┏┌┌┌
┏┏┌┌ 読んで得する翻訳情報マガジン
┏┏┏┌ 〜トランレーダー・ドット・ネット〜
┏┏┏┏ No.163/2008.6.27
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 夏のセールが始まりました<最大30%Off&送料無料> ┃
┃―――――――――――――――――――――――――――┃
┃ * 翻訳・語学のためのオンラインCD-ROM辞書専門店 * ┃
┃ ★ http://www.tranradar.net/ ★ ┃
┃ 雨の日はお気に入りの辞書を片手に「知の散歩」 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
━━━━━━━ コンテンツ・メニュー ━━━━━━━━━
■ 仕事としての翻訳/翻訳の資格 井口 耕二
■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
■ トランネット便り 〜 How did the serpent move along?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ TranRadar バックナンバーブログは↓こちら
http://tran.blog.shinobi.jp/
※連載毎に読み返せるので新たな発見があります。
※コラムに対するご感想・ご意見お待ちしております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ SDL Trados Freelance を特価で・・・
当サイトから購入画面に入ると、トラドス(SDL Trados Freelance)を
トランレーダー特価でお求めいただけます。(SDL International のサ
イトからのダウンロード販売となります)。
ご購入・詳細は、↓こちら
https://www.tranradar.net/trados2007.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 仕事としての翻訳 井口 耕二
●翻訳の資格
◎検定試験
翻訳関連では、資格が取れる検定試験がいくつかあります。
一つは私が理事をしている社団法人日本翻訳連盟が実施している「ほん
やく検定」。同じく社団法人の日本翻訳協会が実施している「翻訳技能
認定試験」というものもあります。これら二つの実施団体は、それぞれ、
経済産業省所管と厚生労働省所管の社団法人ですから、ある程度、公的
なものとなります。試験分野も複数、用意されており、産業翻訳全般を
カバーするようになっています。
社団法人日本翻訳連盟 http://www.jtf.jp/
社団法人日本翻訳協会 http://www.jta-net.or.jp/
比較的最近、始まった試験に「知的財産翻訳検定」というものがありま
す。こちらは名前から分かるように特許関連の翻訳に特化しています。
実施主体である特定非営利活動法人(NPO)日本知的財産翻訳協会は、特
許に関係するさまざまな組織が集まって設立したNPOです。
日本知的財産翻訳協会 http://www.nipta.org/NIPTA_J.html
このほか、翻訳会社1社が実施している翻訳検定が複数、存在します。
こちらは、基本的にその会社が中心としている分野に特化した資格だと
考えたほうがいいでしょう。
◎検定試験の位置づけ
いずれも、一番上か上から2番目の試験に合格できれば、プロの入口に
立てるというイメージです。ただし、いずれかの検定で一番上の試験に
合格したとしても、翻訳会社と取引を始めるにあたっては、基本的に
トライアルを受けることになります。
これは、公的な性格を比較的持つ「ほんやく検定」や「翻訳技能認定試
験」であっても同じです。検定を実施している連盟や協会の会員になっ
ている企業でも、検定合格をもってトライアル免除とするところは多く
ありません(少しはあります)。なお、いずれにせよ、トライアルはす
るべきだと私は考えています。翻訳会社にとってだけでなく、翻訳者に
とってもトライアルをしたほうがいいと思うからです(理由は後述)。
では、検定試験など受けても意味がないのかというと……そうでもあり
ません。まだトライアルに合格していない、あるいは合格することが少
ない場合、このような検定試験を受ければ、自分の力がどのくらい足り
ないのかを知ることができます。トライアルは合否しか出ませんが、検
定試験なら、たとえば4級には合格だが3級は不合格という具合になるか
らです。
また、上の級に合格すれば、トライアル受験資格によくある「経験〜年
以上」をクリアしていなくてもトライアルを受けられる可能性がありま
す。この場合は、「〜検定の1級に合格したが、トライアルを受ける先
を紹介してくれないか」と実施主体の事務局に問い合わせ、検定合格を
重視する翻訳会社を教えてもらうといいかもしれません。
◎検定試験とトライアル
検定試験について、翻訳者の間では、「これに合格すればどの翻訳会社
もトライアルなしで登録してもらえる」試験が欲しいとの話がよく出ま
す。
残念ながら、そのような試験は、仮にあったとしても機能しません。
「どの翻訳会社もトライアルなしで登録」となるためには、一番厳しい
基準に合わせて合否を判定する必要があります。当然、かなり難しい基
