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■ 「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その11)        山本ゆうじ
■ 翻訳読書ノート11                 北田 敬子
■ 翻訳業界雑記 第2回                 吉野 陽
■ 電子辞書SHOPからのお知らせ 「どてらくない奴 in Hawaii」
■ O.E.D.を引こう!   <Puff 考>
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営業マンの青木です。

メールマガジンを印刷して読む、という方がいらっしゃいます。
しからば、ということで「ペーパー版」なるものをご用意しました。
記事をメールで送る「メールマガジン」に対し、紙で送るので「ペーパ
ー版」。

非常に安易なネーミングですが、メールマガジンを紙に印刷して送る、
ということ自体が、辞書に載っていないような行為なので、これをどう
呼んだらよいものか少し困りました。

しかしこの「ペーパー版」(無料です)、お陰様でなかなか好評です。
毎日のように送付希望のメールをいただいています。現在のところは、
以下の3タイトルだけですが、順次増やしていく予定です。
どうぞお楽しみに。

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■「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その11)汎用翻訳メモリは可能か

今回は前回に続いて、翻訳メモリについてのお話です。

翻訳メモリという仕組みの課題として、不一致の箇所では効率化に貢献
しない、ということがあります。改訂を重ねている文書など、なんらか
の理由で一致率が高い場合を除いて、異なる文書での旧メモリの一致率
は驚くほど低いものです。他の文書の一部を流用して作成した文書など
でない限り、つまり、類似している明確な理由がない限り、偶然の一致
というものはほとんど望めません。ただし、このような場合でも用語確
認ができるというのは大きな意味があります。しかし、用語適用という
点では、根本的には、一致率という数学的な分析ではなく、言語的な分
析を行う翻訳ソフトのほうが適しています。ところで、翻訳ソフトにつ
いては、翻訳者の間では99%誤解されているといえるでしょう。翻訳ソ
フトについては、また後ほど触れたいと思います。

さて、翻訳メモリを使い始めたころ、訳した文を片っ端からためこみ、
あらゆる翻訳に再利用できるようにする、「汎用の翻訳メモリ」という
ものができないか、ということを考えたことがありました。しかし、翻
訳メモリでの作業経験が蓄積されるにつれて、この発想の問題点に目を
向けざるをえなくなりました。人間が作成する文の複雑さは、文例を機
械的に蓄積するだけではとうてい対応できません。かつて存在し、今も
生きている日本人の「のべ人口」、そしてそのひとりひとりが書いた、
また日々書いている文章の数は想像もつかないほど多数ですが、それで
も、ここに書かれている文章のどれひとつとして、宇宙の開闢以来まっ
たく同じ文章が書かれたことはなかったでしょう。どうも表現が大げさ
ですが、確率の点からは、まったく同じ文が出現する確率は顕微鏡的に
小さいのです。句のレベルならともかく、一文まるまるを Google 検索
しても、よほど短い文やことわざ、決まり文句などでない限り、ヒット
することはまずありません。

Googlewhack という遊びをご存じでしょうか。
http://www.googlewhack.com/
Google の検索結果が1ページだけになるような2つの英単語の組み合わせ
を探す、というものです。また Google で検索できる 4,285,199,774 ウ
ェブページ(本原稿執筆時点)のうち、たとえば私自身のウェブサイト
中の1ページを特定できるような単語の組み合わせを見つけだすのは簡単
です。それほどよく似た文というものは少ないということです。

誤解のないようにはっきり書いておきますが、私はだから「翻訳メモリ
が無意味だ」といっているのではありません。翻訳メモリ自体は、きわ
めて有効な方法です。ただ「汎用の翻訳メモリ」というものは、手間の
割には、役に立つことはまれであるということです。

次回も翻訳メモリの続きです。

ご質問、ご感想や、「もっとわかりやすく」「もっと詳しく」「この点
について扱ってほしい」といったご要望、「いや、私は汎用翻訳メモリ
を便利に使っている」といったご意見などもお待ちしております。
tran@nichigai.co.jp までどうぞ。

