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■ 「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その9)        山本ゆうじ
■ 米国翻訳事情 アウトソーシング2          棟本ゆき
■ 翻訳読書ノート10                 北田敬子
■ 良い職人と悪い職人                 高田祐樹
■ 電子辞書SHOPからのお知らせ―新しい翻訳ソフトのご案内
■ O.E.D.を引こう!   <swan-song>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その9)ATOK 17 と類義語
                           山本ゆうじ

今回は、この2月に発売された ATOK 17 についてご紹介します。ジャスト
システムの日本語入力システムである ATOK は、お使いの方も多いこと
でしょう。今回の新機能の目玉は、「連想変換機能」です。通常の日本
語入力システムの変換候補は、同音類義語だけです。連想変換機能では、
読みが同じでなくても意味が似た単語も変換候補として使えます。類義
語辞書に近いものであるといえます。Word には、標準で英語の類義語辞
書機能がありますが、皆さんはお使いでしょうか。「なぜ日本語では同
じような機能がないんだろう」と、かねがね思っていたのですが、これ
でようやく類義語辞書的な機能が気軽に使えるようになりました。

連想変換候補は、かなりたくさん出てきます。たとえば「たくさん」と
いう語の連想変換候補は 219 もあります。この語の場合は、[グループ
一覧]で「ある基準から見た数量・分量の『多少』」(「鱈腹」、「山盛
り」など)、「『多少』に関する慣用句」(「雀の涙」、「雲霞のごと
き」など)、「『多少』に関する故事・成語」(「九牛の一毛」「門前
市を成す」など)、「『多い』類語情報」(「巨万」「無尽蔵」など)
の4つのカテゴリーに分類されています。語によって、表示されるカテゴ
リーの豊富さは異なります。

こういう colorful な語の広がりというのは、見ているだけでも面白い
ですね。一昔前の小説などを読んでいて、日本語の語彙の豊かさを再発
見することはありますが、そんな表現が自分でも使えそうな気がしてき
ます。しかも、ATOK の一部であるため、類義語辞典と異なり、他の箇所
と見比べながら、その場でいろいろ入れ替えて推敲することができます。
文芸・出版翻訳で語彙のレパートリーを増やすのにももちろん使えます
が、趣味の詩作や小説などにも使えるかもしれません。

この機能は、なにも難しい、気取った表現を探すためだけに使うという
ものでもありません。むしろ現在は、「わかりやすい表現」を探す、と
いう使用法が求められているように思います。一般に、「わかりやすい
表現を探すことほど難しいことはない」といいます。たとえばチェッカー
の方なら、難しい語を使う癖のある翻訳者の言い回しを、わかりやすい
ものに変換できるでしょう。

ただしこの機能は類義語辞書そのものではないため、連想変換候補があ
る見出し語の数は、まだそれほど多くないようです。今後の充実に期待
したいところです。また、カタカナ語をより自然な日本語に言い換える
ための収録語を増やすことで、乱用をチェックすることもできるでしょう。

類義語といえば、英語では
 http://thesaurus.reference.com/
でも類義語を参照できます(ぽこぽこ広告が出るので、ポップアップ広
告対策が必須です)。ここを見ると、英語の語彙の豊富さに改めて驚き
ます。

使いやすさの点では市販のものに劣りますが、著作権切れのテキストを
公開している Gutenberg Project でも Roget's Thesaurus をダウンロ
ードできます。
 http://www.gutenberg.net/browse/BIBREC/BR22.HTM

◆Word の文章校正(補足)

なお前回、「TRADOS 6.5 を使用していると Word で日本語の文章校正が
機能しない」と書きましたが、回避方法を発見しました。メニューから
は使用できませんが、以下のような簡単なマクロを作成して、メニュー
やボタンに割り当てることで、文章校正を実行できます。

 Sub AltProof()
 ActiveDocument.CheckGrammar
 End Sub

ちなみにスペルチェックのみの場合は

 ActiveDocument.CheckSpelling

表記ゆれの場合は

 ActiveDocument.CheckConsistency

です。このように Word の機能を直接呼び出すことで、特定のマクロに
より、ある機能がメニューやツールバーで使用不可能にされていても、
その機能を使うことができます。

