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配信停止の手続きは、誠にご面倒ですが tran@nichigai.co.jp 宛に
配信希望せず、とご一報ください。

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■ "うんのさんの辞書" 物語
           第3回目 『うんのさんの辞書とノーベル賞』
■ 「英和翻訳の原理・技法」 レビュー
■ 電子辞書SHOPからのお知らせ 【新刊発売記念セールなどなど】
■ 文芸愛好家に贈る「新潮社 シェイクスピア大全 CD-ROM版」
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■ "うんのさんの辞書" 物語
           第3回目 『うんのさんの辞書とノーベル賞』

「研究者が研究成果の優先権を主張し、研究業績を確立するための
論文発表は、研究そのものと同じくらい重要である。しかも、企業間
競争がグローバルになってきている現在において(中略)英語論文の
重要性がますます大きくなってきている。」

これは技術系総合リンク集〈ENGLINK〉に掲載されている「英語科学
論文の書き方」というコラムの冒頭文である。
http://www.englink21.com/i-eng/column2/clm035/clm000.html

そういえば、海野さんのサイト〈CyberScope -- ことばの海のナビ
ゲーション 〉で和子さんも、かの田中耕一さんの英語論文の発表が
ドイツ人科学者の発表と同時期だったため選考結果に欧米でクレーム
がついた件(実際に田中さんが日本語で論文を書いたのは英語論文
発表の1年前だった)について、

「当時、とりあえず日本語の論文でしか発表しなかったのは、きっ
と英語で書く時間的余裕がなかったか、面倒だったんだろうなぁ。」

「田中さんみたいな人が海野の辞典を使ったら、どんな感想を持って
くれるだろう?」と触れられている。

で、我が日外では製造業を中心に生産、開発、研究部門に携わる方々
に「うんのさんの辞書」や専門用語対訳集シリーズ周知のためのDM
を計画しているのである。

題して「日外のCD-ROM辞書を使ってノーベル賞を獲ろう」(は無いかな
やっぱり)。

――ここで、問題が明らかになった。

開封率を高めるには、誰宛に送ればよいか良いアイデアが浮かばない
のである。

総務課長? 研究所所長? 工場長? まさか・・・社長?

いくつかのハードルを乗り越えないと、《未来の田中さん》には情報
は届かないのであろうか。

                            (青)

◆海野さんのサイト
〈CyberScope -- ことばの海のナビゲーション 〉は↓こちら
                 http://www.hi-ho.ne.jp/unnos/
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■ 「英和翻訳の原理・技法」 レビュー

当マガジンでお願いしました「英和翻訳の原理・技法」感想&書評の
件、お忙しい中、皆様キッチリと文章をお送り下さいました。
誠にもってありがとうございます。

これらの原稿は、次回『「英和翻訳の原理・技法」特集』にてご紹介
いたしますが、それまで待つのはあまりにもったいないので、先行
いたしまして、玉生様、安井様、nem様より頂戴しました「書評・感想」
「読後感」を紹介させていただきます。

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『英和翻訳の原理・技法』の感想・書評

                           玉生かおり

私は、法律翻訳の和訳に8年程従事しております関係で、いわゆる和訳
のテクニック書には何冊か目を通しておりますが、本書は、期待どおり、
翻訳業50年の経験から来るテクニックの極意満載の良書です。

単なるテクニックと言ってしまっては余りに早計で、言語(特に母国語)
への執着・愛着、そして、文化創造を担う者としての使命が翻訳の底流
にあってこその深い工夫こそ究極のテクニックであることを教えて頂き
ました。

翻訳の極意は、「和文和訳」の中にあるという一説が大変特徴的で、
直訳調の和訳をいかに日本人の生理・感性にマッチした自然な日本語
に置き換えていくかという点に翻訳の醍醐味があるという貴重な教え
に頭が下がりました。

最近、マンネリ化して創意工夫に欠ける我が翻訳業に活を入れて頂い
た思いです。

実際の業務の中では十分に訳文を練り直す時間がなく、中間訳ぐらいの
出来映えで納品することが多いのですが、限られた時間の中で最大限
工夫を凝らす仕事をしていきたい、今後も、本書を何度も読み返し
技術を骨肉化して日々の業務に役立てたいと思う次第です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
〔読後感〕

                            安井康二

普通のサラリーマンをしながら、アルバイトとして産業翻訳に40年以上
かかわってきた。

今でも新入社員の英語の勉強会に携わっている。

この本に出会うまでは、翻訳は職人の技と同じで、「曰く言い難し」、
「職人の技は盗め」、「添削を参考にする以外、上達はない」と思い込
んでいた。こんなに素晴らしい普遍的な原理・技法があるとは、夢にも
気が付かなかった。

特に感銘を受けた技法としては、冗長を避ける「省略の秘訣(第2章)」、
意訳はどこまで許されるのか「日英語間の往復通行(第11章)」、誤訳
防止の「誤訳の発見と予防(第13章)」などである。

