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 ■「Green Acres」は永遠に                田村洋一
 ■ 翻訳業界雑記  第21回                 吉野 陽
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
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 ■「Green Acres」は永遠に                田村洋一

  去る5月26日、米国の俳優エディー・アルバート(Edie Albert)氏が99
 歳で亡くなりました。名作「ローマの休日」(1953)でグレゴリー・ペッ
 ク扮する新聞記者の相棒のカメラマンを演じてアカデミー助演男優賞に
 ノミネートされたほど本格的な演技のできる人で、その後は主な活動の
 場をテレビに移し、実に10年程前まで現役で活躍していた息の長い人気
 スターです。「刑事コロンボ」シリーズの1本、「ホリスター将軍のコレ
 クション」(Dead Weight:1971)では主役(=犯人)のホリスター退役
 少将を演じました。たまたま沖合の船から岸辺の屋敷で人が撃たれるの
 を目撃した女性(スザンヌ・プレシェット)が自分の記憶に確信が持てな
 いでいることを知ったホリスターは、彼女を巧みに誘惑して証言を撤回
 させることに成功しそうになりますが、そのときコロンボ警部は…とい
 う話で、ご存知の方も多いでしょう。この作品は監督もジャック・スマ
 イトという贅沢な顔ぶれですが、映画の話は脱線するときりがないので
 この辺にしておきます。

  さてエディー・アルバートといえば何といっても TV コメディ番組
 「Green Acres」です。米国で1965年から1971年まで通算6シーズン、170
 回も続いた人気シリーズで、1990年には単発の後日談まで作られました。
 たぶん第1シーズンの作品だと思いますが、日本でも「農園天国」(1967)
 というタイトルで NHK から放映され、私も欠かさず観ていました。
 エディー・アルバート演じる主人公はニューヨークの弁護士オリバー・
 ウェンデル・ダグラス氏(何と立派な名前!)ですが、何を思ったか都
 心の快適な高級マンション暮らしを捨てて「農業を始める」と言い出し
 ます。美しい妻のリサ(エバ・ガボール)は「ペントハウスのテラスで小
 さな菜園でも作れば?」と説得しますが効果はなく、オリバーは遠く離
 れた中西部の田舎の農場を買い、リサもしかたなく半年の約束で引っ越
 すことになりました。このホッタービルという(架空の)村で珍妙な生活
 が始まります。三つ揃いのスーツで農作業を始めたオリバーを見て、地
 元の住民は「どうせ長くは続かな いさ」と冷やかし半分で、いつ NY 
 に逃げ帰るか賭けをする始末。テーマソングでオリバーは「オゾンの香
 り!」(原文:Fresh air)と称賛すれば、リサは「ネオンの輝き!」
 (Times Square)と嘆きます。なにしろリサは自分で料理したこともない
 都会の奥様で、ショッピングもできずブロードウェーも観られない生活
 など考えられません。それでもオリバーを愛しているリサは新しい生活
 になじもうと彼女なりに努力しますが、結果はいつも大失敗。周囲の住
 人はちょっと変な人ばかり。4駆に乗ってやって来る頼りない農業指導
 員のキンボール氏、オリバーに農場を売った人物でガラクタばかり売り
 つけに来る怪しげな商売人ヘイニー氏、それに隣家のペットで豚のアー
 ノルドなど、トラブルの種は尽きません。

  このシチュエーション・コメディ(sitcom)が大ヒットした理由は何だ
 ったのでしょうか。1番目は登場人物(豚も含む)のキャラクターが大変
 個性的で、しかもいい役者が揃っていたことでしょう。オリバーとリサ
 は見事に都会人のカリカチュアになっていますし、地元の住人たちも都
 会人から見た「田舎者」としては描かれていません。NY から来たやり手
 の弁護士をやりこめるのを楽しむ余裕があるのです。そのため大都市の
 視聴者も地方都市の視聴者もそれぞれの楽しみ方ができるのでしょう。
 NY を脱出したい人は結構多いのかもしれません。

  2番目はすぐれた構成と脚本でしょう。レギュラー出演者が1ダース程
 度と少なく、子供はほとんど登場しません。30分番組が大人の会話で成
 り立っているのです。状況設定がかなり非日常的であることから、ギャ
 グには常に意外性が伴い、しかもいわゆるドタバタ喜劇にはなりません。
 コメディとして洗練されています。この番組を制作した CBS は当時、
 同時並行的に「The Beverly Hillbillies」(じゃじゃ馬億万長者)と
 「Petticoat Junction」(ペチコート作戦)というコメディ番組も制作し
 ていて、この3本の番組にはそれぞれの役柄のまま出演者が相互出演す
 ることもありました。これは探偵物の「サンセット77」、「サーフサイ
 ド6」、「ハワイアン・アイ」の関係と同じです。CBS は優秀なスタッフ
 を抱えて3本のコメディの色付けを変えながら全てヒットさせていたわけ
 ですが、中でも「Green Acres」は最後にスタートした番組だけに完成
 度も高いと言えるでしょう。なお、日本語版の翻訳・脚色と声優も秀逸
 で、楽しませていただきました。