この連載に関するご質問、ご感想、ご要望などがありましたら、
tran@nichigai.co.jp までどうぞ。

【著者プロフィール】
 山本ゆうじ
 フリーランス実務翻訳者。国際学校 UWC イギリス校で二年間学び、
 筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。
 日英仏語で、美学・比較文学・芸術学・文章技法などを学ぶ。

 transPC  【実務翻訳】	 http://purl.com/transpc/
 秋桜舎  【文芸談義/文芸翻訳】http://purl.com/cosmos/


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  〜第7回は<“イケメン”そして“ナイスガイ”の巻>です〜


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■ 米国翻訳事情 ― アウトソーシング(その2)

<訴えてもらって構いません>
信じられないような言葉が返ってきた。去年やめたインターネット・プ
ロバイダから、やめた理由を求める電話があった。前日、偶然にも同じ
会社から「最終月の支払い未納。至急連絡を要請する」という手紙が届
き、「何度、連絡したら済むのか?」憤慨していたところだった。勿論、
滞納などしていない。3ヶ月前の電話では「すぐ対応する」と言われたの
に、そのままという結果である。やめた理由の説明より手紙のことを伝
えた。すると、一流ホテルのフロント係でも言わない丁寧な語調で「訴
えてもらって構いません。お詫び申し上げます。最後の電話で対応した
のは訛りの強い人でしたか?」と返ってきた。最後の電話のことは図星
だった。どうやら世の中には私より憤慨した人々がいるらしい。客との
コミュニケーションがとれず苦情が殺到したことで、非英語圏にアウト
ソースしていた顧客サービス部門を米国に戻したとのこと。合わせて某
大手ハードウェア企業も労働賃金が安い国から早々に引きあげた、とい
う記事を見た。アウトソース先では英語もできるということで人事採用
していると察するが、英語ができるだけでは駄目なのは翻訳と共通して
いる。私が賃金が安い国へのアウトソースが不便に感じた最初の出来事
だった。

<シリコンバレー企業におけるローカリゼーション>
ソフトウェアのローカリゼーションを始めて7年になる。ローカリゼー
ションチームの社員として始めた頃は「日本は世界第2のマーケット。
頑張ってほしい」と会社で激励された。マニュアルの翻訳や日本語にな
った製品のテストを中心に仕事をする間に、ウェブサイトのニュースリ
リースの翻訳が入ったり大忙しだった。社内で正社員が翻訳やローカラ
イズをするのが理想的だし主流であった。その当時は賃金が安い国へ翻
訳をアウトソースする話は聞いたことがなかった。勿論、フリーランス
になった現在とは状況が異なる。しかし、最近は「日本語より中国語化
を先にしたいし、中国に支店を設立する計画があって…」と言われるこ
とが多い。特にシリコンバレーの小企業は、世界に先駆けて上海支店を
設立する企業が多い。また翻訳も中国の翻訳会社にアウトソースして、
その管理は中国の支店で行うため、本社で翻訳の指揮をとることは少な
い。

<日本語化の現実>
日本語化の場合、実際に製品を購入した顧客から次バージョンでの希望
が本社に来ている場合も多く、その内容も細かい。例えば、疑問文にお
いてのクエスチョンマークの有無、カタカナ複合語の間のスペースの大
きさなど製品の性能には関係のない点もある。現在、私がプロジェクト
単位で仕事を受けている企業においても、翻訳は日本でも英語圏でもな
い国の翻訳会社に依頼している。アウトソース先では、先述したような
日本の顧客の細かなリクエストに対して「なぜ、そこまで?信じられな
い」という反応の時がある。そういったリクエストは納期直前に出てく
ることもあるので、「今さらこの単語を全部変えて、またテストするの
か?」という疑問も分からないでもない。でも、これが日本語化なので
ある。

