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■ 「掲示」の語る英国文化--(その4)        三谷 康之
■ 翻訳読書ノート 3
■ 電子辞書SHOPからのお知らせ 【新刊発売記念セールなどなど】
■ お薦め新着サイト情報
■ O.E.D.を引こう!   〈terrorism〉
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■ 「掲示」の語る英国文化
                         三谷 康之

第4回目「犬」に関する掲示--(その4)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
イギリスはお犬様にとっては天国に一番近い国かもしれませんが、人間
にしてみればたまったものではないともいえます。何がかといいますと、
うかつに舗道も歩けたものではないのです。うっかり公園の芝生に座
ろうものなら後悔の極みを味わう羽目に陥ることになりかねません。
そこかしこにお犬様の「落とし物」が鎮座ましますからなのです。

もっとも、そのための「クリーンアップ作戦」も展開されてはいます。
それは単なる警告を発する掲示だけではありません。道端で愛犬の後
始末をしたものを我が家まで持ち帰らずに、途中で捨てることができる
特別製の容器まで設置されるようになってもいます。先ずは以下の写真
をとくとご覧下さい。

 →http://www.nichigai.co.jp/translator/mitani/sign4.html


第1回目「犬」に関する掲示--(その1)
 →http://www.nichigai.co.jp/translator/mitani/sign1.html

第2回目「犬」に関する掲示--(その2)
 →http://www.nichigai.co.jp/translator/mitani/sign2.html

第3回目「犬」に関する掲示--(その3)
 →http://www.nichigai.co.jp/translator/mitani/sign3.html

【著者略歴】
 三谷康之(みたに・やすゆき)
 東洋学園大学・現代経営学部教授
 1941年生まれ。埼玉大学教養学部イギリス文化課程卒業。成城学園
 高等学校教諭、東洋女子短期大学教授を経て現職。1975〜76年まで
〈英文学の背景〉の研究調査のため英国にてフィールド・ワーク。
 1994〜95年までケンブリッジ大学客員研究員。 

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■ 翻訳読書ノート 3               北田 敬子

「解き明かすことば」

シェイクスピアの国はダーウィンの故郷であり、リチャード・ドー
キンスの出身地でもある。オックスフォード大学屈指のダーウィン
主義者、ドーキンスの『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店 日高敏隆・
岸由二・羽田節子・垂水雄二・共訳)は最初『生物=生存機械論』の
題名で1980年に日本では出版された。そして増補改題され第二版が
出たのが1991年。読み手の要求に押されるようにしてより原題に忠実
なタイトルを得た。増刷され続けるこの科学書の魅力は、自然界の謎
を解き明かすことばにありそうだ。当然、その訳文にも。横溢する比
喩の巧みさに舌を巻きながら読むうちに、思いもよらぬ遺伝子の跳梁
ぶりに驚嘆させられる。

『利己的な遺伝子』では生物の振る舞いの魅力的な具体例が、次から
次に繰り出される。たとえば、別種のアリのコロニーに寄生するアリ
の女王が、寄主の首を切り落とす場面の描写には息を飲む。しかし
ドーキンスは個体を問題にするのではなく、あくまでも生物を遺伝子
の「乗り物(vehicle)」や「生存機械」と見なし、遺伝子から見た生命
体のありようを詳述する。例示も比喩も、そのままでは味も素っ気も
ない情報記号に鮮やかなイメージを与える優れたレトリックとして働く。
但しこの本は所謂ポピュラーサイエンスとは異なり、些かも手心を加
えない生物学講義である。それを日本の専門家たちが共同翻訳してなお、
門外漢に違和感を与えない。

