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 ■ 《著者に聞く》『イギリス「窓」事典―文学にみる窓文化』
                        著者・三谷康之さん
 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜
 ■ 翻訳読書ノート36                   北田敬子
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
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 ■〈お知らせ〉

 コラム毎にバックナンバーが読めるブログあります。
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 ぜひ一度ご覧ください。

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 ■ 《著者に聞く》

 『イギリス「窓」事典―文学にみる窓文化』著者・三谷康之さん

 営業マンの青木です。
 この12月に小社より『イギリス「窓」事典―文学にみる窓文化』を刊
 行される東洋学園大学の三谷教授のもとを訪れてきました。
 本書は「イギリス紅茶事典」「事典・イギリスの橋」に続くイギリス・
 シリーズ最新作です。今回とりあげられたテーマは「窓」。三谷教授が
 実際に撮影された「窓」の写真とその解説、それに加えどの様な形で
「窓」が文学作品、映画などに登場するかが詳しく記述されています。

 さて、《著者に聞く》などと大仰なタイトルをつけましたが、聞きに行
 くのは私でございます。先生も相手を選ぶものです。難しい話はぬきで
 楽しい「窓」のお話をお聞かせいただきました。
 
 それではその一端をご紹介いたします――

 --西洋の「窓」というとガラスをイメージします。
 --そうですね。日本で言うところの関ヶ原の合戦が行われた頃に、既に
   ヨーロッパではガラスが窓に使われていました。日本の様に紙ででき
   た障子なら採光できますが、そうでないのでガラス技術が発達したの
   でしょう。
 --それまでは?
 --板戸ですね。ですから板戸を閉めてしまったら、真っ暗になってしま
   うわけです。西洋では「窓税」というものがありました。ガラスが高
   価だったということもありますが、採光できるガラス入りの窓は贅沢
   品とみなされていたんですね。で、日本でも紙は貴重品ですから「窓
   銭(まどせん)」といって、窓の数に応じて徴収していたらしいので
   す。お役人の考える事は似通ったものですね。

 --また、面白いことにイギリスでは〈冬でも寝室の窓を少し開けて寝る〉
   習慣があります。暖炉などの一酸化炭素中毒を防ぐためかといえばそ
   うではありません。今日のそういった心配のない暖房具が備わった部
   屋でさえ、彼らは寝るときにすこし窓を開けます。
 --寒くないのですか?
 --どうもイギリス人は日本人と比べ低温で、しかも新鮮な空気が循環し
   ている環境で眠ることを好むようですね。これは米国人も同様のよう
   です。逆に窓が開いていないと眠れない人もいるようです。
 --夏は虫に刺されますよね。
 --ですから私の同僚のイギリス人達は、日本に来るとみんな虫さされに
   悩まされています。網戸というものが向こうにはありませんから、使
   い方がわからないのでしょうね。

 日本の「窓」と比べると西洋の「窓」は頑丈そうです。
 そして西洋人の体も我々の体に比べれば頑丈だという(「窓」とは関わ
 りのない)事も学んだ小一時間でございました。


 ☆新刊案内
  『イギリス「窓」事典―文学にみる窓文化』 価格9,600円(税込)
   三谷康之〔著〕 日外アソシエーツ〔発行〕 2007年12月刊行

 ※ご注文は・・
  書店もしくは日外アソシエーツ営業本部(sales@nichigai.co.jp)に
  直接お願いいたします。
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 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜 Please join us!
       『イギリス「窓」事典―文学にみる窓文化』編 Part 1

 いつもはCD-ROM辞書を紹介しているコーナーですが、今回は日外アソシ
 エーツ発行の書籍から抜粋してお送りします。

 イギリスでは100年前の建物なんて当たり前、500年前の建物でも外見は
 そのままで、室内を改装して普通に使っています。だからでしょうか、
 それぞれの窓に個性があり、歴史があります。

 そこで、クイズです! 
 (1)〜(3)の窓の種類は、(a)〜(c)のどの建物にみられるでしょうか。

 (1) Fanlight(Fan-flight) :扇窓、扇形窓、扇形欄間窓

 (2) Oriel Window :オリエル窓

 (3) Rose Window :バラ窓
 --------------------  
 
 (a) エクセター大聖堂

 (b) シェイクスピアの生家

 (c) ダウニング街10番地(イギリス首相官邸)

 イギリスの風景をよーく思い出してください。答えは本書で。いえ、答
 えはメルマガの終わりでチェックしてくださいね。窓の解説と関連する
 文学もちょっとだけご紹介しています。
                             (一色)
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 『英和/和英対訳 最新軍事用語集』 価格¥8,800(税込) 
    金森國臣〔編〕 日外アソシエーツ〔発行〕 2007.2 A5・1,020p

 詳しくは↓をご覧ください
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 ■ 翻訳読書ノート36                   北田敬子

 記録された市場の全貌

『築地』(テオドル・ベスター著 和波雅子/ 福岡伸一 訳 木楽社 2007)
 は原題を”TSUKIJI: The Fish Market at the Center of the World”
 という。このハーバード大学の文化人類学者にとって築地の魚市場こそ
「世界の中心」であったことが、全巻を通じてひしひしと伝わってくる。
 彼は読者を東京都中央卸売市場築地市場水産部の奥の奥まで連れ込む。
 本書には築地という街のあらまし、市場の成立過程、場内の商取引慣例
 の仕組み、日本の水産業の構造と現況、市場に関わる人々の生活と意見、
 日本の食文化における水産物の意味、築地市場を巡る労働環境、魚市場
 に関わる言語と表象、今後の市場移転計画概要等々、築地を舞台に繰り
 広げられる万象とも言うべき事柄が包括的に論じられている。

