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 ■  〜Nichigai Introduction Party〜
 ■ 翻訳読書ノート37                  北田敬子
 ■ トランネット便り  耳に残るは君が翻訳
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 「CD-専門用語対訳集 機械・工学17万語 英和・和英」編

 このコーナーでは、日外アソシエーツ発行のCD-ROM辞書や書籍から内容
 を一部抜粋してご紹介します。

 今回は、「CD-専門用語対訳集 機械・工学17万語 英和・和英」を取り
 上げます。

 3月に入って、ニュースやワイドショーで徹底検証されているのが、自
 転車3人乗り。道路交通法違反ということですが、走行に安定した構造
 の自転車であれば容認するという方向へ警察庁は動き出しているようで
 す。そこで、今回は自転車部品をピックアップしてみました。

 (1) expander cone

 (2) prismatic lens

 (3) ball head lock nut

 日本語訳はメルマガの終わりでチェックしてくださいね。
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 ■ 翻訳読書ノート37                  北田敬子

「オオカミが来た!」

 早春の候、日本各地にも遥か中国大陸から黄砂が飛来する。万里の長城
 も海峡もハイテク技術にもそれを食い止める術はない。かつて肥沃な草
 原だった広大なモンゴル平原が不毛の砂漠と化していく理由を十分認識
 している現代人がどれほどいるだろう。私は考えてみたこともなかった。
 だが、一冊の本が無知に安住する脳をひっくり返した。

『神なるオオカミ』上・下(姜戎((ジャン・ロン))著 唐亜明・関野
 喜久子訳  講談社 2007)を読むことは一つのまったく新しい経験だっ
 たと思う。文化大革命当時の1970年代を内モンゴル・オロン草原に下放
 され、羊飼いとなって11年簡過ごした北京の「知識青年」陳陣(チェン・
 ジェン)と共に、自分もまた時空を越えて草原に赴いたような臨場感を
 終始持ち続けることができた。草原の民が恐れ敬い続けるオオカミに魅
 了された陳陣は、タブーを犯して子オオカミを手に入れ、飼育するとい
 う「科学実験」を実行する。「小狼(シャオラン)」と名付けられた一
 匹のオオカミは、陳陣に絶対人に屈服しないオオカミの本性を余すとこ
 ろ無く教える。さらに統制が取れ、老練な戦術に長けたオオカミの群れ
 による家畜襲撃の凄まじい死闘、補食関係にある草原の動植物の繊細微
 妙な連鎖、オオカミトーテムを崇敬し幾千年に及ぶ伝統を死守してきた
 遊牧民族の叡智、草原に侵攻する農耕漢民族と草原の生命との軋轢等々、
 列挙しきれないほどいくつもの局面から陳陣の体験が綴られていく。陳
 陣と小狼の関わりを描く部分だけでもこの上なくスリリングな動物記で
 あるが、より大きな文脈の中でオオカミがモンゴル帝国の興亡とどのよ
 うに関わり、中国歴代の王朝に如何なる影響を与えてきたか、やがて北
 京に戻って学究の道を歩む陳陣の歴史観が披瀝される部分のバックボー
 ンとして、小狼が伝えることには限りがない。

 この自伝的、地誌学的、民俗学的、歴史学的、環境学的(まだいくらで
 も並べられる)小説は、個人の体験を元にしながら33年の歳月をかけて
 創造された他に例のない大きな作品である。「狼生」と「羊性」の対比
 のみで民族性を断じることができるか、中国の王朝や諸国の群雄割拠を
 そう一刀両断に論じられるか、反論はいくらでも噴出するだろう。現に
 中国でこの書籍は国家のアイデンティティーをめぐる論争の火種である
 という。だが、それでも『神なるオオカミ』は大自然を語り、人を含め
 た生命を観察し、変化する地球について思索する壮大な舞台であること
 に変わりはない。オオカミたちの生態は圧倒的な魅力を持って読み手に
 迫る。闇に響き渡るオオカミの遠吠えが本当に聞こえてくるようだ。

 姜戎は絶滅種の再生を説くのではない。自由と不屈の魂の象徴として、
 ヒトの内なるオオカミの復権を示唆するのみである。人前に実像を晒さ
 ない作者は神話を書いたのかもしれない。翻訳者達はその姜戎と直接交
 流しながら日本語版を完成させた。読者は幸福だ。