これはアメリカのソフトウェア企業の本社でローカライズを行なうと、
必ず出てくる質問でもある。ローカライズへの認識の甘さか、予算不足
だからか、最近は機械翻訳をする会社もある。機械翻訳を導入して数カ
国語を一挙に社内で翻訳し、編集者やテスターだけを契約で雇う企業が
あった。さすがに機械翻訳が成功とは言えないことは、すぐに認識され
たようだった。「設定された項目は赤で表示されます」というような翻
訳が、中国語バージョンで「設定された項目は共産党の表示です」と出
てきたのは決定打だった。それらの翻訳を修正して、製品にも間違いな
く表示されるかテストするだけで膨大な時間がかかった。アウトソース、
機械翻訳も含めたインハウス、米国内の翻訳会社のどちらにせよ、ここ
から更に日本語バージョンは手がかかる。同じ日に開始したプロジェク
トでも、ドイツ語や中国語は早々に終了しているのに、日本語版は顧客
の希望も入れるためアメリカ人社員やアジア担当の販売ディレクターま
でが翻弄されることが多い。「日本の顧客は、なぜ、ここまで細かいの
か?」と言われる。これが社内で日本語化を行なう際に嫌がられる原因
となる。また、普通のスケジュールでもアウトソース先とは時差がある
ため、結果や返事が来るまでに1日待つ。他の言語のローカライズより
更に時間がかかる結果となる。今までは「時は金なり」が優先されてい
たのだろうか。この時差が長く不便に感じる時がある。

この先も日本語化を米国内で行なうのか、傾向は予想がつかない。
今のところ賃金が安い国にアウトソースする企業数は、アウトソース先
から引揚げる企業数より多い。低コストを提供できないと競争には勝て
ないのだろうか?翻訳者には厳しい時代かもしれないが、とにかく目の
前の仕事を片付けながら、打開策を生みだすことを考えたい。


【著者プロフィール】
 棟本ゆき
 ローカリゼーション・スペシャリスト
 96年から米国の大手ソフトウェア企業のローカリゼーション部門に
 勤務。その後、シリコンバレーでフリーランスとして業務を開始し、
 現在は翻訳・製品テストを中心に IT 関連の通訳業務も行なう。


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■ 翻訳読書ノート10                 北田 敬子

「彼女の物語」

歴史は多くの場合、文人、武人、政治家、科学者、芸術家などの別を問
わず、男性の視点から記録されてきた。彼の物語(his story)、故にヒス
トリー(history)として。ここにとびきり活きのいい女の物語が登場した。
『リビング・ヒストリー ヒラリー・ロダム・クリントン自伝』(酒井
洋子訳・早川書房 2003)である。彼女はあくまでも彼女個人が体験した、
アメリカ合衆国大統領夫人(ファーストレディ)という「象徴的役割」
を担うに至る道のりと、その実態と、そこから開けた未来への展望をこ
の一冊の本の中に存分に書き込んでいる。

これはニューヨーク州選出の上院議員となった、アメリカの一政治家の
主観的な自己アピールだろうか。剛胆なアメリカ人の自己正当化と自画
自賛の書だろうか。いや、そうではないと思う。夫ビル・クリントンが
ホワイトハウス実習生モニカ・ルゥィンスキーとの間に「不適切な関係」
を結んだとして弾劾裁判にかけられた時の状況をヒラリーは「妻として
はビルを絞め殺してやりたかった。が、彼はわたしの夫というだけでな
く、わたしの大統領であり、何よりも、彼はわたしが続けて支援したい
と思うようなアメリカと世界の指導者だった(p.649)」と表現する。
このような物言いに辟易するとしても、大らかな笑いと共に惹きつけら
れるとしても、この物語の精華はきわめて開放的な女性の率直で忌憚な
い叙述にあることだけは間違いない。現代の世界にアメリカがどう関与
するか、アメリカ国内はどのような状況にあるか、彼女は内側から事細
かに語る。

