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■ 「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その22)        山本ゆうじ
■ 電子辞書SHOPからのお知らせ―「セイコーIC辞書」新発売
■ O.E.D.を引こう!   <ippon>
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■ 「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その22)       山本ゆうじ

今回も「翻訳者にとっての翻訳ソフト」についてです。

◆専門用語辞書について

翻訳ソフトに関して、ともすれば「専門用語辞書の単語数が多ければ正
確に翻訳できる」と考えがちです。確かに、単語が辞書に収録されてい
ないことが原因で、正確に翻訳されないこともあります。しかし、IT翻
訳者にとっては、専門用語辞書の単語数だけでは、翻訳ソフトの質を判
断することはできません。なぜならば、用語集に基づいて翻訳するIT翻
訳者が真に必要としているのは「適切なユーザー辞書」であって、専門
用語辞書ではないからです。IT翻訳の場合は、使用する語彙は基本辞書
に入っているか、専門辞書には入っていない、各社独自の用語のどちら
かであることが多いようです。つまり「基本辞書+専門用語辞書」では
なく、「基本辞書+ユーザー辞書」が主になります。

ただし医学、化学、法律などIT以外の専門分野では、やはり専門用語辞
書も重要と思われます。もちろん分野によっては、同じ言葉が別な意味
で使われますから、翻訳する文書の内容によって適切な専門用語辞書を
選択することが重要です。たとえば、file は IT では「ファイル」です
が、建築や工学では「やすり」かもしれません。また colon は IT では
「コロン」ですが、医学では「結腸」ですし、system といえば IT では
「システム」ですが、医学では「系統」、「組織」、「器官」などの訳
語になります。適切な辞書を選ぶことと、無関係な辞書を外すことは、
収録語数の多さ以上に重要になることがあります。

一般に、翻訳ソフトは、専門用語だらけの文章を訳すのは得意です。専
門性が高くなるほど、使われる単語が一意的になる(訳語が1つに定まる)
からです。ただし一般的な傾向として、専門的な文章では、1文の長さ
が長く、文の構造が複雑になることがあります。複雑な文や長い文は、
翻訳ソフトが苦手とするところです。ただ翻訳ソフトが正しく訳せない
ような文は、人間にとっても解釈に苦しむことがあります。特に日英の
場合では、そのまま英語にできるような文章はほとんどお目にかかりま
せん。違う言語である以上、単純な置き換えにはならないことはもちろ
んですが、それにしても、表記、論点、文の主体や目的語などがあまり
にもばらばらな悪文だらけであることは(人様のことは言えませんが)、
日英翻訳者の方ならご同意いただけるかもしれません。専門的な文章で
も簡潔明解に書かれた文書では、翻訳ソフトはかなり正確に訳すことが
できます。

◆ユーザー辞書と専門用語辞書

IT翻訳の場合、ユーザー辞書は、クライアントやエージェントから支給
された用語集から、ユーザー自身の手で作る必要があります。このユー
ザー辞書が、いかに簡単に作成できるかということこそが翻訳ソフト選
びでは重要です。専門用語辞書が充実していれば、登録の手間が省ける
こともありますが、逆に、改めて登録し直す手間が発生することもあり
ます。仮に必要な用語が収録されていたとしても、ユーザーは専門用語
辞書に含まれている単語が妥当なものであるか、常に自分の目で確認し
て判断する必要があります。これはどの専門分野でも同じことです。

現在の翻訳ソフトはほぼすべて、ユーザーをあまり「信用」していませ
ん。ユーザー指定の訳語を優先的に使用するオプションはありますが、
適用されない場合もあります。これは大半のユーザーが英語のプロでは
ないと仮定しているからです。事実、基本的な単語の優先順位をユーザ
ーが変更してしまうと、正しい翻訳結果が得られなくなることがしばし
ばあります。その意味では、「ユーザーよりソフトを優先」という考え
方は正しいのですが、「用語適用ツール」としては、これでは不便です。
翻訳者ユーザーのために、ユーザー指定を最優先にするオプションが欲
しいところです。