 【著者プロフィール】
   北田 敬子(きただ・けいこ)
  東洋学園大学・現代経営学部教授
  東京女子大学英文科卒業後、東京都立大学修士課程英文学専攻修了。
  バージニア大学教育学部にて在外研究。
  専門は英語文学、言語とコミュニケーション
  ホームページURL http://www.kitada.com/keiko/
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 ■ トランネット便り  耳に残るは君が翻訳

 はずかしながら、未だにはじめて出会う表現がある。
 昨年秋に出版された大江健三郎氏の著、『臈(らふ)たしアナベル・リ
 ィ  総毛立ちつ身まかりつ』。
 この題に至っては、まるで呪文である。ごく簡単に言うなら、ご存知の
 ように、これはポーの詩、「Annabel Lee」に少年時代から心を奪われ
 ていた大江氏が詩に登場する少女をモチーフに書いた小説である。
 
 あるときTVに出演した氏が、「少年のころ、詩人日夏耿之介の訳した
 この詩に出会い、心酔した。その後、占領軍のアメリカ文化センターま
 で原文を(それもこっそりと)写しにいった」と語っていた。はて、戦
 後まもなく四国の少年の心を捉えたアナベル・リィは、(おそらくは)
 姿をかえず、時を越えて21世紀の私の前に立ちはだかったわけである。
 
 ここで特筆すべきは「翻訳」がこの一件に根をはっていることではない
 だろうか。
「My beautiful Annabel Lee」
「Chilling and killing my Annabel Lee」
 実はこの原文をもとに、日夏訳以外にも複数の訳が出ている。どの訳者
 もポーの心に住む少女「Annabel Lee」を描くために訳語を厳選してい
 るわけだが、不思議に(当然かもしれないが)、すべての訳に登場する
 少女が「臈(らふ)たし」と形容されているわけではない。
 
 また以前、ボードレールの詩を私に読んで聴かせたフランス人は、その
 美しいメロディーについて「枯葉の舞う様子が目に浮かぶだろう」と、
 たいそう自慢げだった。 だがその時、翻訳してもなお、この詩の「枯
 葉」は舞っているものかと勝手に心配をした覚えがある。もちろんその
 成功は、偉大な詩人・翻訳者たちの手のみに委ねられているわけだが。
 
「ことば」が運ぶ目に見えない「絵」が国境を越えるには、どうしても
 翻訳しなければならない。言い換えれば、その仕事なしには世界の若い
 感性もまた、育たないわけである。本来、原著者にしか見えないであろ
 う「絵」を読者の掌へそっと運ぶべく、無数の選択肢の中から訳語を選
 ぶ翻訳者たちの、なんと勇敢なことよ。


【Japanese Writers’ House 】
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 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜 <日本語訳>

 (1) expander cone
     引上げうす [63D9101・自転車]

 (2) prismatic lens
     反射板 [63D9101・自転車]

 (3) ball head lock nut
     袋ナット [63D9101・自転車]

 ※[ ]内は、典拠と分野名。
  典拠:7桁の英数字→JIS用語

 子を持つ親にとって、確かに自転車3人乗りを禁止されるのは、生活の
 足を奪われるようなもの。かといって、3人乗りOKの自転車開発される
 と、子育ては母親任せになりそうな気もします。お父さんにも似合う親
 子自転車が開発されるといいですね。

 ◇「CD-専門用語対訳集 機械・工学17万語 英和・和英」の詳細はこちら
    http://www.tranradar.net/cd-kikai17_2.html
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 を教えてあげてください。

 なお、バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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 ■ 後 記

 米国人演歌歌手Jeroが話題です。日本人は自分たちはせっせとカントリ
 ーやシャンソン、レゲエにラップを歌ったり聞いたりしますが、外国人
 が演歌というと必要以上に大騒ぎします。これどういうメンタリティな
 のでしょうか。
 戦時中、大阪から奈良に疎開した母は、同級生たちの好奇の目が疎まし
 かったといいます。「奈良弁をしゃべった」、「(名産品を)食べた」
 と、こちらが地元に馴染もうとするといちいち驚かれたそうです。
 他所の人が自分たちと同じ事をしても不思議に思わないこと―それをボ
 ーダレスというのではないでしょうか。
                              (青)
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