  3番目は音楽です。全体にミュージカルの雰囲気があります。実は
 エディー・アルバートはハリウッド入りするまではブロードウェイの舞
 台に立つミュージカル歌手でした。テーマソングを自分で歌うぐらい何
 でもないのです。主人公のオリバーには面白い癖があり、気分が高揚し
 てくると誰にともなく田園の自然や農業の素晴らしさを讃える演説を始
 めるのですが、そのバックには必ず「Yankee Doodle」がドラムの効いた
 演奏でクレッシェンドしながら流れ始め「おっ、始まったぞ」と笑いを
 誘います。コメディではこの「お約束」の要素も重要です。この演説に
 妙に説得力があったのは、エディー・アルバート自身が自然保護や環境
 破壊に関心を持っていた人だからでしょう。

  これは40年も前のTV番組の思い出話かというと、そうではありません。
 「Green Acres」は米国、カナダ、オーストラリア、フランスで現在も放
 映中で、新しいファンが誕生しているのです。熱心なファンたちは見事
 なWebサイトも作っています。アクセスしてみて情報量の多さにビックリ
 しました。もちろん米国ではDVDも発売されていますが、実に腹立たしい
 ことに「リージョンコード1」の米国版のため、日本の DVD プレーヤー
 では再生できません。日本の CATV 局や衛星TV局で是非再放送してほしい
 番組です。(英語で観てみたい!)

 ●参考
 ・「Green Acres」ホームページ
  http://www.maggiore.net/greenacres/
  ※テキサス州のWebデザイナー、 Mark Maggoire氏が主宰するサイト
 ・「IMDb」(最も詳しい映画&TVドラマの英語版データベース)
  http://us.imdb.com/

 【著者プロフィール】
  田村 洋一(たむら・よういち)
  東京生まれ。幼稚園に入る前からFENを聴いて育った生粋のビートルズ
  世代。SEとして日米のコンピュータ会社に勤務し業界の栄枯盛衰を目
  の当たりにしてきた。現在はフリーの翻訳者、編集者。自分の眼を信
  じる美術愛好家でもある。

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 ■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

 ○顔の見えない相手

 翻訳には在宅でできる仕事が多くあります。会社勤務が難しく、在宅で
 できる仕事ということで、翻訳を選択される方もいらっしゃるようです。
 在宅での仕事は会社勤務に比べるとさまざまな魅力があります。

 ただコミュニケーションが苦手だから、人と接するのが苦手だからとい
 う理由で在宅の仕事を選択するというのは考えものです。

 フリーランスで翻訳の仕事をするのであれば、メールでのやりとりが圧
 倒的に多くなると思います。一度も相手の顔を見ずに仕事を進めること
 もあるでしょう。しかし、だからといってコミュニケーション能力が必
 要ないかといえば、それはまったく違います。逆にコミュニケーション
 能力がより必要になっています。

 メールでのやり取りでは、お互いの表情が見えません。相手の様子を窺
 いながら交渉することもできなければ、話している言葉に抑揚をつける
 こともできません。つまり書いている文章そのままが相手に読まれるわ
 けです。どのようなタイミングで相手が読むのかも分かりません。相手
 の精神状態によっては、丁寧に表現したつもりが、却って嫌味に伝わっ
 てしまうこともあるでしょう。

 品質さえ良ければ問題ない。そう思う方もいらっしゃるでしょう。本当
 にそうでしょうか?

 品質が良くてもミスは絶対発生します。ミスが発生したときの対応方法
 こそ、本当の実力が問われるのではないでしょうか。日頃のコミュニケ
 ーションをしっかりとり、相手に自分を理解してもらっていれば、多少
 のミスが発生しても信頼は崩れません。逆に信頼をアップする人もいる
 でしょう。

 よく翻訳会社の方から「この方は確かに優秀なんだけどね」というお話
 を聞くことがあります。詳しく問題点を伺ってみると、コミュニケーシ
 ョン不足に帰結しているケースが大半です。私たちはさまざまな人々と
 接しながら生活しています。仕事も同じです。お互いが気持ちよく、楽
 しく仕事ができるかどうか。このあたりが真の実力がある翻訳者の継続
 受注の高さや人脈の広さと関係してきているのではないでしょうか。も
 ちろん在宅翻訳者に限らず、メールでコミュニケーションをとっている
 すべての人たちに同じことが言えるでしょう。

 あらゆる場面でメールを利用する機会が増えています。一度も顔を見た
 ことがない相手だからこそ、ひとつひとつの言葉を慎重に選んで相手に
 伝えることが大切だと私は思っています。

                    (アメリア事務局 吉野 陽)
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