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 ■ 「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その40)
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
 ■ イギリス見聞記
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 ■「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その40)

 イギリスの中等教育、知識の宝庫

 一週間ほどイギリスに行っていました。詳細は私のブログでも書きます
 が、今回は、この訪問について少しご紹介します。この訪問では、国際
 バカロレアを日本の教育に取り入れようとしている教育者の方々に同行
 して、私の母校アトランティック・カレッジ、サイレンセスター・カレ
 ッジ、イートン・カレッジの3つの高校を巡りました。国際バカロレア
 とは、大学入学資格を含む世界共通の教育課程です。私は高校の2年間
 をイギリスで過ごし、これが3度目のイギリス滞在でしたが、さまざま
 な新しい発見があり、また忘れていたことを再発見しました。

 今回の訪問では、同行者の方たちと日本語で話していたことが多かった
 ので、イギリスにいながら、連続で数分以上英語を話すことはほとんど
 ありませんでした。一週間程度の滞在では、英語をほとんど話さなくて
 も普通に生活できます。英語圏に留学や長期滞在などをしても、日本人
 とばかりいるとまったく英語力が伸びないであろうということが、改め
 て実感されました。このことは、私はひとり旅をすることの方が多かっ
 たので、これまではあまり意識したことがありませんでした。外国語の
 会話能力を磨きたければ、やはりじっくりと腰をすえて一対一で会話を
 する必要があるでしょう。

 最初に訪れた高校は、アトランティック・カレッジです。この学校と国
 際バカロレアについては、UWC日本ネットワーク<http://network.jp.uwc.org/>
 に詳しい説明があります。国際バカロレア独特の教科である「知識の理
 論」科目、外国語としての日本語、「世界の宗教」科目などの授業と、
 さまざまな施設を見学しました。「知識の理論」科目では、「目に見え
 るものがすべてではない」というテーマについて、錯視図形や、肖像画
 でのステレオタイプを例に学ぶ授業でした。異文化理解を究極の目的と
 する、この学校の存在意義に通じるものがあります。「世界の宗教」科
 目は、シーク教についての授業でした。知識の習得を中心とするもので
 したが、高校生の段階では、このような基本的知識が、宗教の多様性の
 理解や、異なる宗教との共通点と類似点などの比較などの手がかりとな
 ります。私自身はかつての生徒として授業や施設は知ってはいましたが、
 訪問者としての視点で見られたことは新鮮でした。教育者の方々は、生
 徒の熱意や施設の充実度に驚かれていたようです。

 サイレンセスター・カレッジでは、課程のひとつに国際バカロレアのコ
 ースを設けています。ここでは、国際バカロレアの「母国語としての英
 語」(日本の国語の授業に相当)の授業を見学させてもらいました。
「世界の文学」の授業の一環として、ゴーゴリの『検察官』について、
 生徒がPowerPointを活用して発表を行っていました。やはり生徒が非常
 に熱心なのが印象的でした。

 イートン・カレッジ<http://tinyurl.com/efdn3>では、自分の子ども2
 人を入学させたというお母さんが案内してくれました。日本の教育ママ
 とはさぞかし話がはずむはず。親身な案内ではありましたが、観光案内
 の域を出るものではありませんでした。
 日本でも、イートン・カレッジなどの全寮制学校をモデルにした海陽学
 園が、2006年4月に開校するそうです。イートン・カレッジをモデルに
 したことが正しい選択だったかどうかは、やがてはっきりするはずです。

 ロンドンでは、大英博物館が、知識の最大の宝庫のひとつであることを、
 自分の目で再確認しました。「啓蒙思想」の間や閲覧室では、人類の文
 化の蓄積の質と量に圧倒されます。ガイドブックなどの日本語翻訳の品
 質が見劣りするのは残念ですが。午前中に入館して、午後8時30分の閉
 館まで歩き回り、そういえば前回来たときもこの時間までいたな、と思
 い出しました。足の痛みに電気車椅子が欲しくなったほどです。
 大英博物館ウェブサイトのCOMPASSというリンクから、収蔵品の写真と
 説明が読めます。
 http://www.thebritishmuseum.ac.uk/

 ご質問、ご感想、ご要望、ご意見などがありましたら、
 tran@nichigai.co.jp までどうぞ。

 《このコラムは、音声読み上げにより校正しています》

  【著者プロフィール】
   山本 ゆうじ(やまもと・ゆうじ)
   フリーランス実務翻訳者。国際学校 UWC イギリス校で二年間学び、
  筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。
  日英仏語で、美学・比較文学・芸術学・文章技法などを学ぶ。

  transPC  【実務翻訳】	  http://transpc.cosmoshouse.com/
  秋桜舎  【文芸談義/文芸翻訳】http://cosmoshouse.com/

 『世界に通じる学校――国際学校 UWC の異文化理解教育』発売中
  山本ゆうじ〔編著〕2004.4 アルク刊 A5/199p \2,310(税込)
  http://www.bookpark.ne.jp/cm/pudding.asp?content_id=ALCB0025

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 ★ 調べる人たちの強い味方「レファレンスクラブ」登録御礼!

