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今月号では、山岡洋一さんに、発売間近の自著《翻訳とは何か―
職業としての翻訳》について熱く語っていただきます。

タイトルは「後書きに代えて」。

トランレーダーだけで配信される貴重なメッセージです。

また、同書の書評を今野哲男さんに書いていただきました。

と、そこへ山岡さんの主張と真っ向から対立するような、「翻訳
の価格破壊」を目論むエクストランス河野社長へのインタビュー
を掲載するという離れ業も演じています。

今月号は思い切り「波風を立てる」内容でお届けします。皆様の
熱い共感のご意見、または反論をお待ちしております。


配信停止の手続きは、誠にご面倒ですが tran@nichigai.co.jp 宛
に配信希望せず、とご一報ください。

━━━━━     コンテンツ・メニュー     ━━━━━
■ 山岡洋一 自著を語る 「後書きに代えて」
■ 書評「翻訳とは何か―職業としての翻訳」 今野哲男
■ 新連載『e-時代の翻訳ビジネス』
■ 「秀丸エディタを使いこなす(Windows)」その4
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■ 山岡洋一 自著を語る 後書きに代えて

 職業としての翻訳をテーマとする本を書いてみたいと考えるよう
になったのは、もう十年以上も前のことだ。そう考えたのは当時、
翻訳書は毎日何点も出版されているのに、翻訳をテーマにする本は
ほとんどなかったからである。  

 いまでは、大きな書店に行けば翻訳をテーマにする本が何冊も並ん
でいる。状況は一見、様変わりしているわけだが、そのほとんどは
「あなたも翻訳家になれる」式の「やさしく、分かりやすい」本、
言い換えれば、内容が薄い本だと思えてならない。類書がいくらで
もあると思えるなかであえて本書を書いたのは、翻訳という職業、
翻訳者という生き方を扱った本格的な本はまだないと思うからだ。
  
 翻訳は地味な仕事だ。縁の下を這いずりまわり、ない力を振り絞
っているのが翻訳者だ。だが、その役割は決して小さくはない。外国
のすぐれた文化、知識、情報を日本人が日本語で吸収できるように
するのが翻訳の役割である。それによって、明日の日本文化を支える
基盤を築く一助になるのが翻訳である。  

 このような重要な役割を担っている点を考えれば、翻訳とは何か、
翻訳とはどういう職業かについての真剣な議論がほとんどないのは
残念なことだ。翻訳が気楽な副業、気楽な内職になるかのような話
ばかりが目につくのは悲しいことだ。翻訳という仕事を軽く見る
傾向が、翻訳の学習者や翻訳教育関係者、翻訳書の読者、そして
一部の編集者や翻訳者にまであるのは心痛むことだ。  

 翻訳を職業としている者にとって心外だというにとどまらないかも
しれない。明日の日本文化を支える基盤を築く一助になるのが翻訳
である。その翻訳を軽視する傾向が強まり、翻訳の質が低下してい
けば、日本文化の質にもいずれ影響が及ぶ可能性がある。ボディブ
ローのように徐々にではあるが、日本文化の足腰を弱めていくこと
になりかねない。 

 本書を書いたのは、以上のように考えたからである。一生をかけ
た職業として翻訳に真剣に取り組んでいる人たち、これから取り組
もうとしている人たち、編集者や発注者として翻訳に関与している
人たち、読者の立場で翻訳に興味をもつ人たちが翻訳について深く
考える際に、わずかでもヒントになればと願っている。  


                         山岡 洋一


<全国有名書店で8月中旬発売>
 『翻訳とは何か―職業としての翻訳』 山岡洋一著
  日外アソシエーツ刊行 本体価格 1,600円 ISBN4-8169-1683-0

ネット上でもご注文承っております(送料は弊社負担)。
 http://www.nichigai.co.jp/newhp/whats/yamaoka/yamaoka.html

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■ <翻訳は人生と交換しても不足なき営為>全編に貫かれるその思い

【書評】「翻訳とは何か―職業としての翻訳」

 森鴎外はその昔、「原著者が日本語で書くとしたらこう書くだろう
と思える訳文を書く」といったらしい。当然至極な言葉だが、これを、
この国における翻訳の歴史と現状という文脈の中で再考してみると、
鴎外の一見単刀直入な心情の吐露には、俄かに立ち上るような、ある
感慨の深さが感じられる。

 本書は、まるで空気のように一般化し、そのくせ(あるいは、その
せいで)原点が見過ごされたままになっている翻訳というものについて、
言語・文化一般、大まかな翻訳通史、翻訳技術、職業情報レビューと
いった、様々な観点から考え直した論考だ。

 副題に「職業としての翻訳」とあるのは、昨今の実用情報一本槍の
リクルート本におもねるためでは無論なく、M・ウェーバーの『職業
としての学問』のひそみにならった、翻訳の現状への苛立ちと、若干
の皮肉とが含まれているせいである。

 著者の論考は、「真夜中の電子メールとアマゾンの蝶々」という好
奇心と想像力をかきたてる不思議な題を持った序章で始まり、以後、
「歴史のなかの翻訳家」、「翻訳の技術」、「翻訳の市場」、「翻訳
者への道」と実に目まぐるしい展開を見せる。上げられた例証は多方
面に及び、比喩に満ちた独特の文体も、読み物として十分に魅力的だ。

