┏┌┌┌
    ┏┏┌┌  読んで得する翻訳情報マガジン
    ┏┏┏┌ 〜トランレーダー・ドット・ネット〜
    ┏┏┏┏     No.116/2006.10.19

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ┃  読書の秋です、辞書を揃えて原書を楽しみませんか〜♪  ┃
   ┃―――――――――――――――――――――――――――┃
   ┃ * 翻訳・語学のためのオンラインCD-ROM辞書専門店 *  ┃
   ┃      ★ http://www.tranradar.net/ ★      ┃
   ┃  ネット上でも対面販売の気配りを大事にしています   ┃
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
 ━━━━━━━   コンテンツ・メニュー   ━━━━━━━━━
 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜
 ■ 翻訳読書ノート 30「悪童を産んだひと」       北田 敬子
 ■ 翻訳業界雑記 第28回                吉野 陽
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜 Please join us!
   「CD-専門用語対訳集 電気・電子・情報17万語 英和・和英」編

 このコーナーでは、CD-ROM辞書(日外アソシエーツ発行)から例文や用
 語を抜粋してご紹介します。

 今回は、「CD-専門用語対訳集 電気・電子・情報17万語 英和・和英」
 を取り上げます。(以下「CD-電気・電子・情報17万語」とします。)

 今年もノーベル賞の裏側で、話題性のある発明に授与される「イグノー
 ベル賞」が決定しました。「モスキート」という若者だけに聞こえる高
 周波音を使った装置です。この高周波音は不快に聞こえるため、コンビ
 ニなどにたむろする若者撃退に効果があるとか。
 だいたい30代を越えると聴覚が衰え、聞こえなくなるので、大人はその
 音に気付かないのだそうです。
 (参考文献:"scenta"より。 URLはこちら↓)
http://www.scenta.co.uk/scenta/features.cfm?cit_id=1172424&FAArea1=widgets.content_view_1

 というわけで、今回は「聴覚」に注目しました。以下の用語の日本語訳、
 英訳を考えてみてください。

 (1) audiometric room

 (2) difference limen

 (3) just intonation

 (4) 可聴範囲

 (5) 骨導

 日本語訳・英訳はメルマガの終わりでチェックしてくださいね。
                             (一色)
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■翻訳読書ノート30 「悪童を産んだひと」                
                            北田 敬子

 今から十年ほど前、アゴタ・クリストフの一大ブームがあったという。
 不明にして私はその熱気を知らずに過ごしてしまった。来日した作家の
 講演会に接した人々も多いに違いない。そのような喧噪とは全く無縁に、
 今年の夏初めて『悪童日記』を手に取り、おそらく当時熱狂した読者た
 ちと同じような道筋を辿って私もこの作家の作品を片端から読んだ。
 後発の読者にも利点があったとすればそれは、今年相次いで訳出・出版
 された彼女の自伝や短編集も併せて読めたことだろう。

 『文盲 アゴタ・クリストフ自伝』(堀茂樹訳 白水社 2006)は6月
 に、そして短編集『どちらでもいい』(堀茂樹訳 早川書房 2006)は
 9月に出た、いずれも薄手の美しい装丁の本である。それらは見かけも
 中身も『悪童日記』三部作全体のボリュームや残忍なまでに読み手の意
 表をつくストーリーとは乖離した掌編のように見えるが、作家の創作の
 軌道を明かすという意味で戦慄を覚える作品群である。とりわけ『自伝』
 では、一人の故国喪失者が偶然に導かれ如何にしてフランス語で書く作
 家となったかが、これほど凝縮することは不可能なほど短い言葉で語ら
 れる。自ら選んだとはいえ故国を永遠に去ることが母語を葬ることにも
 なり、難民として一旦は「文盲」になって新に異境の言語を学び始める
 ところから出発した作家というアゴタ・クリストフの自己表明に、読者
 は厳粛な感慨を持って立ち会わざるを得ない。

 課せられ、引き受けた言語で書かれた作品群があの類い希な戦争譚、あ
 るいは第二次大戦後の中・東欧の運命譚だとしたら、経済的繁栄を謳歌
 する北半球西側陣営のいずれから産み出されたものとも異なる過激さに
 裏打ちされていることの意味が理解出来る。そしてあんなに面白く興奮
 しながら読破した『悪童日記』が何故『二人の証拠』『第三の嘘』、ま
 た短編集『昨日』、そしてこの『どちらでもいい』と進むに連れてます
 ます引き締まり、かつ荒涼とした絶望感に満たされていくのか、散文に
 先立つ戯曲集『怪物』に漂う不条理の笑いさえ希薄になっていくのか、
 諒解できるのではないだろうか。それを私は失望とは感じない。極端に
 少ない言葉の喚起する状況・情景には、消費されるものとしての昨今の
 文学作品には望めないものが見える。過酷な生の真実、ともいうべきも
 のが。仮にこの先もう大部の新作発表はないとしても、アゴタ・クリス
 トフは一過性ブームの対極をなす。難民が生まれ続けているこの世界に
 おいて。(『文盲』以外、アゴタ・クリストフ作品は全て早川書房刊。)
 
