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 ■「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その51)        山本ゆうじ
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 『装いのアーカイブズ
   −ヨーロッパの宮廷・騎士・農漁民・祝祭・伝統衣装』編

 このコーナーでは、日外アソシエーツ発行の書籍やCD-ROM辞書から例文
 や訳語を抜粋してご紹介します。

 今回はヨーロッパ文化の調べ物に役立つ書籍のご案内です。文学、映画、
 コラムやエッセイなどでは、その国の文化的要素がよく比喩として使わ
 れますね。訳語はわかったけれど、具体的にどんなもの?と思うことは
 ありませんか。以下は、服装に関する用語です。どんなものか想像して
 みてください。

 (1) bicorne (ヒント:ナポレオンの宮廷衣装)

 (2) gambeson (ヒント:十字軍の服装と兵士の甲冑)

 (3) slash    (ヒント:17世紀のフランス騎士)

 日本語訳はメルマガの終わりでチェックしてくださいね。
                             (一色)
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 ■「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その51)我が語学修行人生・前編

                            山本ゆうじ
 
 語学力は、もちろん翻訳者としての重要な基礎能力の一つです。今回は、
 私のささやかな語学修行人生についてです。要点は以下の3点です。

 ● 高校のときに奨学金400万円の支給を受けて、イギリスにある国際
     学校に2年間留学
 ● シカゴ大学大学院で人文学修士号を取得
 ● 英検1級、TOEIC 985を取得

 私の生まれ育った生活環境は、外国と特に関係が深いわけではありませ
 んでした。また両親が、外国と文化的交流がある仕事をしているわけで
 もありませんでした。しかし私は、中学校のころから各国の言葉の面白
 さ、ひいては文化の面白さに心惹かれていました。「世界中の言葉をマ
 スターしてやろう」と考えたこともありました。ナイーブだった私は、
「世界に共通語があれば、異なる文化を持つ人々がもっと互いを理解で
 きるのに」とも考えました。そしてNHKのラジオとテレビの講座で、英
 語に加えて中国語とフランス語から各国の言語を少しずつかじり始めま
 した。しかし、やがて「ふだん使わない言語は忘れてゆく」ということ
 を実感するようになり、多言語学習(ポリグロット)熱はいったん冷め
 ました。また、世界共通語については、ロマンス諸語とスラブ諸語の影
 響が強い人工言語エスペラントのことを知って、「一つの世界共通語」
 の理想の難しさに気づかされたのでした。

 ともあれ、この日本の外には大きな世界が広がっていることを思うと、
 外国や外国人をテレビや新聞で見るだけでは好奇心が抑えられませんで
 した。そして、高校のときに両親を説得し、留学をしようと決意しまし
 た。国際的教育組織UWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)の選考
 試験を受けて合格し、高校留学の奨学金400万円を頂いて、ウェールズ
 にあるUWCイギリス校アトランティック カレッジで2年間学びました。
 アトランティック カレッジは「カレッジ」という名前ですが、全寮制
 の高校です。UWCとその教育課程である国際バカロレアについては、拙
 著『世界に通じる学校――国際学校UWCの異文化理解教育』(2004年、
 スペースアルク)で詳しくご紹介しています。
 http://cosmoshouse.com/works/uwc-book/

 この本では異文化理解そのものを目指すUWCの特色ある教育を紹介し、
 日本の教育を問い直す、という問題提起も行っています。このアトラン
 ティック カレッジでの2年間は、私の生き方と考え方に大きな影響を与
 えました。自然科学や社会科学の中である程度科目が選択できるので、
 私はヨーロッパ史、生物、美術の3科目に重点を置いて学びました。世
 界70か国から選考を経て派遣されてきた奨学生たちと、非常に充実した
 2年間を共に過ごしました。高校生のころに、マスメディアを介したス
 テレオタイプではなく、本物のドイツ人、中国人、イギリス人、その他
 さまざまな人々に直接、接することができたのはこの上ない貴重な体験
 でした。

 楽しい2年間ではありましたが、特に海外初体験の私は、言葉や価値観
 の違いにはもちろん、容赦なく進む授業と大量の英文を読むことにずい
 ぶん苦労しました。しかし、下手でも一文しゃべり、一文書く、という
 ことを一つ一つ積み重ねていかなければ実力がつかないということを身
 にしみて感じていました。また、課題として小論文をいくつも書きまし
 たが、このころから英語版のWordを使い始めました。小学生のころから
 ポケットコンピューターやPC-9801のBASICには親しんでいましたが、パ
 ソコンを使った文書作成はこのころ始めました。