準になり、トライアルに合格したり落ちたりというレベルの人では合格
できません。もちろん、合格する力を持つ人も世の中にはいるわけです
が、そのような翻訳者には十分に仕事が回っており、検定試験を受けよ
うという気にならないはずです。つまり、合格できる人は受けないし、
受ける人は合格できない試験となってしまうのです。
これに加えて、レート決定という問題があります。
たとえば、支払いレートが英日8円/ワード〜16円/ワード、1円きざみと
いう翻訳会社があったとしましょう。ここのトライアルに合格すれば、
レートを決めなければなりません。8円/ワードなのか11円/ワードなの
か、はたまた16円/ワードなのか。基本的には、翻訳者と翻訳会社が希
望レートを出し合い、話しあって最終的なレートを決めます。
翻訳者が提出する希望レートは、自分の実力はこのくらいだという自己
評価を意味します。翻訳会社が提出する希望レートは、自分が持つ翻訳
者としての実力を相手がどう評価したかを意味します。つまり、こちら
の実力を細かく翻訳会社に評価してもらわなければ、レートが決められ
ないのです。ある一つの試験に合格したかどうかだけでは、8円/ワード
〜16円/ワードのどこかにすべきことは分かっても、それ以上のことは
分かりません。
仮に、その翻訳会社にとって、その検定試験合格者は10円/ワード以上
の訳文を出してくるとしましょう。もし、私がその翻訳会社で、検定合
格だからトライアルなしで登録にしろと言われたら、オファーするレー
トは10円/ワードです。16円/ワードの訳文を10円/ワードで買うのはい
いですが、10円/ワードの訳文を16円/ワードで買うわけにはいきません
から。
もちろん、安い値段で小さな仕事を1本して、その訳文をベースに最終
的なレートを決めるという方法もあります。これは一見、トライアルを
訳す「ただ働き」がなくていいように見えますが、実は、最終的なレー
トと安い値段との単価差×小さな仕事の分量だけ「ただ働き」している
わけです。それなら、翻訳会社がいつも評価している少量のトライアル
で横並びに評価してもらったほうが、相手も自信を持って単価設定に臨
めるでしょう。相手が自信を持って単価交渉に臨んでくれるということ
は、こちらの希望レートに最後の一歩の歩み寄りがある「かも」しれな
いことを意味するので、翻訳者にとってもプラスとなるはずです。
【著者プロフィール】
井口 耕二(いのくち・こうじ)a.k.a. Buckeye
技術・実務翻訳者、翻訳フォーラム共同主宰、社団法人日本翻訳連盟
常務理事
高品質・高価格をめざして翻訳の現場で日々努力するとともに、オン
ライン・オフラインの各種記事、セミナーなどさまざまな場で翻訳者
という立場からの提言や主張を行っている。
著書に『実務翻訳を仕事にする』(宝島社新書)、訳書に『スティー
ブジョブズ−偶像復活』(東洋経済新報社)、『ウィキノミクス−マ
スコラボレーションによる開発・生産の世紀へ』(日経BP社)などが
ある。
ホームページURL: http://buckeye.way-nifty.com/translator/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
お待たせしました。火曜日から夏のセールを始めました。
・日外アソシエーツのCD-ROM商品をすべて30%OFF
・SHOP内のどの商品を買っても送料無料(国内のみ)
・期間は7月31日まで
「CD-180万語対訳大辞典」ならなんと \72,030(税込)! これでも(個
人的には)ずいぶん高価だとは思いますが、いつもの販売価格と比べる
と2万円も安いんですよね。まだお持ちでない友人知人・翻訳者仲間が
いらっしゃいましたら、是非声をかけてくださいね!
★ロゴヴィスタの商品を2点追加しました
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ロゴヴィスタの定番「現代用語の基礎知識」が新版になりました。
また、以前からあったのになぜか扱っていなかった「英米法辞典」の取
り扱いも始めました。これは、英米法に関する専門用語辞典、というだ
けではなく、日本の法律用語を英訳する際に参考にする、という使い方
もできます。
「現代用語の基礎知識1991〜2008 18年分特別パック」
☆☆ 辞書SHOP特価 ¥11,520 ☆☆
「英米法辞典」
☆☆ 辞書SHOP特価 ¥14,931 ☆☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ トランネット便り 〜 How did the serpent move along?
The LORD God said to the serpent,
“Because you have done this,
cursed are you above all cattle,
and above all wild animals;
upon your belly you shall go,
and dust you shall eat
all the days of your life,
I will put enmity between
you and the woman,
and between your seed and her seed;
he shall bruise your head,
and you shall bruise his heel.”
