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 ■「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その31)        山本ゆうじ
 ■ 翻訳劇のフシギ・翻訳劇の魅力 8          今井克佳
 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ
 ■ 変なカタカナ語撲滅運動
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 ■「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その31)        山本ゆうじ
 
 脳内翻訳再び/パソコン技能の必要性1

  理想的な翻訳ワークフロー SATILA に必要な要件については、「翻訳
 道具箱」27回から前回までご説明してきました。簡単にまとめると、翻
 訳ソフトの訳に引きずられない自然な日本語能力、英語を英語として理
 解する TOEIC850 以上の英語能力、そして脳内翻訳技能です。さて、翻
 訳ソフトを使用する翻訳ワークフローSATILAでは、日本語力、英語力、
 翻訳力に加えて、高度なパソコン技能も要求されます。

  その前に、以前、通訳者への言及に関して、読者の方からご質問があ
 りましたのでお答えしておきます。私は「通訳ができれば SATILA がで
 きる」と言ったわけではありません。業務用翻訳ソフトを使用する翻訳
 ワークフローにおいては、「英文を『一文丸ごと』英文として解釈し、
 パソコンに訳文を入力する前に、頭の中で日本語に置き換える(脳内翻
 訳)」という技能が必須である、ということが言いたかったわけです。
 「入力しながら単語単位で順次翻訳していく」という古い作業スタイル
 が身に付いている場合は、ワークフローの流れの速さについていけません。
 このような作業スタイルはペンと紙を使っていた翻訳の名残です。パソ
 コンを活用した翻訳ではもっとスピーディーに翻訳作業が進行するため、
 作業する翻訳者の脳味噌も全力で機能する必要があるわけです。

  この脳内翻訳技能は通訳と共通する点があります。通訳も単語単位で
 訳していくわけではなく、文全体とは限らないものの、まとまった範囲
 を脳内で日本語にしているわけです。しかし、脳内翻訳は必要条件であ
 って十分条件ではありません。高度な日本語力、英語力、翻訳力、パソ
 コン技能が必要であり、通訳ができれば SATILA ができるわけではない
 のです。ただ、逆にいえば SATILA には、通訳ができる程度の脳内翻訳
 技能が必要ということであり、英語での会話技能かつ通訳の技能があれ
 ば SATILA をスムーズに身につけることができるはずです。脳内翻訳と
 いっても、完全な日本語文の一語一句を明確にイメージする必要はあり
 ません。たとえば、名詞句とわかる連なりは、「名詞句だな」というこ
 とさえ認識できればよいわけです。

  さて、SATILA では高度なパソコン技能も必要です。パソコンでの効率
 的な作業方法が一定の水準に達している必要があり、VBA マクロ作成や
 VBA プログラミングができれば理想的です。中途半端なパソコン技能で
 は、逆に時間がかかるだけです。よくある誤解ですが、「プログラマー
 だからパソコンを活用できている」というのは、必ずしも真実ではあり
 ません(もちろんパソコンを使いこなしているプログラマーも多いと思
 いますが)。「パソコンといえばプログラミング」という古い考え方は、
 学校での情報教育の現場などで、今でも根強いものです。しかし、パソ
 コン、特に Office やエディタ、各種ツールの使いこなしによる「情報
 生産性向上のための技能」は、プログラムを開発する技能とは、まった
 く異なる技能であり、個別に身につける必要があります。「パソコンと
 いえばプログラミング」という言葉は、VBA などのスクリプト言語など
 を対象とする、新しい意味においてのみ真実といえます。

  なぜ翻訳業務にマクロや VBA が重要なのでしょうか。簡単に言えば
 「自動化」を実現してくれるからです。時間的にもコスト的にも制約の
 ある実務翻訳においては、好きなだけ時間をかけて翻訳をするというわ
 けにはいきません。これはもちろん手抜きをするということではなく、
 効率よい翻訳の方法を徹底的に研究する必要があるということです。マ
 クロや VBA を活用すると、翻訳で発生する多くの単純な反復作業を、
 翻訳者がするのではなく、パソコンにさせることができます。「パソコ
 ンでする翻訳」といっても、実際の作業過程を、翻訳者がするか、パソ
 コンがするかでは効率が大きく異なります。もちろん、すべての作業を
 パソコン任せにできるはずがありません。しかし、「だれがやっても同
 じ結果にしかならない仕事」がかなり多いのも事実です。IT 翻訳では、
 click はほとんどの場合「クリック」と訳しますし、button はだれが
 訳しても「ボタン」です。そのような仕事は、人間様がわざわざ手を下
 すことはなく、絶対にパソコンを活用すべきなのです。問題は、どうす
 れば、パソコンがすべき仕事をパソコンにさせることができるか、とい
 うことです。

  次回は、パソコン技能の必要性についてもう少し具体例をご紹介しま
 しょう。

 ご質問、ご感想、ご要望、ご意見などがありましたら、
 tran@nichigai.co.jp までどうぞ。

 《このコラムは音声認識ソフトを使用して口述で執筆し、音声読み上げ
 により校正しています》

 【著者プロフィール】
  山本 ゆうじ(やまもと・ゆうじ)
  フリーランス実務翻訳者。国際学校 UWC イギリス校で二年間学び、
 筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。
 日英仏語で、美学・比較文学・芸術学・文章技法などを学ぶ。

 transPC  【実務翻訳】	 http://transpc.cosmoshouse.com/
 秋桜舎  【文芸談義/文芸翻訳】http://cosmoshouse.com/

『世界に通じる学校――国際学校 UWC の異文化理解教育』発売中
 山本ゆうじ〔編著〕2004.4 アルク刊 A5/199p \2,310(税込)
 http://www.bookpark.ne.jp/cm/pudding.asp?content_id=ALCB0025

