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■ "うんのさんの辞書" 物語   第1回目 海野さんからの電話
■ 翻訳読書ノート                北田 敬子
■ TranRadar電子辞書SHOP からのお知らせ
■ (投稿)翻訳はエリートの仕事について
■ ヨーロッパ映画へのいざない
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■ "うんのさんの辞書" 物語
                  第1回目 海野さんからの電話

あの〈9.11〉から数日たったある日、海野文男さんから突然にお電話
をいただいた。
「いろいろ考えたんですけど、辞書の件、お受けしようかとおもいま
してねぇ。
いやーあのテロ事件から、翻訳の仕事が減っちゃって、これは神様が
辞書の仕事をしろと仰ってるのかなぁ、なんて思ったりしてね――」
いつもながらのさばけた口調、しかし声には何となく悲壮な決意のよ
うなものが感じられた。

実は、「ビジネス技術実用英語大辞典 第4版」(通称うんのさんの
辞書)が生まれるまでには曲折があった。
まず初めに、日外アソシエーツから第4版の刊行を海野ご夫妻に申し
出たところ、「ちょっと今は」とやんわりと断られたという経緯がある。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、海野ご夫妻の本職は「翻
訳」であって「辞書作り」ではない。
いや、この言い方は正確ではないかもしれない。何故なら本職ではな
いというと、余技でとか、趣味の延長でという印象を与えかねないか
らである。
もっと正確なことをいうと、海野ご夫妻の場合「翻訳」も「辞書作り」
も本職ではあるが、精神的・物理的にその二つは並び立たないといった
方が適切なのかもしれない。

特に「辞書作り」が編集の段階に入ってからは、どんなに条件の良い
仕事でも「翻訳」の仕事は断らざるを得ないというのだから、「辞書
作り」を選択することに、悲壮は大袈裟にしても、決意がにじむのは
不思議なことでもなんでもないであろう。

CD-ROM版のデリバリーが始まって1ヶ月ほどがたった今、相変わらず
"うんのさんの辞書"を購入された方から寄せられるラブレター(読者
カード)の数は、日外アソシエーツの他の辞書の比ではなく高い。

・ 手にした時、驚きました。使用例がこんなに具体的に詳しく記述さ
   れている辞書を見たことがありませんでした。
・ 他の辞書にでていない最新の語を収録してあり大変助かる。また例
   文も豊富で英文作成に重宝している。
・ 用例も良質で使い勝手も良いです。
・ 翻訳の仕事をする上で、なくてはならない辞書です。

海野さんの決意に応えたい、多くの人に"うんのさんの辞書"を使って
もらいたい。
商売っ気が全くないといえばウソになるが、営業マンという立場を離れ
ても、そう思うのである。
                                                         (青)

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「用例15万件の重み」(その1)
 http://www2.neweb.ne.jp/wd/nichigai/tranradar/unno1.htm
「用例15万件の重み」(その2)
 http://www2.neweb.ne.jp/wd/nichigai/tranradar/unno2.htm
※第3版発売時のインタビュー記事です。
※第4版では、用例は168,800件に増えています。

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■ 翻訳読書ノート                北田 敬子

「ことば選びのセンス」

読者は何に惹かれて本を手に取るのだろう。時々の関心やその人の趣味、
仕事の必要に迫られて書棚に手を伸ばす。先に書評を読み、人の噂を聞
いて迷いもなく一冊の本を探し出す快感というのもある。それに加えて
翻訳の場合特に、題名への「ことば選びのセンス」の果たす役割は大き
いと思う。直訳では足りない。何もかも自国語に訳せばよいわけでもな
い。あるときには、訳さないことも翻訳者の優れた技となる。

