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 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜
 ■ アストル・ピアソラの「自伝」            田村洋一
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
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 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜 Please join us!
     「CD-コンピュータ用語辞典 第4版」編

 このコーナーでは、CD-ROM辞書(日外アソシエーツ発行)から例文や用
 語を抜粋してご紹介します。

 最近、海外用の携帯電話を購入しようかと検討中です。ネットであれこ
 れ検索して、「これ」というものを見つけたのですが、"SIM" やら 
 "GSM" やら見慣れない用語に戸惑うばかり。そこで、「CD-コンピュー
 タ用語辞典 第4版」を使って、「携帯電話」用語を検索してみることに
 しました。次の用語について、省略形は正式名称を、その他は訳語を考
 えてみてください。

 (1) GSM

 (2) SIM

 (3) 携帯番号ポータビリティ

 正式名称・日本語訳・英訳はメルマガの終わりでチェックしてください
 ね。
 用語の意味や用例も紹介しています。
                              (一色)
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 ■ アストル・ピアソラの「自伝」             田村洋一

  ひさしぶりに書物に呼び寄せられるという経験をしました。先日、渋
 谷を歩いていて、ふと国連大学の裏手にある青山ブックセンターに立ち
 寄ることにしたのです。気の向くままに書棚からブラジル音楽の本など
 を取り出して見ていると、何か視界に引っ掛かるものがあります。足元
 の平台に積まれた黒っぽい本で、タイトルは「ピアソラ 自身を語る」
 (河出書房新社、2006年7月20日刊)。確かにジャケットの写真はアスト
 ル・ピアソラ(Astor Piazzolla:音楽家)のような…「ピアソラの自叙
 伝なんてあったっけ?」と半信半疑で手にとると、かなり分厚い本です
 (408pp)。翻訳者がピアソラ研究者の斎藤充正さんなら内容は信頼でき
 そうです。ピアソラに関心を持つ者として見逃すことはできません。早
 速購入し、近くの画廊兼喫茶店でページをめくり始めました。

  本書はアルゼンチンのジャーナリストで熱心なタンゴ愛好家、ナタリ
 オ・ゴリン(Natalio Gorin)の著作「Astor Piazzolla - A Manera de 
 Memorias」(2003年の増補改訂版)の翻訳で、4部構成になっています。
 第1部はゴリンのインタビューに答える形で構成されたアストル・ピア
 ソラの「自伝的回想」。この1990年のインタビューが完結しないうちに
 ピアソラはパリで倒れ、2年後にブエノスアイレスで死去しました(71歳)。
 第2部はゴリンのピアソラ論考。第3部はピアソラ周辺の関係者10人の証
 言。3人の妻の回想が含まれないのは残念。第4部は充実した資料編です。
 この中では何といっても第1部が抜群に面白く、ピアソラの独特の人物
 像が見えてきます。ピアソラ周辺の音楽家についての記述も豊富で、聴
 き慣れたCDも別の聴き方をしてみようという気を起こさせます。第4部
 の資料編、特に斎藤さんが大きく貢献したディスコグラフィはピアソラ・
 ファンには大変有益です。ピアソラのレコード(大部分は海外盤)は非常
 に数が多く、同時に廃盤も多く、何がオリジナルなのかよくわかりませ
 ん。私もデータ不詳のイタリア盤を持っていますが、この資料のおかげ
 で、それが2枚のアルバムから再編集されたものらしいことがわかりま
 した。翻訳者の立場で本書を見ると、膨大な固有名詞の表記や事実関係
 の確認にかなりの手間がかかると思われますが、細かな訳注に加え、誤
 植がほぼ皆無なのはさすがです。なお、著者ナタリオ・ゴリンは日本語
 版の刊行直前の2006年7月7日に胃ガンのため66歳で亡くなりました。各
 国の研究者の協力で5カ国語に訳され、成長してきたこの本は、古くか
 らのピアソラ・ファンが多い日本で最終版となったわけです。