《このコラムは音声認識ソフトを使用して口述で執筆し、音声読み上げ
により校正しています》

ご質問、ご感想、ご要望、ご意見などは、tran@nichigai.co.jp まで
お気軽にどうぞ。


【著者プロフィール】
 山本 ゆうじ(やまもと・ゆうじ)
 フリーランス実務翻訳者。国際学校 UWC イギリス校で二年間学び、
 筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。
 日英仏語で、美学・比較文学・芸術学・文章技法などを学ぶ。

 transPC  【実務翻訳】	 http://transpc.cosmoshouse.com/
 秋桜舎  【文芸談義/文芸翻訳】http://cosmoshouse.com/

『世界に通じる学校――国際学校 UWC の異文化理解教育』発売中
 山本ゆうじ〔編著〕2004.4 アルク刊 A5/199p \2,310(税込)
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★お知らせ――〈情報技術翻訳メーリングリスト Tsaucer 勉強会〉

「翻訳道具箱」の山本ゆうじさんが、情報技術翻訳メーリングリスト
Tsaucer の勉強会において翻訳技術について講演をされます。
PowerPoint による図解や実演を交え、PC を駆使した最新の翻訳技術を
紹介頂けます。
特に当日実演される、「思考を文字にするための地球上最高速の入力手
段」である《音声入力》については、高い関心をお持ちの方も多いので
はないでしょうか。

◆Tsaucer 勉強会
 ・テーマ:「翻訳作業を見直す」 
 ・日時:2004年9月4日午後6時〜
 ・場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
     http://www.nyc.go.jp/
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 一色「アテネでの日本人選手の活躍、素晴らしかったですね」
 番頭「気にいらんなぁ、アーチェリー銀の山本に対する報道。何が
   『中年の星』や。あんなもん言われる本人もそうやけど、同年代
    のオトーサンとか言われるワシらかて迷惑やで。中年て呼ばれ
    て嬉しいヤツなんかおらんやろう」
 一色「でも日本中がオリンピック一色(いっしょく)でしたね」
 番頭「それは洒落か?TV かて、『この後すぐ』『いよいよ』って引っ
    張っておいて、レスリング女子決勝なんか終わったのは午前2
    時半やないか!」
 一色「それはありましたね。寝不足の人が多かったですよね」
 番頭「あ―っ。それにしても、これからオリンピック中継なしで、何
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このバージョンより、Freelance 版のライセンスはソフトウェアキー
のみとなります。それに伴い、ドングル版の Freelance の販売は終了
しました。現在、Version 6.5.5 の販売準備を進めております。詳細
が固まり次第、別途ご案内申し上げます。 お待ちください。


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■ O.E.D.を引こう!   <ippon>

17日間に渡る夏の祭典、アテネオリンピックが幕を閉じました。当大会
では日本人選手―若い世代の大健闘が光りました。わが国史上最多の37
メダルを獲得、IOC 会長も「日本の活躍は想像以上」と舌を巻いた様子
です。金メダルラッシュの先陣を切ったのは柔道―谷亮子選手でした。

柔道は、嘉納治五郎(1860〜1938)の「講道館柔道」に端を発します。
当初、学業成績は優秀だったものの身体が小さいことにコンプレックス
を抱いていた嘉納少年は、とにかく強くなりたい一心で柔術に入門。
1882年(明治15年)東大在学中に嘉納塾(講道館)を開設して学生に柔
術の指導を始め、1888年(明治21年)「講道館柔道」を提唱しました。

柔術とは、戦国期に誕生した武士の鍛練法の一つで、戦場で相手と接近
して戦う「組み討ち」を想定したものです。江戸期以降、様々な流派が
あったようですが、嘉納は天神真揚流柔術(固技)と起倒流柔術(投げ
技)を合理的に分析・解明し、さらに独自の「崩し」の概念を加えて極
意を伝授する新しい格闘技体系「柔道」を編み出したのです。