『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン著、上遠恵子訳、
新潮社1996年刊)はその好例ではないだろうか。同じ著者の『沈黙の春』
も優れた命名だ。だがこの大著に引かれて、敢えて日本語にしてしまっ
たら失われるものもあったかもしれない。日本の読者の多くが英語に通
じている現在、原題の譲れないニュアンスを題名に残す潔さは安直な片
仮名ことばの対極にあるものだろう。装丁にも制作者たちのこころざし
は明らかだ。THE SENSE OF WONDERとRACHEL L.CARSONという英語表記が
日本語の著者名・表題・翻訳者名を上と下から挟んでいる。日本人の写
真家による画像はこの作品を誠実に日本の読者へと手渡す。自然観察の
奥義を説きながら、日本語の放つ香気を伝えるきわめて上質の掌編だ。
海辺の情景、森林の物音、天体観測、そのどれもが人と自然との胸躍る
出会いとして、生涯の喜びの源泉であることをくり返す原文の日本語訳
は、無駄が無く潤いに満ちている。

一度しか読まれない詩集は二度と聴かれない音楽のようなものだ。一度
しか読まれない推理小説があっても良い。飛ばし読みで十分な技術マニ
ュアルもあるだろう。だが、くり返し繙かれ、その度に新鮮な感動を与
える自然科学の読み物があるとしたら、それは科学とことばとの幸福な
出会いと言える。「不思議さに驚嘆する感性」は科学者と詩人が出会う
とても自然な領域に違いない。本来人間の心に色分けされたジャンルは
ない。上遠恵子さんの丁寧な仕事がそのことを静かに語っている。

【著者略歴】
北田敬子(きただ・けいこ)
東洋学園大学・現代経営学部教授
東京女子大学英文科卒業後、東京都立大学修士課程英文学専攻修了。
バージニア大学教育学部にて在外研究。
専門は英語文学、言語とコミュニケーション
ホームページURL http://www.kitada.com/keiko/

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■(投稿)翻訳はエリートの仕事について

初めまして。貴社のメールマガジンを通じて「翻訳通信」についても知り、
愛読させていただいています。私はピアニストの傍ら近頃ドイツ語翻訳に
も手を染め出した、翻訳志願者です。専攻がドイツリートなので、この
二つは私にとって、そうかけ離れたものではありません。「翻訳通信」には
たびたびカルチャーショックを受けています。今のところ、翻訳のあるべき
姿のお手本の一つとして、心に留めています。

今の現状を思うとき、山岡さんの怒りはよくわかる気がします。しかし、
これは音楽の分野もそうなのですが、本当に何がいいのか悪いのか、判断
できる人はそう多くはいないのだろうという気がします。優れた人にしか
まともな判断力は伴わないからです。それでも、「憧れ」の対象でなら、
そういうレベルも普通の人にも想像できる範囲内に来るのですね。もっとも
です。

ただ、こういったものを育てるには、社会全体がなんだかあまりにあわただ
しすぎ、目先の利益中心になっているように思います。「イチロー」ならば、
テレビをつけさえすれば眼に入るし、そのすごさは一目で素人にもそれなり
にわかります。しかし、本は自分で手にとって味わってみなければ、その価
値はわからない。一日中仕事あるいは仕事探しに忙殺されてエネルギーを
すり減らしている人たちに、ごまんとある書籍の中からいい本を探し出して
手に取る余力はないでしょう。

私たち音楽家は、自分も幸せだし、その幸せを他の人にも分け合って仕事
としています。幸せな境地に達するまでには、相当の訓練が必要で、時間も
お金も莫大にかかります。それだけ投資しても、見返りの戻ってくる確率は
非常に少ない。資本主義には全然沿わないシロモノです。その訓練の間何
が支えになっているかといえば、憧れと、何にも奪われることも左右される
こともない絶対的な幸福の予感です。逆に言えば、そういう予感の持てない
人が、かっこよさだけに憧れて莫大な時間をかけてしまうと、悲惨な結果に
終わります。

翻訳の世界に手を染めてみて、なんだか音楽の世界と似ているところが多い
ような気がしてきています。奥が深いところ、いいものも悪いものもごった
になっているところ、努力が必ずしも金銭的に報いられるとは限らないところ、
ヘンな権威主義がまかり通っているところ、憧れを餌に教育機関が一般の
人を食い物にしているところ・・・。