【著者プロフィール】
 山本ゆうじ
 フリーランス実務翻訳者。国際学校 UWC イギリス校で二年間学び、
 筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。
 日英仏語で、美学・比較文学・芸術学・文章技法などを学ぶ。

 transPC  【実務翻訳】	 http://purl.com/transpc/
 秋桜舎  【文芸談義/文芸翻訳】http://purl.com/cosmos/

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  〜第9回<“顔写真”の巻>です〜


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■ 翻訳読書ノート11                 北田 敬子

「存在の重力」

 90年代初めミラン・クンデラの作品が次々に翻訳出版された頃、私は
 片端から買い込んで書棚に収めそのまま10年以上経ってしまった。今
 初めて読むクンデラの魅力に、これまでの空白を後悔している。東京
 オリンピックの「名花」と謳われた体操選手ベラ・チャスラフスカが
 私の知る唯一のチェコスロバキア人の名だったこと、彼女が90年代に
 再来日した時の加齢した、しかし相変わらず高嶺の花の雰囲気を漂わ
 せていた様子が、クンデラの作品を読み進むうち思い出されてならな
 い。チェコとスロバキアに分かれた国々について殆ど何も知らないで
 きたことに愕然としながらも。

 クンデラは心と身体、体制と個人、嘘と真などの相克と不条理を飄々
 と描き出す。「キッチュ(俗悪)なもの」が、短編集『微笑を誘う愛
 の物語』(千野栄一・沼野充義・西永良成訳 集英社 1992)にも、
『冗談』(関根日出男・中村 孟 共訳 みすず書房 1992)にも、『存
 在の耐えられない軽さ』(千野栄一訳 集英社 1993)にもふんだんに
 出てくる。クンデラを読んでいると「人間の命は地球よりも重い」と
 いった常套句が消し飛び、「軽さ」が前面に躍り出てくるのに気付く。
 けれどもそれが単なる軽佻浮薄な弛緩した笑いとは別物の、重さの陰
 画としての軽さであると念を押すには及ぶまい。ヨーロッパの歴史
 が産んだ恐るべき軽さなのだと。

 クンデラの洗練された技巧が、底知れぬ闇の奥から痛ましくも滑稽な
 人間の本性をたぐり寄せるところを私は驚嘆を持って見つめ、同時に
 訳者たちがチェコ語から日本語へテキストを生まれ変わらせる妙技に
 も驚嘆する。技がそこに「存在」することすら意識させぬ事実と共に。
 20世紀から引き継いだ戦火の数々が今世紀に持ち越され、いまだに燃
 え続けている世界を小説はどのように書き留めうるのか、クンデラが
 示すものは計り知れない。日本語からチェコ語へという逆のコースを
 たどるものがあるなら、その重さ・軽さは如何ばかりかと想像してい
 る。

【著者略歴】
北田敬子(きただ・けいこ)
 東洋学園大学・現代経営学部教授
 東京女子大学英文科卒業後、東京都立大学修士課程英文学専攻修了。
 バージニア大学教育学部にて在外研究。
 専門は英語文学、言語とコミュニケーション
 ホームページURL http://www.kitada.com/keiko/