(GENESIS 3:14-15)
言うまでもなく、アダムとイヴがエデンの園から追放される際の
エホバの託宣である。
ここでだれもが訊きたくなる。
「それじゃ、蛇はそれまで、どうやって歩いて、というか地上を移
動していたんだろう」
この問に唯一、答を与えた人がいる。
一七世紀イギリス、清教徒革命の闘将でもあった詩人、John Milton
(1607-74)である。彼の”Paradise Lost” (1667) 第9巻にこうある。
「今や悪の一味となった蛇の体内に隠れ潜んだ人類の敵は / −中略−
イーヴの方に向かって進んでいった。ただし、 / 後日見られるにいた
ったように地面を腹行(はらば)って浪のようにうねって / 進むので
はなく、尾部を、つまりあたかも揺れ動く迷路といった / 格好で幾重
にもとぐろを巻いてそそりたつまるいその下部を、 / 地面につけて立
ったまま、進んでいった。頭は高くもち上げられ、 / 眼は紅玉のよう
に煌めいていた。緑がかった金色に輝くその首は / 幾重にも巻かれた
とぐろの真中に直立し、そのとぐろは草の上に / 豊かに波うっていた。
その姿は見事で愛すべきものであった。」(平井正穂 訳)という次第…。
驚くべき想像力と言おうか、よくもこじつけたものだと言おうか…。
ここでもう一つ訊ねたくなる。聖書を語り伝えた多くの人々、文字に定
着した多くの人々、読み継いできた、それこそ無数の人々の内、上述の
問を発し、それに答を与えた人がほかにはいなかったのだろうか。仮に
いたとすれば、その答はいかなるものだったのだろうか。
どなたか、ご教示を賜らば幸いである。
《JAPANESE WRITERS' HOUSE》
>>海外出版を実現するための著作権プロモーション<<
【英 語 版】http://www.trannet-japan.com/ep/tjc_top.asp
【日本語版】https://www2.trannet.co.jp/jwh/jp/jtjc_top.asp
《Publishing House Japan》
>>作家が出版で世界戦略を立てる、新たな時代の幕開け<<
http://www.trannet.co.jp/pre_up/web_phj/phj_news.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 後 記
先日、都内某所で日本のデジタルコミックの海外展開に関するセミナー
があり、聴講しました。集英社をはじめ、30社が参加するデジタルコミ
ック協議会では、海外向けのデジタルコミックポータルサイト(無料)
を開設すべく準備中とのこと。いま、海外では著作権を侵害して日本の
マンガを無断転載する個人サイトが横行しているそうです。本家本元と
して、勝手に翻訳・公開している違法サイトを駆逐したいという狙いで
すが、実はこのマンガの翻訳の出来が非常によいとか。敵を排除するの
ではなく、マンガ好きを上手く味方に付けて、日本のマンガ文化の浸透
に一役買ってもらいたいとの目論見もあるようです。
マンガの翻訳で一番気になるのが擬音(オノマトペ)です。「ムカッ」
「ギョッ」「シーン」「コソコソ」などなど、日本のマンガには豊富な
擬音が描かれています。一体、どんな英語に置き換えるんでしょう!?
スヌーピーでは、「sigh」=「タメイキ」と訳してありましたが、若干
違和感がありました。谷川俊太郎さん訳だったかな。素直に「はぁ」の
方がしっくりくるような。「やれやれ」もいいですね、最近の口癖です。
Sigh...
(竹)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
配信登録・停止の手続きは、下記↓のフォームからお願いします。
http://www.nichigai.co.jp/translator/request_form2.html
または tran@nichigai.co.jp 宛に「配信希望」「配信希望せず」と
直接ご連絡いただいても手続きができます。
★友人・知人、親戚・縁者に配信希望の方がいらっしゃる場合、
→http://www.nichigai.co.jp/translator/request_form2.html
を教えてあげてください。
なお、バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→http://www.tranradar.net/mail_mag/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
読んで得する翻訳情報マガジン トランレーダー・ドット・ネット
No.163 に対するご意見ご要望はこちらまでお寄せください。
tran@nichigai.co.jp ※ 提供 日外アソシエーツ株式会社
http://www.nichigai.co.jp/
※ 発行人 森本浩介 ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
【バックナンバー】
http://www.tranradar.net/mail_mag/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「読んで得する翻訳情報マガジン」に記事として掲載されたサイトを
利用になる上で発生したあらゆる損害に関して、編集発行人は一切の
賠償責任を免れます。「読んで得する翻訳情報マガジン」に掲載された
記事の転載については、発行人の方にご一報ください。
許可の無い転載は禁止いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyrights (c) 2008 Nichigai Associates. All Rights Reserved.
「読んで得する翻訳情報マガジン」案内へ戻る