 前号の PR 記事で小社「レファレンスクラブ」をご紹介したところ、思
 いの外、沢山の読者からご登録をいただきました。有り難うございます。
 改めて翻訳関係の方々と図書館との強いつながりを感じた次第です。

 さて、レファレンスクラブ一番人気のBBSには、実に様々な質問が寄
 せられます。中には遠く海外からの投稿もあって、ワールドワイドなコ
 ミュニティを形成しています。ある時、アメリカから以下のような質問
 が舞い込みました。

 >「ready reference」は、日本語でどう訳されているのでしょうか?
 > Katz の Introduction to Reference Work を読んで疑問に思ったも
 > のです。

 すると、すぐさま、ある常連さんが反応します。

 > 世界最大の英英辞典OED(Oxford English Dictionary)では、
 > 以下のような説明です。
 > 
 > ready,
 >  16. e. With ns. used attrib. in sense 7, as ready-reference,
 >  -use. <* ns.=nouns>

 >  7. a. Of action or capacity for action: Distinguished or
 >  characterized by promptness or quickness.
 > 
 > また、外来語ですが、「vade-mecum(携帯参考書、必携、便覧)」と
 > いう見出しの下には次のような説明がありました。
 > 
 > vade-mecum,
 >  1. A book or manual suitable for carrying about with one for
 >  ready reference; a handbook or guidebook. (Sometimes used as
 >  the title of such a work.)
 > 
 > 従いまして、単純に「ready」=「quick」という意味でよろしいかと。
 > 内容的には、年鑑・統計類、書誌、辞書・シソーラス、ディレクトリ、
 > 百科事典、地図、ニュースなどの直截的な情報資源を指すようです。

 さらに別の方が続けて補います。

 > 手元にある図書館用語辞典(1982年発行)のクイックレファレンスの
 > 説明に「事実を回答する ready reference と同じ意味に用いられる」
 > とありました。
 > ready reference=quick reference でよいのではないでしょうか?
 > 
 > クイックレファレンスなら、日本語でも使いますよね!?

「即答質問」などの堅い訳語もあるようですが、結論として「ready 
 reference」=「クイックレファレンス」というカタカナ語が一般的で
 はないかとのことです。

 無料会員制を謳っているレファレンスクラブですが、一般の方々のご参
 加も大歓迎です。図書館司書やサーチャー有志のネット・サロンをぜひ
 覗いてみてください。掲示板にも気軽にお書き込みいただければ幸いで
 す。
                             (竹)
【レファレンスクラブ】
  http://www.reference-net.jp/
【Reference Club BBS】
  http://www.reference-net.jp/bbs/yybbs.cgi

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 ■ イギリス見聞記

 まったくの偶然ですが、山本ゆうじさんと同じ時期にイギリスを旅行し
 ていました。ロンドン滞在6泊8日の一人旅です。旅行中に思いがけな
 い体験をしたのでご報告します。

 ロンドンに着いて2日目、3月12日に現地在住の友人の誘いでブライ
 トンに行きました。ブライトンは、ロンドンから南へ長距離バスで2時
 間弱、海辺のリゾート地です。
 私は、友人と海辺を散策したり、歴史的建造物のロイヤルパビリオンを
 見たりして過ごすことを期待していました。
 ところが、コーチに乗るやいなや彼女から手渡されたのは、1冊のパン
 フレット。それには、“naturally first. showguide 06”というタイ
 トル。
「私はブライトンでこれに参加するけど、あなたはどうする?」
“What?”(「わっ?」)イギリス英語風に私は思わずそう叫びました。

 実は彼女はロンドンの専門学校で栄養学を専攻する勤労学生。レポート
 やテストの参考にするため、健康食品、オーガニック食品、サプリメン
 ト、健康グッズなどの展示および即売会が行われるこの展示会に申し込
 んでいたのだとか。しかもほとんど1日中レクチャーに出席すると言い
 ます。
 さて私はどうしましょう。一人で海辺を散策か?

 ブライトン到着までの道のりで悩んだ末、私もこの展示会に参加するこ
 とにしました。これもたくさんの人と英語で話すチャンスだと思ったの
 です。会場では、当日申込でもビジターとして登録受け付けをしてくれ
 ました。入場は無料です。IDカードを発行してもらい、私は展示会場
 へ。友人はレクチャールームへ直行しました。

 展示会場では数百社の展示ブースが所狭しと並び、試食品、試供品を出
 して、来場者に説明をしていました。試食品はどれも結構美味しそう。
 私は食材や健康への効果などを質問しつつ、オーガニックビスケットを
 始め、シリアル、チョコレート、フルーツ飲料などを次々といただき、
 会話も楽しませてもらいました。
 日本食は低カロリー食として関心が高いようで、インスタントみそ汁、
 豆腐をアレンジした食品(ハーブ入りなど)もありました。もちろん試
 食をし、“Tastes good!”などとコメントしたりして。予想以上に楽し
 く、時間は早く過ぎていきました。

 レクチャーもすべて無料でした。せっかくの機会なので、一つだけ強く
 関心を引いたレクチャーを受講しました。タイトルはこちらです。

“Fat Around the Middle - Why It's Not All Down to Diet and Exercise”
 (「中年太り―飲まず食わずで走り回ってるのにナゼ痩せぬ?」)
 (Speaker: Dr Marilyn Glenville)

 女性の中年太りは万国共通の悩みであることがよく分かりました。また、
 その対処法を学ぶことができて良かったと思います。
 講師(女性)は健康に関する著作も出しているそうです。興味のある方
 はサーチしてみてください。

 結局、ロイヤルパビリオンは見学できませんでしたが、食べ物や健康を
 トピックにした会話を楽しめました。

 今回参加した展示会の概要は下記サイトでご覧いただけます。

 http://www.naturaltradeshow.com/
 http://www.totalcamshow.com/
                                                           (一)
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