本来、柔道の基本技には「投げ」「固め」「当身(あてみ)」の3種類
あるそうですが、嘉納自身、「当身」は競技中に行うには危険であると
して禁じ、乱取り・試合では「投げ」「固め」のみとしました。危険な
技が排除されたため、また、従来の武術の修行的面に加えて人間教育の
目的も備えていたため、柔道は広く大衆に受け入れられ、競技スポーツ
へと発展していったのでしょう。実際、嘉納の弟子たちによって戦前、
柔道は世界各国に広く普及しました。かの米国大統領セオドア・ルーズ
ベルトも講道館の門弟だったとか。

因みに最近流行のブラジリアン柔術は、嘉納の弟子コンデ・コマ(コマ
伯爵)こと、前田光世(1878〜1941)が1915年頃にブラジルに伝えた柔
術が元となった格闘技です。前田に師事した、カルロス・グレイシーの
弟エリオ・グレイシーが技術体系を確立し、1940年代にグレイシー柔術
(ブラジリアン柔術の代表的一派)を創始しました。こちらは柔道以前
の実践的な武術の色彩を今なお残しているようです。


さて、以前にもご紹介しましたが、OEDには格闘技系、中でも「柔道」
に関する用語が多数収録されています。手始めに「judo」を引いてみま
しょう。

judo(柔道)
 [Jap., f. ju gentleness, ad. Chinese jou soft, gentle + Jap. do,
 ad. Chinese tao way.] 
 A refined form of ju-jitsu introduced in 1882 by Dr. Jigoro Kano,
 using principles of movement and balance, and practised as a sport
 or form of physical exercise. Also attrib.
 1889 Trans. Asiatic Soc. Japan XVI. 192 The art of Jiujutsu, from
 which the present Jiudo..has sprung up.  Ibid. 204 In Judo, which
 is an investigation of the laws by which one may gain by yielding,
 practice is made subservient to the theory.

柔道とはどんなものか、なかなか簡潔に上手くまとめられています。初
出例も、その語の概念がよく表われた箇所を採録文献から注意深く選ん
で抜粋してあり、語義説明を補完する意味合いもあるようです。

次に柔道の関連語だけをまとめてブラウズしましょう。このような時、
CD-ROM版が威力を発揮します。ADVANCED SEARCH のフルテキスト検索で
「judo」を含む語句を抽出するだけでOK。これは冊子体のOEDでは
マネのできない芸当ですね。

black belt(黒帯)
 3. The belt worn by one who has attained a certain degree of
 proficiency in judo; also, a person qualified to wear such a
 belt.
 1913 E. J. Harrison Fighting Spirit of Japan iv. 59 Costume
 in the practice of judo... The only outward distinction of rank
 in the Kano school lies in the colour of the belt... From shodan
 upwards a black belt is worn.

dan(段)
 In Judo, a degree of proficiency; the holder of such a
 qualification.
 1941 M. Feldenkrais Judo 166 All teachers..are of the first
 Dan in the beginning of their teaching career.

doji(道場)
 a. A room or hall in which judo is practised.
 1942 P. Longhurst Jiu-Jitsu (new ed.) 7 The dojos, or Judo
 gymnasia, would be littered with casualties.

ippon(一本)
 [Jap., f. ip (f. ichi) one + pon, hon numerical counter for
 something long, as a staff, sword, baton, etc. 
 Ippon was orig. used as a judge's call at a contest of
 swordsmanship, implying 'a clean strike worth one point', and
 was later applied similarly in other branches of traditional
 military art, as judo, karate, etc.] 
 A score of one full point, awarded to a contestant for a
 successfully executed throw or hold, or for two scores of
 waza-ari.
 1957 Judo ('Know the Game' Ser.) 11/2 If a contestant scores a
 near-point, the referee announces Waza-ari. Should the same
 contestant gain a second waza-ari, the referee announces
 Waza-ari awasete Ippon ('one point by two techniques') and stops
 the contest as just described for ippon.