***** For your reference *****
クンデラ, ミラン (Kundera, Milan) 
 フランス国籍、詩人;小説家;劇作家
 1929年4月1日生、チェコスロバキア・モラビア地方ブルノ出生
 ヤナーチェク音楽院;プラハ芸術大学映画科〔'52年〕卒 
 ヤナーチェク音楽院の院長を父として生まれる。幼時からピアノを習
 い、のちに作曲も学ぶ。長じてプラハのFAMU(映画大学)に学び、卒業
 後同大で美学、文学史などを講ずる。1953年第1詩集「人間、この広き
 庭」を出版。'55年に詩集「Poslednim´aj(最後の5月)」を出し本格的
 デビュー。
 '60年代に散文作家に転身、'67年の長編「Zert(冗談)」が高い評価を
 受け、各国語に翻訳されてクンデラの国際的知名度を高めた。'60年代
 の民主化運動に参加し、いわゆる〈プラハの春〉には作家同盟の事務
 局長をつとめる。運動の挫折後フサーク政権に批判的だった為、'70年
 よりしばらく作品の発表を禁じられていたが、この間に完成した長編
 第2作「Zivot je jinde(生は彼方に)」('72年)は'73年仏訳されてメデ
 ィシス賞を受賞した。'75年フランスへ亡命し、レンヌ大学客員教授に。
 '79年チェコスロバキア市民権剥奪。'80年社会科学高等研究院教授、
 '81年フランスに帰化。'89年チェコのビロード革命後、母国での出版
 も許されたが、その後もフランスで作品を発表。他の著書に短編集
「微笑を誘う愛の物語」('70年)、長編「別れのワルツ」(仏訳'76年)、
「笑いと忘却の書」(仏語版'79年)、「不滅」(仏語版'90年)やフランス
 で映画化された「存在の耐えられない軽さ」(仏語版'84年)、詩集
「モノローブ」、戯曲「鍵の所有者」、評論「小説の精神」などがある

             <データ提供:日外アソシエーツ WHO>
         http://www.nichigai.co.jp/database/index.html

『存在の耐えられない軽さ』
 ミラン・クンデラ著;千野栄一訳
 原書名: NESNESITELNA LEHKOST BYTI〈Milan Kundera〉 
 本書はチェコ出身の現代ヨーロッパ最大の作家ミラン・クンデラが、
 パリ亡命時代に発表、たちまち全世界を興奮の渦に巻き込んだ、衝
 撃的傑作。「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、ドン・ファ
 ンで優秀な外科医トマーシュと田舎娘テレザ、奔放な画家サビナが
 辿る、愛の悲劇―。たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、
 本当に耐えがたいのだろうか?甘美にして哀切。究極の恋愛小説。 

 『微笑を誘う愛の物語』
 ミラン・クンデラ著;千野栄一;沼野充義;西永良成訳
 原書名: RISIBLES AMOURS〈Milan Kundera〉 
 ほんの冗談のつもりで始めたことによって、回り中の人間から批判さ
 れる皮肉屋「誰も笑いはしない」。中年男の二人組の女漁りの意外な
 顛末「永遠の憧れの黄金のリンゴ」。年上の女との一度だけの逢瀬と
 十五年後の巡り合い「年老いた死者は若い死者に場所を譲ること」。
 人生の機微、いたずらな運命、愛の皮肉…。小説のマジシャン、クン
 デラが、巧妙にそしてエロチックに描き出す、ちょっとユーモラスで
 ちょっと苦い7つの愛の物語。クンデラ文学の精華を集大成した、唯
 一の短編集。 

           <データ提供:日外アソシエーツ BOOKPLUS>
          http://www.nichigai.co.jp/database/index.html


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■翻訳業界雑記 第2回 映像字幕翻訳作成システム      吉野 陽

前回はTRADOSの話題をお送りしましたが、今回は映像字幕翻訳作成シス
テム「SST」の話題。

すごく簡単にいいますと映像字幕翻訳では、セリフの長さ(秒数)を計り、
その秒数に合わせてセリフを翻訳していくという作業を行います。また
1秒につき4文字の字幕をつけるというルールもあります。たとえば
「I love you.」と言っているシーンが2秒だとすると字幕は8文字以内
で作成することになります。「愛しているわ」なら6文字です。

この一連の作業を手作業で行うのは結構大変な作業なのですが、こうい
った作業の支援を行うツールが「SST」です。実際の映像を取り込んで、
音声波形にあわせて各セリフを区切っていくことができます。区切った
個所の秒数は自動的に計算され、必要な文字数も計算されます。映像に
合わせて自分の作成した字幕も表示されます。

ど素人の私が実際に使ってみましたが、これが結構ハマリます。適当に
セリフをつけていって、スタッフロールの最後にでも「字幕翻訳 吉野 
陽」とでも入れておけば、字幕翻訳家気分も味わえちゃいます。ただバ
ーチャル字幕翻訳家を気取るにはちょっとお値段が高めです。