 しかし、本書を貫く基本モチーフは、「第6章 職業としての翻訳」
と「終章 文化としての翻訳」の中で、象徴的にまとめられていると
いってよいと思う。つまり、著者はプロ翻訳家として、翻訳は人生と
交換しても不足なき営為であり、そこを志しそこに携わる者は、その
点に関する理解をよもや欠いてはならないと考えて、本書を書いたの
である。

 本書の個々の局面に見える著者のコメントは、そのせいか軽率な学
習者なら恐れ入ってしまうほど辛辣なものだ。だが、もって銘すべし。
翻訳の魅力は、この困難の中にこそ、存在するのである。


                         今野 哲男

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■ 新連載『e-時代の翻訳ビジネス』

今や、翻訳関連企業で自前のWebサイトを運営していないところの方
が珍しい。個人翻訳者や学習者でもホームページを作って、営業宣伝
や人脈づくりに役立てるのが普通である。

ネットそのものをビジネスにするケースも出ている。最近では、大手
商社系列のベンチャービジネスが手がける翻訳業務の仲介を行うサイ
トが注目されている。最初は実効性を疑問視する声が多かったが、か
なりの実績をあげているという。

ネットビジネスは企業に限ったことではない。個人にも成功者が登場
している。「翻訳のポータルサイトを運営している元翻訳者の人なん
ですが、広告収入だけで月に60万円くらいは稼いでいるそうですよ」
と某出版社社員A氏は語る。この元翻訳者は、翻訳そのものはやめて
しまって、サイトづくりに専念しているらしい。

この新連載では、ビジネスのインフラが急速にネットへ移行している
翻訳業界の各方面に取材し、近未来の翻訳ビジネスがどのような姿に
なるのかを検証してみたい。

第1回は、エクストランス株式会社の河野弘毅さんにお話を伺った。
河野さんは「翻訳の価格破壊」を目標に掲げているという...。


                     (取材 加藤隆太郎)

http://www2.neweb.ne.jp/wd/nichigai/tranradar/e-translation1.htm

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■ 「秀丸エディタを使いこなす(Windows)」その4

マクロを使う

秀丸には強力なマクロ機能があります。マクロを使えば、正規表現
の置換処理だけでは難しい複雑な処理も実現します。

事例を紹介しましょう。

◆ 行末の自然改行部分に挿入された改行記号除去するマクロ

e-mailなどでテキスト文を送ると、メールソフトの機能で自動的に
行末に改行が入ってしまいます。たとえば、添付ファイルを使わず
に原稿を送受信した場合に、余計な改行が入ってしまって困ること
があります。

そんなときに、このマクロが役立ちます。

(1) マクロファイルを保存する

キリトリセンで切り取った部分をテキストファイルとして、適当な
ファイル名前で(自然改行除去.mac)、秀丸の本体と同じフォルダ

c:\Program_files\hidemaru\

に保存します。このとき、ファイル名に続いて拡張子の .mac を忘
れないでください。

(2) マクロを実行する

あらかじめ、改行を除去したいテキストファイルを秀丸で開いてお
きます。

メニューで、[マクロ] -> [マクロ実行] と進み、[ファイル名] に
先ほど保存したファイル名(自然改行除去.mac)を指定します。
[OK]をクリックすると、マクロの実行が始まり、画面上で改行が除
去されていきます。

----- キリトリセン ----- キリトリセン -----
// 著作権者 高田祐樹 
// このマクロの再配布、無断転載を禁止します。
// 最新バージョンは http://trans.kato.gr.jp/ 

$col = input("自然改行の行末から改行記号を除去します"
+char(0x0D)+"処理対象の最小桁数(半角)を指定してください。
","50");
#w = width;

config"w"+str(#w + 200);
gofileend;
while( lineno > 1 ){
	if( linelen >= ascii($col)){
		golineend;
		left;
		if ( code != '。' ){
			right;
			if ( code == 0x0D ){
				delete; 
				left 2;
			}
		}
	}
	up;
}
config"w"+str(#w);
----- キリトリセン ----- キリトリセン ------

                       (文: 高田祐樹)

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■ おしらせ

●バックナンバー及び当メールマガジンの配信希望について

お恥ずかしい話、これまで配信停止の手続きについての説明はある
ものの、配信を希望される方へどうすれば良いかのご案内がありま
せんでした。

そこで遅ればせながら、バックナンバー一覧と配信お申込みための
ガイド・ページをご用意しました。 ←威張れることかっ!

 http://www.nichigai.co.jp/translator/mail_mag/index.html

「部数が伸びない原因は自分にありました...」(営業マン青木)

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■ お詫びと訂正
 先月号の『NEW 斎藤和英大辞典を引こう!』の中で転載した作品は、
 一茶ではなく、芭蕉の間違いでした。謹んでお詫びと訂正をさせて
 いただきます。

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※ 発行人 森本浩介  ※ 編集スタッフ 青木竜馬/竹村雅彦
※ 編集協力・取材 加藤隆太郎 http://trans.kato.gr.jp/
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