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   ┃    10/18 JTF「翻訳祭」当SHOPも出展します!    ┃
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 ■ 翻訳劇のフシギ・翻訳劇の魅力 11           今井克佳
 ■ 日本翻訳連盟「翻訳祭」のお知らせ
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
 ■ O.E.Dを引こう!   <共生>
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 ■ 翻訳劇のフシギ・翻訳劇の魅力 11          今井克佳

 廃校のファンタジー
         ――アートネットワーク・ジャパン+Ort-d.d プロデュース
                            『サーカス物語』

 東京都心部では少子化のため小中学校の廃校が多くなった。そうした廃
 校が様々な文化活動の拠点として利用され始めている。「にしすがも創
 造舎」は豊島区の旧朝日中学校。芸術文化活動を通して国際文化交流の
 促進を目的とする NPO法人「アートネットワーク・ジャパン」が主に演
 劇の稽古場として運営している。

 『モモ』や『果てしない物語』で知られるミヒャエル・エンデが遺した
 いくつかの戯曲のうちのひとつが、この「にしすがも創造舎」で上演さ
 れた。『サーカス物語』。演出は、Ort-d.d の倉迫康史である。建築現
 場の空き地に残ったサーカス一座の面々。なかには知恵おくれの少女エ
 リもいる。サーカスはすでに解散しており一座は近くの工場の宣伝活動
 をするかどうか決断を迫られている。

 やがてピエロのジョジョが、エリにせがまれて語る「お話」の中に舞台
 は移る。エリはここでは「鏡の国」の王女、ジョジョは「明日の国」の
 ジョアン王子である。二人は恋をするが、大蜘蛛のアングラマインによ
 って国を奪われた王子は地上に追われ、王女もまた王子を求めて不死の
 身を捨てて地上に降り、二人はお互いを知らぬままサーカスの一座に加
 わる。

 体育館の中に組まれたセットは、空間の広がりを生かし、鉄パイプで高
 く組み上げられ、物語の大枠である、サーカス跡地の寂れた雰囲気を良
 く出している。音楽は生演奏。しかし劇場として作られた空間ではない
 ので、一部マイクを通しても声が通らず聞こえにくいのは残念。

 王女の愛の力によって最後は自分の王国「明日の国」を大蜘蛛から取り
 戻す王子。善悪二元論といい、昔話の構造そのものといい、いかにも理
 想的で単純。が、最後に枠である建築現場に話が戻り、工場との契約書
 を破った芸人たちに、クレーンや機械の轟音がせまるところで暗転。こ
 の演出が強調した苦い結末は、むしろ現在への問いかけとしてふさわし
 い。

 廃校に立ち上げられた「創造」と名のつく施設での、廃されたサーカス
 と「創造」の物語。現実の場と物語のリンクを、身を以て体験すること
 は、演劇の醍醐味のひとつである。「創造」は「明日」を取り戻せるの
 だろうか。
 
 ◆上演記録
 アートネットワーク・ジャパン+Ort-d.d プロデュース『サーカス物語』
 http://anj.or.jp/anj/sozosha/topics/200508_01.html
 原作 ミヒャエル・エンデ
 翻訳 矢川澄子
 演出 倉迫康史(Ort-d.d)
 2005年10月7日(金)〜10日(月・祝)
 にしすがも創造舎特設会場


 【著者プロフィール】
   今井 克佳(いまい かつよし)
   東洋学園大学・現代経営学部専任講師
   埼玉大学卒業・東京都立大学大学院博士課程満期退学
   専門は日本近代文学・特に詩の分野。
   文学研究の参考にと、古典翻訳劇の上演には長く足を運んできたが
   近年は演劇の面白さにハマり、ジャンルを問わず様々な舞台に出か
    けている。
    観劇レビューブログ http://tabla.cocolog-nifty.com/junrei/

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 ■ 今秋、関西で日本翻訳連盟「翻訳祭」を開催《タイトルは「夢」》

 産業翻訳業界最大のイベントJTF「翻訳祭」、今年は大阪で開催。
 メインゲストは、「英語でしゃべらナイト」でお馴染みの「パックン
 マックン」。
 その後の分科会では、「特許翻訳を紐解く」と題して水野麻子講師、
「翻訳の品質について」と題して(株)十印の長坂講師、医薬英訳実践
 セミナーでは、(株)アスカコーポレーションの田村房子講師、変わった
 ところでは「翻訳事始!子育ても楽々クリアした実践派翻訳者が大いに
 語る」として個人翻訳者の森口理恵講師がそれぞれのテーマで語る。

 無料展示コーナーには、過去最大規模の27社が出展予定
 【日時】平成17年10月18日(火)12:00〜19:30
 【場所】大阪国際会議場(グランキューブ大阪)大阪市北区中ノ島
 【参加費】講演会4,000円 パーティ4,950円 講演会+パーティ7,000円
 詳しくは 日本翻訳連盟(JTF)サイトまで http://www.jtf.jp/

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 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ

  ★日本翻訳連盟「翻訳祭」に当SHOPも出展します。
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 10月18日(火)に大阪で行われるJTF「翻訳祭」に日外アソシエーツも出
 展します。当日の即売はありませんが、弊社辞書CD-ROMを中心に、直接
 手にとって見ていただき、実際にパソコンで使用するところをご覧い
 ただく予定です。
 日頃なかなかお会いできる機会がない関西地区の皆様には是非足をお
 運びいただければと、スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