大統領を支える役割を任期満了で終え、これから独自のキャリアを積む
というタフな女性が二十一世紀に何をなし得るか。「発展途上国」「産
業先進国」の別なく衆目の的であり続けるヒラリー・ロダム・クリント
ンの声を、「訳者は役者だ」と言い切る酒井洋子は生き生きと日本の読
者に届けた。目先の好悪にとらわれず、先ず人間を見よと彼女たちに焚
きつけられた気がする。

【著者略歴】
 北田敬子(きただ・けいこ)
 東洋学園大学・現代経営学部教授
 東京女子大学英文科卒業後、東京都立大学修士課程英文学専攻修了。
 バージニア大学教育学部にて在外研究。
 専門は英語文学、言語とコミュニケーション
 ホームページURL http://www.kitada.com/keiko/


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■ 良い職人と悪い職人

数年前、工務店に自宅の工事を依頼したことがあった。大勢の職人が出
入りする。常々、翻訳は職人仕事だと考えていた筆者は、世間で職人と
呼ばれる人達の仕事ぶりに興味津々であった。良い職人もいればそうで
ないのもいるだろう。丸投げで任せていては、なめられるという思いも
あり、2日に1度は現場に通って工事の進捗状況を見守ることにした。

まずは、電気屋。主に配線工事をする職人である。年の齢は60を過ぎた
くらいだろう。施主である筆者が工事の様子を見に行くと、勝手に仕事
を中断して、話しかけてきてつまらない自慢話を始める。自分の親戚に
は大学教授がいるとか…、たぶん、妄想だろうが。

よくしゃべるヤツに限って、なにか後ろめたいことを隠しているものだ。
調べてみたら、案の定、この電気屋は図面を無視して手抜き工事をして
いた。本人に追求したところ、見え透いた嘘の言い訳を盛んに並べたて
る。もちろん、工務店にクレームを付けて、すべてやり直しをさせた。
他の職人の仕事もからんでくるので、結構な費用がかかったろう。だが、
すべての責任は、工務店側の監督不行届であるので、当然のことだ。

左官職人は、見るからに良さそうな人だった。弟子の指導も的確で要領
がよく、師弟間の信頼関係が端から見ていても感じ取れる。施主に対し
てはあくまで腰が低く、決して余計な口はきかない。一生懸命仕事をし
ている姿を見せてくれるので、見ていて気持ちがよかった。仕事をして
いる背中に誇りと自信が感じられ、この人が仕事をしてくれるのだった
ら、良い仕事をしてくれそうだという安心感と満足感が得られた。仕上
がり具合は、素人目には、文句の付けようのない見事なものだった。

■ 「うらみ」と「のろい」と「たたり」

小規模企業経営者向けの入門書『小さな会社★儲けのルール(ランチェ
スター経営7つの成功戦略)』(フォレスト出版)におもしろいことが書
いてあった。文中の経営者を、職人に置き換えてアレンジすると以下の
ようになる。

 -----
「初心7年」と言うが、独立して7年もたつと初心の素直さや原点の心を
すっかり忘れ、自己中心的になる人が増える。さらに「横着15年」と言
って、15年もたつと仕事ぶりが横柄になっていく。
 お客から注文をもらっても「当然」という顔をして、感謝を態度で表
さなくなる。納期もサービスもいい加減。それにもかかわらず、自分は
腕のいい職人なのだから評価してもらって当然だという厚かましい考え
方をするようになる。これを「自己中心の仕事」と呼ぶ。
 こうなると、お客は嫌気がさして他に注文を出すようになる。ところ
が自己中心の仕事をしている人は、自分の行ないの悪さを棚に上げ、
「いままで自分が面倒をみていたのに、よそに注文するなんてけしから
ん」と、お客の悪口を言うようになる。これを「うらみの仕事」とか
「のろいの仕事」と呼ぶという。

 お客の悪口を言うようになると、これが態度に出るので、お客の評判
は一層悪くなり、そのうちにお客が寄りつかなくなって仕事がなくなる。
これが「たたり」。
 -----

まるで、自分のことを書かれているような気がした。初心にかえって謙
虚に頑張ろうと思った。

                        (文: 高田祐樹)


