs and Books  》》お詫びと訂正

 9月1日付け発行の No.172にて、映画タイトルに誤りがありました。
 お詫びして訂正申し上げます。

〔誤〕(2) 栄光への掛け  →  〔正〕(2) 栄光への賭け

                              (一色)
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 ■ 仕事としての翻訳

 ●ステップアップ−翻訳者として歩む道と人生設計

 翻訳者という仕事は柔軟性が高いという特徴があります。派遣や社内翻
 訳者は会社員と同じになってしまいますが、フリーランスであれば、仕
 事をする時間帯や仕事量などを自分の状況に合わせ、柔軟に変えること
 が可能です。可能ではありますが、もちろん、誰でもが簡単に自分の望
 みどおりの形を作れるわけではありません。まずは目標を定め、そこに
 向けて一歩一歩、進んでいく必要があります。

 目標をたてるときの最初の一歩は、自分はどういう翻訳者になりたいの
 かを考えることでしょう。それはまた、自分がどういう人生を歩みたい
 のかを考えることでもあると思います。

 最初に考えるときには実現可能性を考える必要はありません。自分にと
 って理想となる形、夢でいいのです。もちろん、実現しようと思えば現
 実に直面し、あちこち修正しなければならなくなります。でも、そのと
 きどこをどう修正するのかは、思い描く理想の形によって異なります。
 逆に言えば、理想を持たず、行き当たりばったりに修正したのでは、状
 況に流され、いつか、こんなはずではなかったと思う日が来るおそれが
 あります。だから、まずは理想を思い描くこと。それが大事だと思いま
 す。

 以下は、実現に向けた努力において考えるべきポイントです。

 ◎何を目的に翻訳という仕事をするのか

 翻訳が好きだから、という人もいるでしょう。自分ができることの中で
 一番稼げそうなのが翻訳だからという人もいるでしょう。あるいはまた、
 子育てや介護などと両立できそうなのが翻訳だからという人もいるでし
 ょう。

 仕事という現実に対応しているうちに、なぜ、この仕事を始めたのかを
 見失うケースもあるようです。折に触れ、初心を確認してみることも大
 事だと思います。

 なお、せっかくなら、楽しみやおもしろみを見いだせる形で仕事をすべ
 きだと思います。仕事となれば、毎日、かなりの時間を費やすことにな
 ります。それがお金のためだけの苦痛な作業となったのでは、一度しか
 ない人生がもったいないと思うからです。

 ◎翻訳にかける時間・かけられる時間

 翻訳者としてフルタイム、働くことができるのか、それとも、子育てや
 介護など、なにがしかの理由で働く時間を制限する必要があるのか、で
 す。

 翻訳者という仕事は出来高制なので、仕事が潤沢にあるという条件下で
 は、翻訳にかける時間が半分になれば収入も半分、逆に時間が倍になれ
 ば収入も倍になります。つまり、翻訳以外のことに時間を使わなければ
 ならず、翻訳にかけられる時間が短いというのは、収入面において不利
 な条件となります。その中で、次の必要年商をどのように達成するのか
 が大きなポイントになります。

 ◎最低限、必要となる年商

 いわゆる「主婦」であるため、翻訳による収入があればうれしいけど、
 なければないで困らないというケースもあるでしょう。これに対し、
 一人暮らしでは、自分一人を支えられるだけの収入がないと困ってしま
 います。結婚して家族を養わなければならない立場にあったり、特に子
 どもがいたりすれば、最低限、必要となる年商は大きくはね上がります。

 この数字は、一定期間のうちに達成できなければ撤退(転職)も考えな
 ければならなくなるシビアなポイントです。

 ◎目標とする年商

 これはすぐに決めなくてもいいだろうと思います。金銭的に余裕ができ
 るくらい稼ぐようになったら、自分は今の稼ぎを維持したいのか、ある
 いはもっと増やしたいのか、それとも、稼ぎ(仕事)を減らしてほかの
 ことに時間を使ったほうがいいのかを考えてみる、という形でもいいか
 と思います。

 ◎実例

 私は、子育てに必要な時間的やりくりをつけられるようにと会社員から
 翻訳者に転身しました。夫婦ともに組織勤めでは、保育園の送り迎えさ
 えも満足にできず、まして、病気への対応など無理なことが多すぎると
 わかったからです。

 この時点では、翻訳という仕事自体もそれなりにおもしろく感じており、
 どうしてもやりたいわけではないけど、やってもいいと思っていました。
 また、そのころ必要としていた時間的柔軟性を一番確実に得られそうな
 仕事でもありました。

 最低限、必要となる年収は、中小企業の給与相当。私のところは夫婦共
 働きですから、極端な話、私の収入がなくても食べてはゆけるはずです。
 世の中、一人の稼ぎで食べている家もたくさんあるのですから。しかし
 私の場合、会社員を辞めることなど考えてもみなかったので、かなりの
 額の住宅ローンを抱えていました。つまり、最低限、ローン返済くらい
 は自分の稼ぎで賄う必要があったのです。