 著者は20年にも及ぶ築地通いから江戸前の諧謔精神を会得したものと思
 われる。専門書でありながら、この本からは得も言われぬ面白さが立ち
 のぼってくる。仲卸人の職能に詳細な解説を加えるにしても、そこには
 人の手振り、分単位の動き方、彼らがかぶる帽子に付いているライセン
 スプレートの意味、職人芸としか言いようのない素早い取引の実際が手
 に取るように描かれて、しかも市場全体の構造と経済活動に占める位置
 まで委細漏らさず扱っていながら文体が軽妙なのだ。もしこれが無味乾
 燥な学術用語だけで書かれていたなら、きわめて限られた読者にしか届
 かなかっただろう。だが、思わぬところに挟まれる具体的な人間観察と
 人々をめぐるエピソード、それにことば遊びの愉快さがページを先へ先
 へとめくらせる。著者の築地市場への愛着が研究の大原動力になってい
 ることは明白だ。文中にも時折姿を見せるベスター氏は何と幸福な学者
 であろうか。翻訳者たちも彼の意を汲んで、江戸前の言葉遣いを巧みに
 再現している。日本社会を対象として英語で書かれた本を再び日本の読
 者に提供するという、メビウスの輪のような反転には、異国のものを日
 本語に移し替えるのとは異なる要求があるはずだ。言い回しの、用語の、
 語法のズレは許されない。頻出する脚注・用語解説の他に文中に差し挟
 まれる訳注は、夥しい参考文献渉猟の跡を留める。(決して煩わしくは
 ない。)

 しかし、『築地』から読者が得るものは重い。市場施設の老朽化は否定
 しようもなく、(おそらく豊洲への)移転は実行されるだろう。既に当
 地での市場の終焉を視界に入れたこの膨大かつ詳細な築地の記録は、特
 定の分野に限らない人々の依拠すべき文献として長く読み継がれるもの
 と思う。本書に消えて行くものへの哀惜ではなく、(変形は免れなくと
 も)継承されていくはずのシステムとカスタムへの信頼を読み取るなら、
 実行するのはあなた方自身をおいて他にないと読者は後を任されたよう
 なもの。鮨をつまむ手が、ふと止まりそうだ。

 【著者プロフィール】
   北田 敬子(きただ・けいこ)
   東洋学園大学・現代経営学部教授
   東京女子大学英文科卒業後、東京都立大学修士課程英文学専攻修了。
   バージニア大学教育学部にて在外研究。
   専門は英語文学、言語とコミュニケーション
   ホームページURL http://www.kitada.com/keiko/
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 週明け12/10(月)から【恒例!冬のセール】を始める予定です。
 今回のセールではほんのちょっとだけいつもと違う“期間限定目玉商品”
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 ★予告:「広辞苑 第6版 DVD-ROM版」
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 10年ぶりに改訂される岩波書店「広辞苑」、書籍版と同時にDVD-ROM版
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 電子版独自のコンテンツも収録されるそうです。発売されましたら当
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   神谷光信〔著〕定価3,800円(本体3,619円) 
   2007.11刊/四六判・220p 978-4-8169-2070-7

 日外アソシエーツとしては珍しい種類の本を刊行しました。(み)には
 全くご縁のない分野だったので、後学のためにカトリックについてネ
 ットサーフィンしてみました。それでわかったのですが、日本にもず
 いぶんたくさんのカトリック教会やカトリック系の学校があるんです
 ね。特に長崎県・鹿児島県における教会の数の多さには驚きました。
 やはり歴史的な背景が色濃くあるのだろうなぁと、勉強になりました。

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 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜 <クイズの答え>

 (1) Fanlight(Fan-flight) :扇窓、扇形窓、扇形欄間窓
  ↓
 (c) ダウニング街10番地(イギリス首相官邸)
  
 ☆玄関ドアの上部に取りつけられた半円形あるいは楕円形の明かり取り。
 ★T.ハーディー『エセルバータのお手並み』、映画『ガス燈』など。

 (2) Oriel Window :オリエル窓
  ↓
 (b) シェイクスピアの生家

 ☆出窓の1種。腕木や持送りで支えられ、2階から張り出している場合も
  あります。一般の辞書では「出窓」と訳されていますが、本書では、
  bay window(角形出窓), bow window(弓形出窓)とは別立てで解説して
  います。
 ★W.スコット『最後の吟遊詩人の歌』、J.K.ジェローム『ボートの三
  人男』など。

 (3) Rose Window :バラ窓
  ↓
 (a) エクセター大聖堂

 ☆大聖堂など教会の正面入口の上、あるいは南北にある翼廊入口の上な
  どに組み込まれた円形の窓で、バラの花や葉形飾りを象って曲線を描
  くトレーサリーを模様にしています。
 ★K.フォレット『地の柱』、L.ハント『ロンドン』など。

 注:☆は本書から抜粋、または、本書を参考にした解説です。
   ★は本書で紹介されている文学作品です。

 本書はずしりと重いです。なぜなら、330点もの写真や図版をきれいな
 ままで掲載するために光沢のある紙を使っているからです。机の上に広
 げて、紅茶を飲みながら、じっくり眺め、お読みください。
                  
 ◇『イギリス「窓」事典―文学にみる窓文化』 価格9,600円(税込)
    三谷康之〔著〕 日外アソシエーツ〔発行〕 2007年12月刊行

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 ※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
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