とくに「日英語間の往復通行」の章は、教えられるところが多い。分かり
やすい翻訳は、日本人の習慣で表現するのが一番ではないか、と従来考え
違いをしていたので、「翻訳は日本化にあらず」という戒めは、身にこた
えた。

もっと早くこの原理・技法に出会っていたら、誤訳が少ない正確な訳文
が提供でき、人にも「どうしてこう訳せるのかと言った勘所を」分かり
やすく説明できたのにと残念でならない。これからは、本書の原理・
技法をさらに吸収するとともに、新入社員にも薦め、残された翻訳活動
に励みたいと願っている。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「目から鱗をボロボロ落としつつ」
                              nem

私は翻訳を始めて1年強の駆け出しで、よくありがちな「日本語になりに
くい英語」にことごとく躓き、うんうん唸りながら原稿と睨めっこの日々
を送っている。

たとえばone of the most。「最も〜なもののうちの一つ」という日本語
がおかしいことは分かっている。分かっているがしかし、おかしくない
日本語を見つけられない。

そんな状態の仲で本書を読み、具体的かつわかりやすい実例の連続に、
最初はただ感嘆した。

先ほどのone of themostの例でいくと、「one of the largest air-liner 
in the worldだったら『世界最大"級"の旅客機』とすればよい」とあっさり
解決してくれるのだ(第11章 日英語間の往復通行より)。

しかし当然のことながら、本書を読んだだけでその日から翻訳の達人に
なれるわけではない。本書に書かれた内容を実践するには、大変な努力と
数多くの経験が必要だ。ただ、今後翻訳を一生の職業にしようとするとき
に、手探りで進むのではなく、このような形で指針が示されていることを
幸福に思う。

本書の終わり近くに「本書は手引書でも、rule bookでもなく、自分なり
の流儀で英文を訳すためのヒント集であり、可能性を開拓するためのダイ
ナマイト起爆剤なのである」とある。私も本書を「参考書」として、
readableな翻訳をしていけるよう、努力していきたい。

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■ 文芸愛好家に贈る「新潮社 シェイクスピア大全 CD-ROM版」

これまでありそうでなかった、面白い企画のCD-ROMが登場しました。
シェイクスピア全戯曲(37篇)の、ほぼ全ての名立たる邦訳(180本)
を網羅し、原文の台詞単位で読み比べることができるというもの。
坪内逍遥、小田島雄志の個人全訳をはじめ、福田恆存訳、さらには森
鴎外訳など、既に絶版となって入手不可能なものまで一枚のCD-ROMに
収録されています。また、原文は、シェイクスピア研究に欠かせない
'The Arden Shakespeare Second Series Play Texts' が収められて
います。

では、『ハムレット』より、有名な一節《To be, or not to be, that
is the question:》の訳を読み比べてみましょう。

【小田島雄志 訳】
 このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。

【松岡和子 訳】
 生きてとどまるか、消えてなくなるか、それが問題だ。

【福田恆存 訳】
 生か、死か、それが疑問だ。

【木下順二 訳】
 このままにあっていいのか、あってはいけないのか、それが知り
 たいことなのだ。

【久米正雄 訳】
 生か死か……それが問題だ。

【坪内逍遙 訳】
 世に在る、世に在らぬ、それが疑問ぢゃ。

【横山有策 訳】
 存(なが)らふべきか、それとも、存(なが)らふべきでないか、
 問題はそれだ。

簡単なフレーズですが、こうして並べてみると翻訳は各人各様。バリ
エーションは豊富ですね。

こと文芸翻訳に関しては、翻訳次第で作品の印象がガラリと変わる
ことがあります。たとえば目下、書店で平積みされている J.D.サリ
ンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(ライ麦畑で捕まえて)
なども、往年の野崎孝訳と最新の村上春樹訳では随分と違うようです。

学習院大学の中条先生の評によると「三十年前に野崎訳で読んだとき、
ホールデンは、下町のべらんめえ口調でまくしたてるやんちゃ坊主と
いった感じだったが、村上訳では、山の手言葉でああでもないこう
でもないと愚痴る引っ込み思案の少年という印象」だとか。何となく
村上新訳のホールデン少年像の方が今の時代にマッチしているような
気がしますね。

文芸翻訳には、時代の空気が色濃く織り込まれると言えるでしょう。
「新潮社シェイクスピア大全」によって、逍遙以来百年以上にわたる
シェイクスピア翻訳の歴史、研究成果を俯瞰し、読み比べられるのは
実に興味深いことです。

また、当CD-ROMは単なるテキストデータベースに留まらず、「誕生」
「病気」「戦争」などシェイクスピアをより深く面白く読むための
キーワード50語の解説を行った上、アーデン版原文の関連箇所に
リンクさせています。

さらに、シェイクスピアに関わる豊富な写真、絵画、実際の上演舞台、
映画、音声(江守徹主演『ハムレット』全編収録)などオーディオ・
ヴィジュアル資料も満載です。

文芸マニア垂涎の一枚、32,000円・・・買うべきか、買わざるべきか
・・・それが問題です。

                            (竹)

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【新潮社 シェイクスピア大全 CD-ROM版 のガイド】*ハイブリッド版
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