ヒトゲノム解読完了のニュースがメディアを賑わわせる今日、遺伝子・
遺伝情報は専門家ではない人々の関心をも掻き立てて止まない。日常
的に、「遺伝子組み換え大豆は使っていません」などの食品表示を目
にする時代。その遺伝子の正体を「不滅の自己複製子」と呼び生命
連鎖の要として提示するドーキンスの手並みを、正確無比な日本語で
読ませる科学者グループの仕事は、他言語と日本語の間の架橋に留ま
らず、科学者と一般読者の意志疎通というさらに厄介で重要な役目を
果たしている。

【著者略歴】
北田敬子(きただ・けいこ)
 東洋学園大学・現代経営学部教授
 東京女子大学英文科卒業後、東京都立大学修士課程英文学専攻修了。
 バージニア大学教育学部にて在外研究。
 専門は英語文学、言語とコミュニケーション
 ホームページURL http://www.kitada.com/keiko/

『利己的な遺伝子』(THE SELFISH GENE, New Edition)
 リチャード・ドーキンス〈Richard Dawkins〉著
 日高敏隆、岸由二、羽田節子、垂水雄二訳
 紀伊国屋書店 1991.2.28 本体価 \2,718+税
 本書は、動物や人間社会でみられる親子の対立と保護、兄弟の闘い、
 雄と雌の闘い、攻撃やなわばり行動などの社会行動がなぜ進化した
 かを説き明かしたものである。著者は、この謎解きに当り、視点を
 個体から遺伝子に移し、自らのコピーを増やそうとする遺伝子の
 利己性から、説明を試みる。大胆かつ繊細な筆運びで、ここに利己
 的遺伝子の理論は完成した。


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ここ数日は、SARS 関連の医学ページに関する情報へのアクセスが急増
している。代表的な関連サイトをいくつか紹介したい。

 http://www.info.gov.hk/dh/ap.htm
 Atypical Pneumonia:香港保健省のSRSA(あるいは新型肺炎、劇症
 肺炎)の公式情報ページ。羅患者数の日報や、発症者の居住ビル名
 など生々しい情報が公開されているサイト。

 http://www.who.int/csr/sars/en/
 Severe Acute Respiratory Syndrome (SARS): WHOのSARSの公式
 情報ページ。

 http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/03/tp0318-1.html
 東南アジア等で流行している「重症急性呼吸器症候群」関連情報:
 厚生労働省による日本におけるSARS関連の公式情報ページ。

 http://www.cdc.gov/ncidod/sars/
 CDC | Severe Acute Respiratory Syndrome (SARS):米国疾病
 管理予防センターのSARS関連の米国版の公式情報ページ。

 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/severe_acute_respiratory_syndrome_in_japan
 新型肺炎(SARS)日本の対応:Yahoo! Japan のヘッドラインニュース
 ページ。


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■ O.E.D.を引こう!   〈terrorism〉

20世紀の東西イデオロギー対立が終焉を迎え、21世紀は宗教と民族の
時代と言われます。3月のイラク戦争の勃発は象徴的・衝撃的でした。
ちょうどその頃、個人的な事情から時間を持て余しており、リアル・
タイムでTVに囓りついて見てました。これは世界を震撼させた9.11
ニューヨークテロ事件の延長であり、「対テロリズム」の戦争です。
アメリカの〈グローバリズム〉対〈ローカリズム〉の、必然的な衝突
という印象を持ちました。

terrorism(テロリズム)という言葉が terror(恐怖)に由来するの
は何となく類推できますが、その定義は何でしょう。ある言葉の語源、
初出の意味・用例を知るには、OED(Oxford English Dictionary)
がベストです。さすがに最新の言葉は未収録(オンライン版を除く)
ですが、「テロ」という言葉には歴史がありそうです。

terrorism
[a. F. terrorisme (1798 in Dict. Acad., Suppl.), f. L. terror
dread, terror: see -ism.] 
A system of terror.
1. Government by intimidation as directed and carried out by the
party in power in France during the Revolution of 1789-94; the
system of the 'Terror'(1793-4): see terror n. 4.

terror
4. reign of terror, a state of things in which the general community
live in dread of death or outrage; esp. (with capital initials) 
French Hist. the period of the First Revolution from about March
1793 to July 1794, called also the Terror, the Red Terror, when the
ruling faction remorselessly shed the blood of persons of both sexes
and of all ages and conditions whom they regarded as obnoxious. Hence,
without article or pl., the use of organized intimidation, terrorism.