SST を使用した字幕翻訳案件は、短時間で大量の作品を作らなければな
らない CS 放送などで増えているようです。私の知る限りですが、こう
いった映像字幕翻訳作成支援ツールは SST の他にはないようですので、
他社から同じようなツールが販売されることで、より洗練されたリーズ
ナブルな製品になっていくことを密かに期待しています。

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■ 電子辞書SHOPからのお知らせ 番外編

どてらくない奴 in Hawaii

あろうことか丁稚・原沢が先輩の女中・野津をさしおいて結婚しました。
最近姿を見かけないなと思っていたら、結婚式&新婚旅行でハワイに行
っていたというではありませんかっ。

さて、以下にご紹介致しますのは、原沢が現地(ハワイ)で習得した、
「試験にでない英単語」です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【toothbrush】
 アメリカのホテルには、歯ブラシは設置していませんでした。
 挙式の朝、タキシードとウェディングドレスに着替えてから、
 それに気づきました。
 時間が無かったので、二人とも、指と塩で磨きました。

【cash transport cars 】
 国道沿いの教会で、ウェディングドレス姿の嫁が写真撮影をしていた
 ところ、通りすがりの車が、しきりとクラクションを鳴らしてきました。
「あれは祝福の合図だよ」
 と現地在住のカメラマンが教えてくれました。
 凄く嬉しかった。
 でも現金輸送車やパトカーまでが、ピースしながらクラクションを連打
 するのは、治安上どうなのだろうと思ったり。お国柄か。

【Amen】
 オアフの Holy nativity という教会で挙式しました。
 誓いの言葉、
『I will love you, I will comfort you, I will keep you.』
 は、事前に散々練習していたので綺麗に言えました。
 最後の最後、『Amen!』で声が見事にひっくり返りました。

【skydiving】
 富士山くらいの高さから飛び降りました。
 日本語OKとの触れ込みでしたが、インストラクターの知ってる日本
 語が、『チンチンマエ。エビゾリ』だけでした。

【night game】
 ハワイのスタジアムは、どこもナイター設備が充実してました。
 昼は暑いので、みな、夜にプレーするからだそうです。スゴイ納得。

【magazine】
 マガジンやサンデーが、日本と同じ日に売られていました。
『俺の故郷より発売が早い…』とは沖縄出身の友人の弁。

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■ O.E.D.を引こう!   <Puff 考>

PPM(Peter, Paul & Mary)の名曲“Puff, the Magic Dragon”をご
存知でしょうか。PPMは、アメリカン・モダン・フォークを代表する
グループで、和製フォーク・ソングにも多大な影響を与えました。小室
等さん(1943- )率いるPPMフォロワーズが有名でしたよね。また、
教育芸術社の『小学校音楽教科書伴奏集』にも載っているそうです。

フォークギターを弾かれる方であれば、スリーフィンガー奏法のお手本
として、一度はこの曲にチャレンジしたことでしょう。有名なスタジオ
ミュージシャン(“六文銭”のギタリスト)の石川鷹彦さん(1943- )
もギターを始めた当初、PPMのレコードを繰り返し擦り切れるほど聴
いてコピーした一人ですが、スリーフィンガーピッキングを2本のギタ
ーによるハーモニーだと思い込んでいたそうです。確かに耳コピーから
弾き方までは想像できませんよね。

さて、“Puff, the Magic Dragon”の verse は味わい深く、秀逸な寓話
のようです。まずは、1959年、Leonard Lipton が19歳、大学生の時に書
いたという原詩をとくとご鑑賞下さい。リフレインは省略してあります。


“Puff, the Magic Dragon”

Puff, the magic dragon, lived by the sea
And frolicked in the autumn mist in a land called Honalee.
Little Jackie Paper loved that rascal Puff
And brought him strings and sealing wax and other fancy stuff, oh

―略―

Together they would travel on boat with billowed sail
Jackie kept a lookout perched on Puff's gigantic tail
Noble kings and princes would bow whene'er they came
Pirate ships would lower their flags when Puff roared out his 
name, oh

―略―

A dragon lives forever, but not so little boys
Painted wings and giants's rings make way for other toys.
One grey night it happened, Jackie Paper came no more
And Puff that mighty dragon, he ceased his fearless roar.