私が翻訳を勉強するようになって思うのは(文芸ですが)、仕事への敷居は
高いのに、そこに至る道はないに等しい。通信教育も受けてみましたが、本気
でプロを育てようとしているとは思えない内容でした。「翻訳通信」に載って
いた仁科和夫の、「山の音」と "The Sound of the Moutain" の比較記事に
刺激されて、しばらく自分で納得のいくように手探ってみようかと思って
います。

人にはそれぞれ、賜った才能やらチャンスやらがあります。それを無視して、
大衆におもねっても、ろくなことにはなりません。逆に、そういう優れた一部
の人には、まず価値観から、大多数の人たちを教育する使命があるでしょう。
自分では気づかなくても、他人に教われば気づく人は多いと思いますから。
それが結局は、社会全体にとって良い方向なんじゃないでしょうか。

For your reference・・・
「山岡洋一インタビュー 翻訳はエリートの仕事なんだ」
  http://www.kato.gr.jp/yamaoka2.htm

「翻訳通信(翻訳と読書、文化、言葉の問題を幅広く考える通信)」
 毎月発行予定 (隔月になる場合あり) 
 発行・執筆  - 山岡洋一
 申し込み手続き:お申し込みは↓URLより
  http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/

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■ヨーロッパ映画へのいざない
                   文:ボーイ・ミーツ・ガール

☆「ラルジャン」
 ロベール・ブレッソン監督/1982年/フランス=スイス
 発売元 紀伊國屋書店

フランス映画界の異端にして巨匠ロベール・ブレッソンの遺作。この映画
を撮った時、ブレッソンは82歳だった。原作はトルストイ「贋金使い」。
ブレッソンは、この原作をドストエフスキーのような不条理劇に書換え
た。まさに映画と文学の粋が、この奇跡的な傑作に結実した。

簡潔の極致と言われた独特な映像美、徹底的に感情を排した出演者の
演技、手や札束や斧のアップ映像。故淀川長治氏は、「研ぎ込まれた
銀器を見るようだ」と評した。

主人公のイヴォンは贋金を掴まされ職を失う。妻と娘を養うために銀行
強盗を計画して失敗、投獄。投獄中に娘は栄養失調で死亡、妻はイヴォン
の元を去っていく。獄中でイヴォンは「金を得るためには何をしても構
わない」という独自の哲学を構築する。そして刑期を終え出獄した
イヴォンは・・・わずか1時間40分の間に、1つの哲学の誕生と敗退が
見事に描かれている。


☆「マルメロの陽光」
 ビクトル・エリセ監督/1987年/スペイン
 発売元 紀伊國屋書店

薄暗い部屋の窓が開け放たれ、そこがアトリエであることが判明する。
やがて画家はキャンパスの木枠を組み立て始める。スペイン・キュビ
ズムの巨匠アントニオ・ロペスが、23年間完成させえないマルメロの
絵(マルメロは西洋花梨のこと)を描くひと夏が、ドキュメンタリー
タッチで描かれている。

妻との日常生活、友人の画家エンリケ・ゲランとの交友の中で、淡々
と絵を描くアントニオ・ロペス。この映画には、マルメロを描くアン
トニオ・ロペスの夏と同じ時間が流れている。

映画を観ることの幸福は、スクリーンの向うと同じ時間を過ごすこと
ではないだろうか。余りに饒舌な映像の連続を目の当たりにする我々
は、ともするとスクリーンと距離を置いてしまう。この映画を観る時、
我々は映画と同じ時間を過ごすということ、映画を観ることの幸福を
実感できる。

ビクトル・エリセは、未だ3本の映画しか撮っていない。「蜜蜂のささ
やき」「エル・スール」、そして「マルメロの陽光」である。
寡作の巨匠の、芳醇な時間に浸ってみては如何だろうか。

◆DVD版好評発売中
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※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
※ 編集協力・取材 加藤隆太郎 http://trans.kato.gr.jp/
【バックナンバー】
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