「テロリズム」という言葉は、フランス革命期の恐怖政治(1793〜
94年)から来ていることがわかります。この間、ロベス・ピエール
率いるジャコバン党が、革命の敵とみなした約1万2000人を、些細な
理由で粛正(処刑)しました。いわゆる「赤色テロ」と呼ばれるもの
ですね。


試みに『海野さんの辞書』でお馴染みの「ビジネス技術 実用英語大
辞典(第4版)」でも「terrorist」の項を引いてみたところ、以下
のような用例が収められていました。本書は、欧米の生の最新文献
から文例・用例が採録されている点に特徴があります。早々に同時
多発テロ事件を押さえている辺り「実用」的であることが窺えます。

◆since the (tragic [devastating, deadly, horrible, terrible]) 
 terrorist(s) attacks against the US on September 11
 《意訳》9月11日の米国同時多発テロ以来(*2001年の) 

devastate とは見慣れない言葉ですが、「荒廃させる」「挫折させる」
という意味だそうです。OEDの記述は次の通り。ラテン語から来て
おり、19世紀になってから一般化したようですね。

devastate
[f. L. devastat- ppl. stem of devastare (see devast). Used by
Sir T. Herbert and in Bailey 1727, but not recognized by Johnson
1755, and app. not in common use till the 19th c.] 
 trans. To lay waste, ravage, waste, render desolate.


現代のテロリズムは、国家の体裁を持たない組織から既存の権力に向
かって仕掛けられる政治的暴力となります。戦争やゲリラとは異なり、
敵を殲滅することよりも心理的効果もしくは政治的アピールを狙った
ものであり、往々にしてテロのターゲットになるのは何の関係もない
民間人。まさに terror(恐怖)の -ism です。

今回、アメリカは、「民主主義と文明を守る戦い」というスローガン
を掲げてイラクという主権国家に対して先制攻撃を仕掛けたわけです
が、一旦、戦争となると傷つくのは、軍部や政府の中枢ばかりでなく、
ここでも一般市民です。もたらされる被害は(規模の違いこそあれ)
実際、テロと大した違いがないのではないでしょうか。

テロ行為自体は決して容認できるものではありませんが、アラブの
政教分離を促し、自国流の民主主義を叩き込もうとするアメリカの
グローバリズムに「異文化の排除」という不穏な空気を感じてなり
ません。

OEDによると「イスラーム」という言葉は、「自己を委ねること」
「神への絶対無条件的な帰依」を意味するそうです。

Islam
[a. Arab. islam lit. 'resignation, surrendering', inf. noun of
aslama 'he resigned or surrendered (himself)', spec. 'he became
or was resigned or submissive (to God)', hence 'he became or was
sincere in his religion', 4th conjug. of salama 'he was or became
safe, secure, or free', whence also the words salaam, Muslim,
Mussulman.] 

このように宗教色の強い地域にあってアメリカの流儀を通すことは容易
ではなく、事態は複雑、深刻です。アメリカのグローバリズムに対する
terrorism、その terrorism に対する counter-terrorism ・・・この
負の連鎖を断ち切ることはできるのでしょうか。


「翻訳」とは、煎じ詰めれば、異文化交流の橋渡しです。異国の文化
をきちんと理解し、自国の文化を理解した上で初めて成り立つもので
はないかと思っています。いま求められるものは、様々な文化に通じ、
異国の「良き理解者」たる翻訳者的な視点なのかもしれません。


                            (竹)

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※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
※ 編集協力・取材 加藤隆太郎 http://trans.kato.gr.jp/
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