 【著者プロフィール】
   北田 敬子(きただ・けいこ)
   東洋学園大学・現代経営学部教授
   東京女子大学英文科卒業後、東京都立大学修士課程英文学専攻修了。
   バージニア大学教育学部にて在外研究。
   専門は英語文学、言語とコミュニケーション
   ホームページURL http://www.kitada.com/keiko/
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ 翻訳業界雑記 第28回 『さゆり』と翻訳祭と私    吉野 陽

 往年のヒット曲を彷彿させるようなタイトルですが、私にとって入院生
 活から始まった2006年も気が付けばあと2ヵ月あまり。おかげさまで例
 年に比べてたくさんの本を読む機会に恵まれました。読書家の方からは
 「何をいまさら」とお叱りを受けるかもしれませんが、中でも印象に残
 っている本は『さゆり』です。

 こちらは原題『Memoirs of a Geisha』の翻訳書なのですが、数ページ
 読んだところですっかり引き込まれ、上下巻をあっと言う間に読破して
 しまいました。読み終わったあと出てきた感想は「原文はどうなってい
 るのだろう。どうやって翻訳をしたのだろう」という疑問でした。

 というのも、舞台は第二次世界大戦時の京都。しかもその当時の芸者の
 お話で、日本特有の表現や言葉が多く出てきており、その翻訳書という
 ことを全く感じさせない自然な文章は、日本の小説なのではと錯覚して
 しまうほどだったからです。何か機会があれば、翻訳をなさった小川高
 義さんにぜひお話を伺ってみたいと思っていました。

 そんな折、今年の翻訳祭で小川高義さんが講演会をなさるというお話を
 耳にして心が躍りました。会社を休んで行こうかどうか悩んでいる矢先、
 翻訳祭の出展に弊社アメリアも参加するということで、そのスタッフと
 して参加することになりました。野球ファンの売り子の気持ちを理解し
 つつ、喜んだのも束の間、出展ブースと講演会は別の会場ということが
 判明。残念ながら講演会に出席することができませんでした。

 こうなったら仕事一筋。出展ブースを盛り上げようということで、iPod
 shuffleを賞品にした翻訳祭史上初となる「アメリア福引き大会」を催
 しました。一般の方はもちろん、アメリア会員の方や協力会社の方にも
 お立ち寄りいただき、日頃なかなか直接お会いしてお話しすることがな
 いので、大変貴重な機会となりました。お立ち寄りいただいた皆様、こ
 の場を借りてお礼申しあげます。

 ちなみに今回の翻訳祭の模様は、日本翻訳連盟様でDVDにして販売する
 予定があるそうですので、当日お越しになれなかった方はこの機会にぜ
 ひご覧になってみてください。小川高義さんの講演会も大変盛況で興味
 深い内容だったそうなので、私もDVD発売を楽しみにしようと思います。
 
                    (アメリア事務局 吉野 陽)
                http://www.amelia.ne.jp/userTop.do
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ

 ★ セイコー電子(IC)辞書のステッドマン搭載機種がパワーアップ!
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 医療関係の方々に大変好評を博している「ステッドマン」収録のセイコ
 ー電子(IC)辞書、新機種が発売されます。今度の機種は「シルカカード」
 対応のカードスロットを搭載。また、「ステッドマン医学大辞典 改訂
 第5版」に収録された医学用語約10万語のうち、約35,000語の医学英単
 語のネイティブ音声を収録しています。たとえば、
“acrocephalosyndactyly”“choledochoduodenostomy”といった言葉の
 意味だけではなく、よみ方もわかるわけですね。

 ※「シルカカード」とはセイコーIC辞書用コンテンツカードの名称です
 ※TranRadar電子辞書SHOPで出荷できるのは10/23(月)以降となります

  ◆『セイコーIC辞書 SR-V7900』     特価 62,799円(税込)
  ◆『セイコーIC辞書 SR-V7900NK』    特価 69,800円(税込)
  ◆『ステッドマン専用ACアダプタAD85S』 特価 2,850円(税込)

    http://www.tranradar.net/ic-dictionary/sr-v7900.html

 ★ 研究社「新英和大辞典 第6版」のCD-ROM版、人気です!
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 先日発売された研究社の「新英和大辞典 第6版」、予想通りの人気で
 す。IT用語からシェークスピアまで、最大級の語義・用例を収録、フォ
 ーマットはおなじみのEPWING版。「新和英大辞典 第5版」とCD2枚
 組セットになったお得なパック商品もお見逃しなく。