  ★「CD-人文社会37万語対訳大辞典」の魅力とは?
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 「CD-人文社会37万語対訳大辞典」っていったい何に使えるのだろう?
 ・・・とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 ずばり、メディア翻訳、文芸翻訳にご活用いただけると思います。

 BS・BSデジタル放送、CS放送、DVD、インターネットの普及により、
 ニュースや番組、映画、Website を翻訳する需要は高まっています。
 しかも、メディアが扱う分野は、ビジネス、政治、文化、教育、宗教
 など多岐にわたります。
 また、文芸翻訳でも、『ダ・ヴィンチコード』(ダン・ブラウン著/越
 前敏弥訳)のように美術、歴史、宗教に絡むストーリーを多く見かけ
 ます。

 「CD-人文社会37万語対訳大辞典」は、従来、ビジネス・経済・政治・
 法律・社会・教育・美術・歴史・文化・宗教・文学など、それぞれの
 分野ごとに刊行されてきた人文社会分野の辞典類を集めた大規模な専
 門用語辞書です。

 さらに詳しい内容や収録語サンプルは、こちらのサイトでご覧いただ
 けます。
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 ◆「CD-人文社会37万語対訳大辞典」
  人文社会対訳大辞典編集委員会編 発行・発売:日外アソシエーツ
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 ■ O.E.D.を引こう!   <共生>

現代社会の行方を占うキーワードの一つに「共生」があります。相互利
益の為に共に生きること。英語では symbiosis と言います。

symbiosis
 [mod.L., ad. Gr. sumbiZsis a living together, companionship,
 f. sumbioun, 〓〓 to live together, f. sumbios adj. living
 together, n. companion, partner, f. sum sym- + bios life.] 
 1. Living together, social life.
                       <OED Ver.3.1>
               * ギリシャ語は一部SODに従い翻字

ギリシャ語→ラテン語に由来し、 sym- が「一緒に(together)」を、bio
が「生きること(living)」を表し、語尾の -sis はそれを抽象名詞化し
ています。お堅い言葉ですね。

今日では、人と自然の共生、異文化との共生、男女共生など様々な関係
にこの言葉が使われますね。共生社会学科、多文化共生学科といった新
設学部のある大学も少なくないようです。

余談ですが、「水辺の共生」と言った場合、ビオトープという言葉が連
想されます。これはギリシャ語の Bios(生命)+Topos(場所)に由来
するドイツ語の Bio(生き物)+Top(場所)=Biotop(生き物の住む空
間)という合成語だそうです。一連の食物連鎖を維持した沼地や里山な
どを含む、かなり広い概念ですが、学校の庭に人為的に再生された自然
生態系の観察モデルを指すこともあります。英語では、バイオトープ
(biotope)となります。

biotope
 [ad. G. biotop, f. Gr. topos place.] 
 The smallest subdivision of a habitat, characterized by a high
 degree of uniformity in its environmental conditions and in its
 plant and animal life.
                       <OED Ver.3.1>


会社の中における「共生」は、さしずめワークシェアリング(work 
sharing)でしょうか。一つの仕事をより多くの労働者で平等に分かち
合うことですね。

競争社会においては、才能のある者がさらに努力して実力をつけ、無能
な者・怠惰な者の仕事を奪い取っていきます。競争は個人の成長を促し、
社会に活力をもたらすでしょう。努力した者が報われる功利的社会は明
解です。まさにアメリカのグローバリズムそのもの。しかし、一方で社
会的勝者と敗者に二分化した階級社会は、環境破壊や戦争、犯罪、テロ
の温床となりかねない危うさを持ち合わせます。

本来、人の能力とは均一ではなく、不平等なものです。画一的な共生主
義は、組織や社会の進歩を阻み、衰退を招く恐れがあるのも事実。何事
もバランス感覚が重要なのかなと思うこの頃です。


   私と小鳥と鈴と
               金子みすゞ

   私が兩手をひろげても、
   お空をちつとも飛べないが、
   飛べる小鳥は私のやうに、
   地面(じべた)を速く走れない。

   私がからだをゆすつても、
   きれいな音は出ないけど、
   あの鳴る鈴は私のやうに、
   たくさんな唄は知らないよ。

   鈴と、小鳥と、それから私、
   みんなちがつて、みんないい。


                              (竹)

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 CD-ROM Ver. 3.0 のガイド】
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『金子みすゞ全集』新装版 与田準一〔ほか〕編
 JULA出版局 1984.8 4冊 20cm 8,544円
 ISBN 4-88284-080-4
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 ■ 後 記

 飲んで帰った夜更け、TVをつけるとニュースに今よりもだいぶ若い
 欽ちゃんが写っていました。なんだか大勢の報道陣に囲まれて熱弁を
 ふるっています。
 翌日、妻に苦い顔でいわれました。「昨日はうるさかったね。なんで
 欽ちゃんが、なんで欽ちゃんが、って」。「あれは村上ファンド」と。
 似てると思いません?

                              (青)

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