  私がピアソラの音楽に出会ったのは1960年代の中頃のことです。NHK-
 FMの音楽番組(永田文夫DJの「ラテンタイム」、あるいはホルヘ的場DJ
 の別番組)でタンゴ界のアバンギャルドとしてピアソラが紹介されまし
 た。正確な曲名を思い出せないのは残念ですが、鋭角的なバンドネオン
 の響きが強烈な印象を残し、「アストル・ピアソラ」という名前は私の
 記憶にしっかりと刻みつけられました。1968年にオペレッタ「ブエノス
 アイレスのマリア」が発表されたときは、かなり熱心にレコードを探し
 ましたが入手出来ません。この作品は本国アルゼンチンでも興行的に失
 敗だったのですから仕方ありません。結局、国内盤LPは発売されず、オ
 ーマガトキからCDが発売されたのはずっと後のことです。ピアソラは長
 い間マイナーな存在だったのです。40年間にいろいろ思い出があります
 が、ピアソラの音楽(特に「タンゴ」とは意識していません)は私の生活
 の一部になっています。特にキンテート(五重奏団)のライブ演奏は何度
 聴いてもスリリングで、飽きるどころか新たな発見があるほどです。よ
 く最高傑作は「アディオス・ノニーノ」だといわれますが、フーガの手
 法で書かれた「天使の死」のほうに私はピアソラらしさを感じます。

  アストル・ピアソラの一生は「居場所」を探す旅のようなものでした。
 これには3つの意味があります。1番目は活動の拠点、2番目は音楽的な
 スタンス、3番目は生活のパートナーとしての女性です。現状に安住す
 ることに不安を感じる性分だったのか、否定と創造の繰り返しでした。
 ピアソラが残した膨大な録音と楽譜は、その変貌の軌跡です。天才的な
 バンドネオン奏者としてのピアソラは世を去りましたが、作曲家として
 の評価はこれから始まると言ってもいいでしょう。例えば、ピアソラの
 映画音楽を集大成して再評価することも重要な研究テーマです。

 ●参考:
 ・アストル・ピアソラ研究の情報サイト: http://www.piazzolla.org/

 【著者プロフィール】
  田村 洋一(たむら・よういち)
  東京生まれ。幼稚園に入る前からFENを聴いて育った生粋のビートル
  ズ世代。SEとして日米のコンピュータ会社に勤務し業界の栄枯盛衰を
  目の当たりにしてきた。現在はフリーの翻訳者、編集者。自分の眼を
  信じる美術愛好家でもある。

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 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ

 書店向けの業界紙「新文化」に面白そうな辞書の記事が出ていたので、
 ご紹介します。残念ながら、今のところ電子辞書SHOPで取り扱う予定は
 ありませんが‥

 ★ ピアソンと桐原書店『ロングマン英和辞典』2007年1月刊行
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 従来日本で刊行された英和辞典には、英語のネイティブスピーカーから
 みると誤った英語、あるいは不自然な英語が掲載されているケースが多
 い。本書は、英米人の編集者チームで3億3000万語もの言語データベー
 ス、ロングマン・コーパス・ネットワークを活用し、正確で自然な英語
 例文を厳選して収録した。英語コーパスに基づき、編集された初めての
 英和辞典となる。外国の出版社が日本人の英語学習者向けの本格的な英
 和辞書を刊行するのも初めて。

 これまで、訳の日本語も古めかしく難しい表現が多いとの意見に応え、
 5000万語を超える独自の日本語コーパスを開発。日本人の編集者がこれ
 を参照し、わかりやすい日本語で語彙や例文訳を表記した。

 さらに用例の訳について、翻訳調の不自然な日本語を避け、英語表現の
 ニュアンスを的確に伝えるように配慮した。レイアウト・デザインも
 4色フルカラーとし、頻度の高い基本語3000の見出しを赤に、その他の
 見出しを青で表示。また、500以上のカラーイラスト・写真をキャプシ
 ョン付きで掲載した。

 『ロングマン英和辞典』 A5変型判 2112頁 3,465円(税込)

                   (新文化 2006.11.9 より)

 ★ 今週もおすめしたい辞書はこちら!
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 ◆『CD-ROM版 字通』 特価 14,931 円(税込)
   http://www.tranradar.net/cd-jitsuu.html

 ◆『セイコーIC辞書 SR-V7900』     特価 62,799円(税込)
 ◆『セイコーIC辞書 SR-V7900NK』    特価 69,800円(税込)
 ◆『ステッドマン専用ACアダプタAD85S』 特価 2,850円(税込)
   http://www.tranradar.net/ic-dictionary/sr-v7900.html

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 ◎知的バラエティコラム/本日も、風まかせ(坂本あおい)
  ⇒第25回『この野菜がおいしくいただけるのは』

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 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜 <日本語訳・英訳>

 (1) GSM 

 ディジタル携帯電話の方式の一つ.世界各地で使われていて国際ローミ
 ングサービスが受けられるが, 日本では使われていない.