His head was bent in sorrow, green scales fell like rain
Puff no longer went to play along the cherry lane.
Without his lifelong friend, Puff could not be brave
So, Puff that mighty dragon sadly slipped into his cave, oh

  Puff, the magic dragon, lived by the sea
  And frolicked in the autumn mist in a land called Honalee.
  Puff, the magic dragon, lived by the sea
  And frolicked in the autumn mist in a land called Honalee.

         <composed by Leonard Lipton, Peter Yarrow>


 パフ 魔法の竜が暮らしてた
 海に秋の霧 たなびくホナリー
 リトルジャッキーペーパー友達で
 いつでも仲良く ふざけていた

 ボートをこいで 旅を続けた
 大きなしっぽに ジャッキーを乗せて
 王様たちは 挨拶をした
 海賊たちは 旗を下げた

 歳をとらない竜とは違い
 ジャッキーはいつしか大人になり
 とうとうある日 遊びに来ない
 さびしいパフは 涙を流す

 みどりの鱗 流して泣いた
 桜の道を散歩もせずに
 ともだちはなく ひとりぽっち
 頭を垂れて ほこらへ帰る

 パフ 魔法の竜が暮らしてた
 海に秋の霧 たなびくホナリー

          <野上彰 訳詞>


友人の部屋へ遊びに行った Leonard Lipton が、誰もいない部屋で友人
のルームメイト Peter Yarrow(1938- )のタイプライターを借りて思
いついた自作の詩を残して帰ったところ、それを見た Peter が大層気
に入って詩を書き足し、曲を付けて歌い出したのが、“Puff”の始まり
だそうです。Peter が Paul Stookey、Mary Travers らとPPMを結成
する2年前のことです。

Leonard は、Ogden Nash(1902-1971)の“Really-O Truly-O Dragon”
という詩にイスパイアされて、ドラゴンをテーマに「子供時代の無垢の
喪失」をうたったと言われています。ジャッキーペーパー坊やに視点を
据えれば、「パフ」=「子供時代のシンボル」という位置づけになるの
でしょう。楽しい子供時代の imaginary friend(パフ)は、自分自身
の成長と共に消えゆく運命にあるという感傷的なストーリーです。

一方、パフの側に視点を置いてみると、もっと面白い別解釈になります。
ジャッキーペーパー坊やと一緒に大人になれないパフの、取り残された
深い哀しみが印象的ですよね。人間の子供と竜の子供の関係という実に
メルヘンチックな設定ですが、これを寓話として捉えるならば、親しい
人間同士の、時の変遷に伴う discommunication の悲哀という普遍的な
テーマに帰着するのではないでしょうか(* discommunication は和製
英語)。

つまり、成長の度合いは、人それぞれ違うということ。これは、実年齢
とはあまり関係ないようです。人生において、ある時期、足並み揃えて
楽しい時間を共有できた相手とずっといつまでも同じペースで歩むこと
ができるとは限らないわけです。

これを男女関係に当てはめると、加藤和彦さん(1947- )の『あの素晴ら
しい愛をもう一度』というフォークソングが思い起こされます。この歌
も同種の discommunication の哀しみを歌っているのではないでしょう
か。

 あの時 同じ花を見て
 美しいと言った二人の
 心と心が 今はもう通わない
 あの素晴らしい愛をもう一度

          <北山修 作詞>


いつまでも子供のままで変わらぬパフが、「無常」の人の世に失望し、
ひっそりと引き籠もるという哀しい結末には、感傷とはまた違った「諦
観」とでも呼ぶべき深い心情が込められているような気がします。それ
は、社会との接点が見出せず、部屋の中でくすぶっている昨今の引き籠
もり世代の姿にも重なると言ったら、飛躍が過ぎるでしょうか。