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 ■ 翻訳劇のフシギ・翻訳劇の魅力 8          今井克佳

  『亜門版・ファンタスティックス』

 たまにはミュージカルの話をしよう。

 東京では『キャッツ』を始めとする劇団四季作品や、『レ・ミセラブル』
 の東宝など、大規模輸入ミュージカルが人気を博しているが、これはそ
 ういった派手なミュージカルではない。トム・ジョーンズ(脚本・作詞)
 とハーヴェイ・シュミット(作曲)が45年前、オフブロードウェイにか
 けたこの作品は、8人の出演者(そのうち一人は「黙者」Mute と称して
 黒子に徹する)でこじんまりと構成された、若者の愛と成長をテーマに
 したメルヘンである。しかしその後40年以上にわたってブロードウェイ
 でロングランしたというのだから並大抵の作品ではない。

 若者が恋を経て成長し、大人の愛にたどりつくには、大切なものを失わ
 なければならない。たとえそれが幼い日のかけがえのない思い出という
 宝物であっても。そんな切ない、青春を思い起こす心を持ち続けている
 人の胸に迫る、真理を歌っているのだ。

 『亜門版』は2003年の初演に続いての再演。ブロードウェイで初の日本
 人演出家デビューを飾った凱旋公演としては地味だ。斬新な演出に才気
 を感じる宮本亜門だが、今までの演出作品には毀誉褒貶もあるようだ。
 今回は、何よりも出演者の歌唱が東宝や劇団四季に比較して、平均して
 低調と感じられてしまうのが残念。

 また歌詞の翻訳も難しい問題だ。たとえば美しいラストナンバー「トラ
 イ・トゥ・リメンバー」Try To Remember の原詩を見ると、頭韻脚韻を
 多用した、まさに歌われるべき詩なのだが、いかに優秀な翻訳者であっ
 ても日本語で同様の効果を再現しきるのは難しい。結果、この珠玉のよ
 うな名作の魅力は幾分かそがれてしまっているのだと思う。

 宮本亜門の演出はそれを幾分かでも補ってくれた。舞台装置を極限まで
 抑えた小さな舞台で俳優を演じさせ、観客の想像力を喚起する。特に
 「黙者」がディズニーの妖精さながらアクロバティックに動き回り、金
 銀の紙吹雪を降らせる趣向にはうっとりさせられた。日本でももっとこ
 ういう小規模ミュージカルが実力をつけ、人気を得ることを願ってやま
 ない。

 上演情報 『亜門版・ファンタスティックス』
 http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/04-2-4-56.html
 世田谷パブリックシアター 2005年2月27日(日)〜3月13日(日)
 (地方公演あり)
 脚本・作詞:トム・ジョーンズ  作曲:ハーヴェイ・シュミット
 演出:宮本亜門  翻訳:山内あゆ子  訳詞:小池一子
 上演台本翻訳:宮本亜門・北村直子

 今後期待する翻訳劇上演
 『メディア』 シアターコクーン 2005年5月6日(金)〜5月28日(土)
 http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/event/media/index.html

 【著者プロフィール】
  今井 克佳(いまい かつよし)
  東洋学園大学・現代経営学部専任講師
  埼玉大学卒業・東京都立大学大学院博士課程満期退学
  専門は日本近代文学・特に詩の分野。
  文学研究の参考にと、古典翻訳劇の上演には長く足を運んできたが
  近年は演劇の面白さにハマり、ジャンルを問わず様々な舞台に出か
  けている。

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 ■ 電子辞書SHOPからのお知らせ

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 理工系研究者のなかには、Windowsマシンが普及する以前からMacを愛用
 され、ずーっとMac、という方もまだまだ多いもの。Windows版と同様に、
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 ■ 変なカタカナ語撲滅運動
 
 カタカナ語が憎いわけではありません。何もかも日本語にしろ、といい
 たいわけでもありません。ここでは、日本語でいってもらえたらもっと
 わかり易いのに、何故、カタカナ語でいうの?という言葉を取り上げて
 いきたいと思います。

 【投稿】
 「ウィン−ウィンの関係」という表現をときどき目にします。英語
 「win-win」のカタカナ表記ですが軽薄な印象を受けます。日本経済新
  聞の2月22日朝刊に掲載された在日中国大使・王毅氏の論考「日中の 
  FTA 推進を」の中では「ウィンウィン(共栄)」と書かれていました。
  一つの見識だと思います。                (Lupa)
                                                

 「ウィン−ウィンの関係」という言葉、日本語として見た感じも、耳に
 した感じも良くないですね。

 皆様からの投稿お待ちしております。
 採用させて頂いた方には特製バールーペ差し上げます。
  tran@nichigai.co.jp まで宜しくお願いいたします。

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 ■後記
 
 入社したての頃、当電子辞書SHOPを担当していた江原つむぎが今月退社
 することになりました。何でも某国立大学の大学院で何やらを勉強する
 そうです。(これからはちゃんと人の話を聞くようにします、江原ごめん)
 毎週金曜日になると、

 「ママ、今週の売上どうやった?」
 「オーナーまかしてよん。バッチリ!」

 なんて、スナックのオーナーと雇われママごっこをしていたのが昨日の
 ことのように懐かしく思い出されます。
 それにしても、いつでも会えると思っていた人と会えなくなるのは、実
 に淋しいものです。
 今度は「お客様」として帰ってきてください。江原ママ殿。

                              (青)

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配信登録・停止の手続きは、下記↓のフォームからお願いします。
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または tran@nichigai.co.jp 宛に「配信希望」「配信希望せず」と
直接ご連絡いただいても手続きができます。

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を教えてあげてください。

なお、バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
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