 ◆GSM digitizes and compresses data, then sends it down a 
 channel with two other streams of user data.
 =GSMはデータのディジタル化と圧縮を行い,次にそれを,ユーザデータの
 ほかの2つのストリームとともにチャネルに送り出す.

 (2)  SIM 

 SIM;加入者同定モジュール
 欧州のディジタル携帯電話方式であるGSMでユーザ認証のために使われ
 るカード用モジュール.Javaカードが採用されている.

 ◆'SIM CARD'(Subscriber Identification Module Card) shall mean 
 the necessary card bearing a unique number used with the equipment
 to enable to the service. 
 =「SIMカード」(加入者同定モジュールカード)は,その機器でそのサー
 ビスが可能になるための唯一の番号を持つのに必要なカードを意味しな
 ければならない.

 (3)  携帯番号ポータビリティ wireless number portability; 
 wireless local number portability 〔←WNP;WLNP〕

 携帯電話のサービス事業者(電話会社)が変わっても同一の番号を使い続
 けられる仕組み.

 ◆WLNP(携帯番号ポータビリティ)はある場合には,消費者が固定(有線)
 電話から携帯(無線)電話に電話番号を移動するのを可能にもする.
 =WLNP also allows consumers to move a phone number from a wireline
 phone to a wireless phone in some cases. 

 ※検索方法: 「携帯電話」をキーにして、「全文検索」で検索。

 海外用の携帯電話を購入後、海外に行かなくなってしまったら寂しいで
 す。携帯電話のために、せっせと旅行にプチ留学にと精を出さねば???

 ◇「CD-コンピュータ用語辞典 第4版」の詳細はこちら。
   http://www.tranradar.net/computer4.html
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 ■《自社広告》第8回図書館総合展・日外アソシエーツ主催セミナー

 図書館向けの無料セミナーですが、“地域アーカイブズ”というホット
 なテーマで各々立場の異なるお三方にお話しいただきます。一般の方の
 聴講も自由です。ご興味のある方は、お誘い合わせの上、気軽にお越し
 くださいませ。当日受付もOKです。

『地域アーカイブズの保存と活用を考える
     ―ライブラリー、ミュージアム、アーカイブズの立場から―』

【日時】2006年11月21日(火)10:30〜12:00
【会場】パシフィコ横浜 アネックスホール 第3会場(F203)

 ●趣旨提言(3分) 国文学研究資料館アーカイブズ研究系教授 高橋 実
 ●小報告(各25分)
  1) 地域図書館の資料保存と活用―図書館職員の経験から
      府中市教育委員会生涯学習課 郷土資料担当主査 庄司 明由
  2) 地域博物館にとって地域資料の保存とは
       ―横浜開港資料館での実践を通して
               横浜開港資料館 調査研究員 西川 武臣
  3) 自治体史編纂からアーカイブズ設立へ
       ―地域アーカイブズを保存し活用するために
            寒川町企画課 町史編さん担当主査 高木 秀彰
 ●フロアーからの発言と質疑(10分)

 http://www.nichigai.co.jp/sales/seminar2006.html
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 ■後記〈困ったタケちゃんと私〉

(青)です。人にモノを頼まれると嫌と言えません。翻訳者の皆様に
 図書館総合展の案内?と思いましたが、琴風のがぶり寄りを彷彿させる
(タケ)の押しに負けました。ということで↑の《自社広告》でござい
 ます。
                              (青)
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 配信登録・停止の手続きは、下記↓のフォームからお願いします。
  http://www.nichigai.co.jp/translator/request_form2.html

 または tran@nichigai.co.jp 宛に「配信希望」「配信希望せず」と
 直接ご連絡いただいても手続きができます。

 ★友人・知人、親戚・縁者に配信希望の方がいらっしゃる場合、
  →http://www.nichigai.co.jp/translator/request_form2.html
 を教えてあげてください。

 なお、バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
  →http://www.tranradar.net/mail_mag/index.html

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 ※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
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