ところで、「Puff」という名前の由来が気になります。これをOEDで
引いてみましょう。固有名を引いてみても仕方がないと思うなかれ。時
として面白い発見があるものです。

たとえば、日本の犬の名前によくある「ポチ」ですが、これは明治30〜
40年代に流行したもので、1910(明治43)年7月3日付『東京朝日新聞』紙
上のアンケート調査の結果、第一位は「ポチ」、第二位が「ジョン」で
した。「ポチ」の由来には諸説あるみたいですが、概ね、以下の3つが
有力のようです。

 1)英語の spotty(ぶちの犬の意)から
 2)米語の pooch(俗語でワン公の意)から
 3)仏語の petit(小さいの意)から

閑話休題。OEDによると、puff は「ぷっと吹くこと」を表し、古英語
pyffan という擬音語から来ているそうです。「ぷっと煙を吐く魔法の竜」
というネーミングが一番妥当な線でしょうか。

puff
 Of onomatopoeic origin, representing the action and sound of
 emitting from the lips a puff of breath.

 1 g. colloq. Life, span of existence; usu. in phr. in (all) one's
 puff and varr., in all one's life.

 6 *b. Anything empty, vain, or unsubstantial; a 'thing of nought'
  (Cf. breath.) Obs.


しかし、OEDには、他にも色々な意味が載っています。1-g の「一生」
という意味も「パフ」に相応しいではありませんか。移ろいゆく時の中
で、なかなか成長できない彼が噛みしめた離別の悲哀、C'est la vie!
(それが人生だ)というわけです。

また、こちらは廃語になりますが、6-b の「空虚なもの」「無意味なもの」
という意味も(彼の名に)ぴったりかもしれませんね。終生の友ジャッキー
ペーパー坊やと離別したパフの心は空っぽで、ひっそりと洞窟に隠れ住む
生涯は空しさに満ちています。二度と人前に姿を現すこともないでしょう。

このように Puff という名前には複数の思い(意味)が託されているよう
で、興味が尽きません。


さらに、インターネットでこの歌詞について調べてみたところ、反戦の
メッセージが込められたものだという解釈がありました。これは、ベト
ナム戦争で使われた、AC-47 ガンシップ(対地攻撃機)の愛称が「Puff
the Magic Dragon」ということに由来するようです。また、確かに当時
のフォークソングは、「風に吹かれて」「花はどこへ行った」など、反
戦や体制批判の社会的メッセージ性の強いものが多かったのも事実です。

変わり種では、ドラッグによる特殊な精神状態を描いたものという解釈。
1967年の Newsweek Magazine に「a hidden drug message」を込めた歌
であると紹介されたそうです。また、ブルース・チャトウィン(Bruce
Chatwin 1940-1989)の遺作となった自選集「どうして僕はこんなとこ
ろに」(What Am I Doing Here) の中に、「Puff The Magic Dragon」と
いうアルバムを発表する LSD 礼拝者の話が載っているとか。妙なところ
から妙な噂が広まるものですね。

皆さんは、「Puff」をどのように解釈されますか。


【主な参考サイト】
  http://www.angelfire.com/nb2/musicedresources/SongHist.html
  http://www.snopes.com/music/songs/puff.htm
  http://www.tsimon.com/puff.htm


[後記]
藤子・F・不二雄短編集『劇画・オバQ』という廉価版のコミックがあり
ます。15年ぶりの再会の喜びも束の間、ラストシーンでひっそりと空の
彼方へと去ってゆくオバQの虚ろな表情と、自分に言い聞かせるように
呟く独り言↓が印象的でした。因みにオバケの一生は五百年なんだそう
です。Puff の詩がお好きな方は、ご一読あれ。

「そうか・・・正ちゃんに子どもがね・・・」
「と、いうことは・・・正ちゃんはもう子どもじゃないってことだな」
「・・・な・・・」


                             (竹)


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