  ◆『新英和大辞典 第6版』
    TranRadar電子辞書SHOP特価 15,120円(税込)
  ◆『研究社 新英和大辞典 & 新和英大辞典』
    TranRadar電子辞書SHOP特価 23,625円(税込)

  https://www.tranradar.net/cgi-bin/tran2.cgi?CD-ROM=CD-ROM

 ―[PR]―――――――――――――――――――――――――――――
 ★『人物・文献情報WHOPLUS』メールマガジン(無料配信中)
    ⇒お申込はこちら
     http://www.nichigai.co.jp/web_who/request_form.html
    ⇒メールマガジンのバックナンバーはこちら
     http://www.nichigai.co.jp/database/mailmaga/index.html

 ◎知的バラエティコラム/本日も、風まかせ(坂本あおい)
  ⇒第24回『本の虫』

 ◆WHOPLUSを使ってみよう!◆
 http://www.nichigai.co.jp/database/who-guide/who-guide.html
  ------------------------------------------------------------
  携帯公式メニュー ⇒ 辞書/便利ツール ⇒ JLogos(ジェイロゴス)
  ------------------------------------------------------------
  厳選の50冊、200万語の辞書群、使い放題で月額たったの300円!
  ビジネス技術実用英語大辞典(海野さんの辞書)など日外アソシエ
  ーツの辞書十数点収録。
  詳細はこちら:http://www.nichigai.co.jp/database/jlogos.html
   [JLogos] http://www.jlogos.com/

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ 〜Nichigai Introduction Party〜 <日本語訳・英訳>

 (1) audiometric room
    聴覚検査室 [00Z8106・音響]

 (2) difference limen
    弁別域 [86Z8109・音声聴覚][情報通信]

 (3) just intonation
    純正律 [97学術・計測][86Z8109・音声聴覚][情報通信]

 (4) 可聴範囲
    auditory sensation area [97学術・計測][86Z8109・音声聴覚]

 (5) 骨導
    bone conduction [79学術・電気][86Z8109・音声聴覚]
                    [情報通信][00Z8106・音響]

 ※[]内は、典拠と分野名。
  典拠:XX学術→学術用語
       6桁の英数字→JIS用語
       上記以外→その用語がしようされている分野

 ※検索方法: 検索キー「聴覚」
 「全文検索」でヒット件数は、198件です。
 
 先日、13歳の娘と外出したら、とあるビルの入口近くで「いやな音がす
 る」と寄りたがりませんでした。私には聞こえず、気付いたのは、入口
 に置いてある小さなボックス型の装置のみ。それは「モスキート」音だ
 ったようです。耳がいいと自負していた私は大きなショックを受けたの
 でした。

 ◇ 「CD-専門用語対訳集 電気・電子・情報17万語 英和・和英」の
  詳細はこちら。
   http://www.tranradar.net/cd-denki17_2.html
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ 後記

 妻が本を読んでいました。尋ねると「佐賀のかばい婆ちゃん」だとか。
 「どう?」と聞くと、清貧にあえぐ家内は随所で共感し泣いたとのこと。
 で、私も読みました。書評などで目にしたことのある「かばい語録」が
 ちらほらと。しかし何となく違和感が。どうもかばい婆ちゃんの登場場
 面が少ないような気がします。読み終わって書店のカバーを外してタイ
 トルを見ました。「がばいばあちゃん〜佐賀から広島へ めざせ甲子園」
(島田洋七著)。柳の下の何匹目かの本を最初に読んでしまいました。
                              (青)
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 配信登録・停止の手続きは、下記↓のフォームからお願いします。
  http://www.nichigai.co.jp/translator/request_form2.html

 または tran@nichigai.co.jp 宛に「配信希望」「配信希望せず」と
 直接ご連絡いただいても手続きができます。

 ★友人・知人、親戚・縁者に配信希望の方がいらっしゃる場合、
  →http://www.nichigai.co.jp/translator/request_form2.html
 を教えてあげてください。

 なお、バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
  →http://www.tranradar.net/mail_mag/index.html

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 読んで得する翻訳情報マガジン トランレーダー・ドット・ネット
 No.116 に対するご意見ご要望はこちらまでお寄せください。
  tran@nichigai.co.jp ※ 提供 日外アソシエーツ株式会社
  http://www.nichigai.co.jp/
 ※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
 【バックナンバー】
  http://www.tranradar.net/mail_mag/index.html
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「読んで得する翻訳情報マガジン」に記事として掲載されたサイトを
 利用になる上で発生したあらゆる損害に関して、編集発行人は一切の
 賠償責任を免れます。「読んで得する翻訳情報マガジン」に掲載された
 記事の転載については、発行人の方にご一報ください。
 許可の無い転載は禁止いたします。
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 Copyrights (c) 2006 Nichigai Associates. All Rights Reserved.


「読んで得する翻訳情報マガジン」案内へ戻る