「一本」の説明などなかなか詳しいものです。剣道(swordsmanship)
の試合から来ていると書かれています。「技あり」2つで合わせて「一
本」となりますが、waza-ari も別項に見出し語として立っています。


OEDはまた、柔道の主要な技名も収録しています。

uchimata(内また)
 [Jap., f. uchi inside, interior + mata thighs.] 
 The inner-thigh throw, made with one's leg between those of
 one's opponent.
 1906 Mrs. R. Watts Fine Art of Jujutsu iv. 39 The last of the
 'Landori Kata', and by far the most difficult,..is called the
 Uchimata.

ご存知、井上康生選手の得意技ですね。残念ながら、当アテネ大会では
奮いませんでした。思うに井上選手は得意の「内また」に固執しすぎた
んじゃないでしょうか。過信・多用することなく、得意技から必殺技へ
と高めて欲しい技術です。一方のライバル、鈴木桂治選手はこの「内ま
た」と得意の足技が冴え渡り、見事100キロ超級で金メダルを獲得。明暗
を分けた二人です。

kesa-gatame(袈裟固め)
  The 'scarf' hold, a way of holding the opponent by the edge
 (the so-called 'scarf') of his jacket in an attempt to
 immobilize him.
 1932 E. J. Harrison Art of Ju-Jitsu v. 68 (heading) 'Locking in
 the form of a scarf' (kesagatame; otherwise hongesa, or 'regular
 scarf'). 

女子78キロ超級の塚田選手が決勝で咄嗟に使ったのが「後ろけさ固め」
でした。女子最重量級での金メダル獲得は、史上初の快挙です。

seoi nage(背負い投げ)
 [Jap., f. seoi to bear on one's back (f. se back + oi to bear) 
 + nage throw.] 
 = shoulder throw s.v. shoulder n. 9 c.
 1932 E. J. Harrison Art of Ju-Jitsu iv. 37 The seoinage is not
 an ideal form of attack for a tall man to adopt against a shorter
 adversary.

tomoe-nage(巴投げ)
 [Jap., f. tomoe circular symbol or crest + nage throw, fall.] 
 The stomach throw, in which the attacker falls on to his back,
 places his foot on the opponent's stomach, and hurls the opponent
 over his head.
 1906 Mrs. R. Watts Fine Art Jujutsu xi. 116 Next come the 'sutemi-
 waza' consisting of the Tomoenage, the Uranage and the Tsuriatoshi,
 throws given by lying down suddenly backwards and hurling your
 opponent over your head.

harai goshi(払い腰)
 [Jap., f. harai, harau to sweep + goshi, koshi loin, waist.] 
 A throw in Judo.
 1941 M. Feldenkrais Judo vi. 114 Japanese experts are generally
 smaller than their foreign opponents, and still they find no
 difficulty in throwing them by Harai-Goshi, for example.

「払い腰」の用例文にある通り、小さな日本人が外国人の大男をいとも
簡単に投げ捨てること、すなわち「柔よく剛を制す」ことこそが柔道の
神髄です。外国人の目にはさぞや神秘的な光景に映ったことでしょう。
しかしながら柔道は、その神秘性の裏に理論的な根拠―合理性を備えて
いたがために、広く海外で受け入れられたのではないでしょうか。

近年OEDは「世界の英語」のための英語辞書という傾向を強め、2010
年予定の第3版刊行に向けて英米以外の世界各地で用いられている英語も
積極的に手広く採録しているそうです。既にOEDに収録された柔道に
まつわる語句の数々。これらは、柔道が「judo」として世界に拡大普及
していった歴史を如実に物語っているとも言えるでしょう。世界最大の
英英辞典のページに日本語ルーツの英語として刻み込まれたわけですか
ら、痛快ですね。


                             (竹)


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