 翻訳にかける時間は基本的にフルタイム。主夫になろうという話ではな
 く、あくまで、会社員から翻訳者に「転職」しただけですから。保育園
 の送り迎えは、会社員時代の通勤時間に相当すると思えばいいわけで、
 フルタイムの実現は可能だと考えました。ただし、子どもが病気をした
 とき、小児科に連れて行くのは基本的に私の仕事。だから、仕事は常に
 半日の余裕をもって前倒しに処理するようにしました。朝、子どもが熱
 を出していたら、ベビーシッター派遣会社に連絡を入れてから小児科へ。
 戻ってしばらくするとベビーシッターさんが到着するので、子どもを預
 けて仕事に戻ります。この半日分、仕事に余裕があればなんとかなると
 いうわけです。

 なお、1月末に会社を辞めたあと、子どもが保育園に入る4月までの間は、
 ほぼ毎日、ベビーシッターさんに来てもらって仕事をしました。私の場
 合、二足のわらじという助走期間があったので1月末からフルタイムで
 やらないと終わらないほど仕事のオファーをもらっていたこと、また、
 フリーランスの立ち上げという大事な時期にあまり仕事を断りたくなか
 ったことから、シッターさんの費用は必要な経費だと割り切ることにし
 たのです。シッターさんに預けても、親がすぐ近くにいると分かってい
 ると、子どもは親のところに来ようとします。そのため、朝、子どもと
 シッターさんに送られて玄関を出て、裏口から仕事場に入る、夕方は裏
 口から出て玄関に回り、「ただいま」と帰ってくるという毎日でした。

【著者プロフィール】
  井口 耕二(いのくち・こうじ)a.k.a. Buckeye
  技術・実務翻訳者、翻訳フォーラム共同主宰、社団法人日本翻訳連盟
  常務理事
  高品質・高価格をめざして翻訳の現場で日々努力するとともに、オン
  ライン・オフラインの各種記事、セミナーなどさまざまな場で翻訳者
  という立場からの提言や主張を行っている。
  著書に『実務翻訳を仕事にする』(宝島社新書)、訳書に『スティー
  ブジョブズ−偶像復活』(東洋経済新報社)、『ウィキノミクス−マ
  スコラボレーションによる開発・生産の世紀へ』(日経BP社)などが
  ある。
  ホームページURL:http://buckeye.way-nifty.com/translator/
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 「外国地名よみかた辞典」
   A5・950頁 定価12,600円(税込)
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   を確認するためのハンドブック。世界の国名・都市名・河川名・
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 ■ トランネット便り 〜    to know the ropes

 ・show sb / know / learn the ropes (informal)
   to show sb / know / learn how a particular job should be done 
                                                           (OALD)
 ・know [learn] the ropes <<略式>> こつを知っている [覚える] 
                                            (Genius 4版:大修館)

 know the ropesで、なぜこんな意味に…?

 井上義昌氏の御教示によれば、エリザベス朝末期の英国海軍は志願者が
 減って困った挙げ句、強制募兵制を占く。募兵と言えば聞こえはよいが、
 実態は「とり手」(takers)と呼ばれた強制徴兵係(press gangs)が巷
 へ出かけて行って愚連隊、ならず者、乱暴者の兵士など、取っ掴まえて
 来ては船に追い上げて水夫にした。報酬は頭数に比例するというので、
 経験不問、手当たり次第に引っ張ってくるから、当然、大半がものの役
 に立たない。数カ月も経ってやっと半人前ぐらいにはなったそうだが、
 連中がとりわけ難渋したのは、船上隙き間もなく張り巡らされたロープ
 の取り扱い。
 かくして上述の言い廻しが生まれたのだそうだ。
 ちょっと面白い話なのでご紹介した次第……。


《JAPANESE WRITERS' HOUSE》
   >>海外出版を実現するための著作権プロモーション<<
  【英 語 版】http://www.trannet-japan.com/ep/tjc_top.asp
  【日本語版】https://www2.trannet.co.jp/jwh/jp/jtjc_top.asp

《Publishing House Japan》
   >>作家が出版で世界戦略を立てる、新たな時代の幕開け<<
  http://www.trannet.co.jp/pre_up/web_phj/phj_news.html
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 ■ 後 記

 その昔シンガポールに住んでいた。ある時、チャンギー空港内の寿司屋
 に入ると職人はシンガポーリアンだった。そんなことは構わない。日本
 人にだってフレンチやイタリアンのシェフがわんさといるのだから。し
 かしその板さん、聞くと3日前まで電気配線工だったという。「チュー
 トロ?ナニ?」「そうそう、その横の赤いやつ。あっ、いや、それじゃ
 ないよ」などとカウンター越しにいいながら寿司を食べた。当然のこと
 ながら食べた気はしなかった。寿司職人になって3日で客の前に立つ彼
 も彼である。そんな彼を平気で店に出す経営者も経営者である。そして
 それに構わず勘定払って出てくる私も私であった。
 "Sushi"はいまや立派な国際食だという。で、おそらくきっとこういう
 ことが各国で繰り広げられているのであろう。
                              (青)
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 配信登録・停止の手続きは、下記↓のフォームからお願いします。
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 または tran@nichigai.co.jp 宛に「配信希望」「配信希望せず」と
 直接ご連絡いただいても手続きができます。

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 なお、バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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 ※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
 【バックナンバー】
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