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  医学分野に特化した「医学基本語辞書」+「医学専門語辞書」 
  さらに「ステッドマン医学大辞典 改訂第5版」を搭載。過去の
  翻訳結果を活用できる「翻訳メモリ」機能も。
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  向け「特許用翻訳ソフト」 の決定版です。
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■ O.E.D.を引こう!   <swan-song>

映画『The Last Samurai』のヒットもあって、今、内外で「サムライ」
に注目が集まっているようです。先日『ビートたけしのこんなはずでは』
というTV番組の中でも特集がありましたが、日本を代表するサムライ像
と言えば、何といっても俳優・三船敏郎(1920-1997)でしょう。

黒沢映画でお馴染みの三船ですが、数あるサムライ映画の中でも、あの
『椿三十郎』(1962) は個人的に最も印象深いものです。ラスト、三船
扮する浪人・椿三十郎が居合い斬りの達人・室戸半兵衛(仲代達也)と
対峙する有名な決闘シーンがあります。30秒にも及ぶ静寂の後、半兵衛
がまさに刀を抜きかかった瞬間、三十郎の電光石火の一刀が半兵衛の脇
腹を払っています。飛び散る血しぶき。従来のチャンバラ映画のように
刀同士が当たることも鍔迫り合い(つばぜりあい)もなく、一瞬で決着
がつく・・・息をのむ真剣勝負とは、まさにこのことですね。

この時の殺陣は「左逆手斬り」という特殊なスタイルで、なんと0.3秒
の目にも止まらぬ早業の居合い斬りでした。フィルムのコマに刀が映っ
ていないほど素早い動きだったとか。三船は、左手で抜きながら逆手で
斬っているのです。これは、「孤刀影裡(ことえり)流」という、西南
戦争で活躍した野瀬庄五郎が実戦から編み出した殺人剣法を、殺陣師・
久世龍(1908-1985)がアレンジしたものだそうです。<『映画を愛した
二人 黒澤明 三船敏郎』(阿部嘉典著 報知新聞社 1995刊)より>

ちなみに「居合」とは、敵と居合わすという意味で、刀を抜き合わせて
勝負するものではなく、機先を制して敵に一撃を与え、または敵の出方
に応じてこれに一撃を加える業と言われていますが、一番大事なのは、
抜く前の平常、人と相対する態度なんだそうです。常に人を立てて、己
を立てず、柔和を第一とするべし、と。これぞ剣の達人の極意ですね。
尤も三十郎は、城代家老の奥方から「あなたは抜き身の刀のよう。でも
本当にいい刀は鞘に収まっている」なんて窘められていましたが…。

     *     *     *     *     *

さて、このサムライ・ブームの中、英語圏での反響を調べてみようと
Google(http://www.google.com/)で samurai を検索したところ、
面白い英語サイトが引っ掛かりました。

 Samurai Archives Japanese History Page
  http://www.samurai-archives.com/

サムライ・ファンの個人サイト(by C. E. West & F. W. Seal)のよう
ですが、歴史人名事典や古地図、歴史用語集等なかなかツボを得た英語
コンテンツが豊富に揃っています。たとえば Glossary of Terms には、
こんなマニアックな言葉も載っています。

Rappa -
 Term used, especially among the Go-Hojo, for irregular troops
 otherwise described as NINJA.

乱波(らっぱ)とは、戦国大名が野武士・強盗などの中から召し出して
間諜または軍隊の先導などをさせたもので、透破・素破・水破(すっぱ)
とも呼ばれます。いわゆる、「忍者」の蔑称ですね。

rappa も ninjya もO.E.D.には未掲載でしたが、Merriam-Webster's
Unabridged Dictionary には ninjya の項がちゃんとありました。

ninjya
 Etymology: Japanese, from nin- persevere, conceal, move stealthily
 + -ja person
 : a person trained in ancient Japanese martial arts techniques and
 employed especially for espionage and assassinations


一際目を引いたのが、Samurai Culture というメニューの中の Death
Poems というコーナーです。日本史上、著名な武将の「辞世の句」の英
訳が紹介されています。人生来し方を振り返ってしたためられる最期の
一句は、千差万別。実に味わい深いものです。しかし、Death Poem とは
素っ気ない表現ですね。もう少し上手い英語表現はないものでしょうか。
こんな時に役立つのが『斎藤和英大辞典』。早速、引いてみると、あり
ました!