 全寮制のアトランティック カレッジは、ハリー・ポッター シリーズの
 ホグワーツ校に似ている点があります。たとえば、長期休暇の間は、生
 徒は学校を離れます。しかしアトランティック カレッジは世界70か国
 から生徒が来ており、休みのたびに全員が自分の国に帰るわけではあり
 ません。異文化への猛烈な好奇心にかられていた私は、2カ月の夏休み
 と1カ月の冬休み2回、合計4カ月のすべてを使って、ヨーロッパ17カ国、
 約40都市を一人で貧乏旅行しました。ヨーロッパには、昔から若者が各
 国を巡って見聞を深めて修行する、という伝統があります。スーツケー
 スではなくバックパックを背負って旅する、いわゆるバックパッキング
 です。旅行は高いもの、というのが日本の常識ですが、ユースホステル
 やユーレイル パス(鉄道パス)など、工夫次第でお金を使わずにさま
 ざまな経験ができます。必要なのはむしろ度胸ですが、度胸だけでは文
 化を深く理解することはできません。英会話がある程度できたことは、
 旅先できちんと意思疎通するうえで重要でした。

 ときにはヨーロッパ各地にあるアトランティック カレッジの生徒の家
 に泊めてもらい、あるときは列車や船の中で、またあるときは野宿し、
 その他はユースホステルや安ホテルに泊まりました。好奇心の赴くまま
 各地の美術館や博物館を巡り歩き、閉館時に係員に追い出されるまでい
 続けました。大英博物館はだれでも無料ですが、ルーヴル美術館なども
 高校生は無料で入れるのです。

(次回に続く)

 ご質問、ご感想、ご要望、ご意見などがありましたら、
 tran@nichigai.co.jpまでどうぞ。

《このコラムは、音声認識ソフトで入力し、音声読み上げにより校正し
 ています》

【著者プロフィール】
   山本 ゆうじ(やまもと・ゆうじ)
   言語・翻訳コンサルタント。国際学校 UWC イギリス校で二年間学び、
  筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。
  日英仏語で、美学・比較文学・芸術学・文章技法などを学ぶ。
  transPC  【実務翻訳】	  http://transpc.cosmoshouse.com/
  秋桜舎  【文芸談義/文芸翻訳】http://cosmoshouse.com/
 『世界に通じる学校――国際学校 UWC の異文化理解教育』発売中
  山本ゆうじ〔編著〕2004.4 アルク刊 A5/199p \2,310(税込)
  http://www.bookpark.ne.jp/cm/pudding.asp?content_id=ALCB0025
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 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜 <日本語訳>

 (1) bicorne (二角帽:ビコルヌ)
 
 【ナポレオンの宮廷衣装】
  革命時ころからはやっていた二角帽(ビコルヌ)とよばれる三日月型
  の帽子は、ナポレオン帝政時代に入っても、よくかぶられた。

 (2) gambeson (あいだ着:ガンブソン)

 【十字軍の服装と兵士の甲冑】
  鎧の下には肌を痛めないように麻屑などを詰めた間着(あいだ着:ガ
  ンブソン)を着ている。

 (3) slash (スラッシュ)

 【17世紀のフランス騎士】
  十五世紀末、はじめは兵士服にあらわれた。裂け目のことで、袖や肩
 の外側の布地に裂け目を入れ、動きやすくしたことであるが、裂け目
 のあいだから中に着ているシュミーズや鮮やかな裏地がはみ出し、そ
 れがかえって装飾として好まれ、勇敢に戦う傭兵の象徴となり、当時
 のモードとなった。

 ※( )内は日本語名と読み方(筆者記載)です。フランス語読みの場
    合もあります。
 ※ 文章は本書からの抜粋です。

 ◇『装いのアーカイブズ
    −ヨーロッパの宮廷・騎士・農漁民・祝祭・伝統衣装』(平井紀子著)
   2008年5月発行の最新刊です。詳細は日外アソシエーツのホームペ
   ージでご確認ください。
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 ■ 後 記

 休み明けにメールチェックをするとおびただしい数のスパムメールが届
 けられています。
 営業という仕事柄、門戸は世界に向けて放たれておりますので、世界中
 のろくでなしからメールが送りつけられてくる感があります。
 また、私はメーラー設定が拙いので大切なメールがスパムとおぼしき群
 れに混じってしまうことがあります。よってスパム群もチェックしなけ
 ればいけないという悲哀に見舞われます。ろくでなしどもはあの手この
 手を使って送りつけるメールを読ませようとします。「その熱意をまっ
 とうなことに使え!」と罵りつつ、大量なスパムと格闘するのでありま
 す。アホラシ。
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 ※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
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