じせい〔辞世〕
〈名〉A farewell poem; a death-song; a swan-song; a poem written
 on one's deathbed
 ◆辞世一首を留めて従容として死に就いた He composed a farewell
 poem, and calmly met his end.

なるほど、swan-song という綺麗な対訳語があるんですね。O.E.D.
によると、白鳥が臨終まぎわに美しい歌を歌うという伝説から詩人や
音楽家などの最期の作品をそう呼ぶそうです。ドイツ語 schwanenlied
の翻訳から来ているようです。

swan-song
 [after G. schwanen(ge)sang, schwanenlied], a song like that
 fabled to be sung by a dying swan; the last work of a poet or
 musician, composed shortly before his death; hence, any final
 performance, action, or effort

参考までに Merriam-Webster's Unabridged Dictionary の記述も併記
しておきます。

swan song
 Etymology: translation of German schwanenlied
 1 : a song of great sweetness formerly thought to be uttered by
 the swan just before its death
 2 : a farewell appearance or final act or pronouncement <the
 swan song of a chivalry which died in the century before―New
 Republic> <before turning over the gavel, delivered his swan
 song as chairman of the board>; specifically: the last work
 (as of an author or composer)


では、有名な武将の swan-song を幾つか選んでご紹介しましょう。

○源頼政(1104-1180)
 埋木(うもれぎ)の 花咲くことも なかりしに
 身のなる果てぞ 哀れなりける

 Like a rotten log
 half buried in the ground -
 my life, which
 has not flowered, comes
 to this sad end.
   <from Yoel Hoffmann, "Japanese Death Poems">


○太田道灌(1432-1486)
 かかる時 さこそ命の 惜しからめ
 かねて亡き身と 思ひしらずば

 Had I not known
 that I was dead
 already
 I would have mourned
 my loss of life.
   <from Yoel Hoffmann, "Japanese Death Poems">


○北条氏政(1538-1590)
 雨雲の おほへる月も 胸の霧も
 はらひにけりな 秋のゆふかぜ

 我身いま 消とやいかに おもふべき
 空より来り くうに帰れば

 Autumn wind of eve,
 blow away the clouds that mass
 over the moon's pure light
 and the mists that cloud our mind,
 do thou sweep away as well.

 Now we disappear,
 well, what must we think of it?
 From the sky we came.
 Now we may go back again.
 That's at least one point of view.
   <from Arthur L. Sadler, "The Maker of Modern Japan">


○豊臣秀吉(1536-1598)
 露と落ち 露と消えにし わが身かな
 難波のことも 夢のまた夢

 My life
 came like dew
 disappears like dew.
 All of Naniwa
 is dream after dream.
   <from Mary Elizibeth Berry, "Hideyoshi">


○徳川家康(1542-1616)
 先に行く あとに残るも 同じこと
 連れて行けぬを わかれぞと思う

 嬉しやと 二度さめて 一眠り
 浮世の夢は 暁の空

 Whether one passes on or remains is all the same.
 That you can take no one with you is the only difference.

 Ah, how pleasant! Two awakenings and one sleep.
 This dream of a fleeing world! The roseate hues of early dawn!
   <from Arthur L. Sadler, "The Maker of Modern Japan">


ちなみに私のお気に入りの辞世は、上記サイトにはありませんでしたが、
秀吉天下取りの軍師、黒田如水<官兵衛>(1546-1604)の、以下の句。
let it be の境地でしょうか。どうです、清々しいまでの潔さが天晴れ
ではありませんかっ。

 思いおく 言の葉なくて ついに行く
 道は迷わじ なるにまかせて


                             (竹)


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