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 日外アソシエーツの青木です。

 東日本大震災によって被災された皆様、並びにご家族、ご親族、お友達
 が被災されたという皆様、心よりお見舞い申し上げます。
 また、お仕事で、ボランティア活動で困難な仕事に取り組まれている
 方々にお礼申し上げます。

 さて、当メールマガジンですが、このところコンスタントな配信が出来
 ず申し訳ありませんでした。

 幸いにも被災せず、こうして無事にいることができる我々は、通常通り
 働き、消費し、その上で被災した皆さんのことを思い、節電などに努め
 る。ということを考え、通常より短い番外編メールマガジンを配信いた
 します。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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 ■ 新刊案内
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 ■ 新刊案内

 日外アソシエーツよりこの3月に、

『英語天才 斎藤秀三郎
 ―英語教育再生のために、今あらためて業績を辿る』(竹下和男:著)

 が刊行されました。

 斎藤秀三郎といえば、当メールマガジンでも再三取り上げて参りました
「NEW斎藤和英大辞典」を編纂した人物であります。
 ひとりで辞典を編纂する、その事業の大きさに人の目は向きがちですが、
 実はその業績にこそ刮目すべき点があります。

 本書は、斎藤秀三郎という斯界の巨人を、「業績を辿る」という形態で
 描く評伝です。英語学習法、研究法、教授法について高い意識を持って
 臨まれている方にお奨めの書です。

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『英語天才 斎藤秀三郎
        ―英語教育再生のために、今あらためて業績を辿る』
  竹下和男・著 A5・340p 日外アソシエーツ刊
  定価4,998円(本体4,760円) ISBN 978-4-8169-2288-6
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 明治大正期を代表する英語教育者・英語学者であり、辞書編纂者・文法
 執筆者としても知られる斎藤秀三郎(1866〜1929)の業績に焦点をあて
 た評伝。正しい英語学習・英語教育の変革のために、現代にも通じる方
 途を示す。斎藤の遺した仕事に直接触れられるよう、主要著作・講義録
 13点の目次と本文サンプルも併載。

 http://www.nichigai.co.jp/PDF/2288-6.pdf

【ご注文はこちら】
 https://www.tranradar.net/cgi-bin/tran2.cgi?BOOK=BOOK

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 ■ 斯の道の為に、斯の言葉の為に、何人かその全力を尽くさざる―
              『英語天才 斎藤秀三郎』(竹下和男著)

 本書の出版企画を聞いた時、「なぜ21世紀の今、斎藤秀三郎なのか?」
 という素朴な疑問が頭をよぎりました。斎藤といえば、明治大正期を
 代表する英語教育者・英語学者であり、辞書編纂者、英文法の祖として
 も知られる巨匠です。

 単刀直入にいうと、カギは斎藤最後の大著『斎藤和英大辞典』(1928
 年)の序文に書かれたスタンスにあるのではないかと思います。

 The first step of language-study is imitation.  The sutudent of
 English must be a good mimic.  He must think and say things in
 the foreign way...

 But language-study must not stop with imitation.  Each language
 has a flavour of its own, and this flavour must preserved.
 Japanese is a unique language, and awaits rendering into another
 unique language, English.  The mastery of a language has for its
 final object the expression of the exact light and shade of 
 meaning conceived by the speaker.  In a word, the Japanese speaker
 of English should be original.  It was this originality that made
 Lafcadio Hearn what he was.  it is humiliating to think that
 Japanese art should have been understood and appreciated by the
 Westerner before it had found its exponent among the Japanese.
 In short, the English of the Japanese must, in a certain sense,
 be Japanized.

 先進的な西洋文化を積極的に吸収したい、という国を挙げての文明開化
 の時代にあっても「日本人は西洋人と対等なんだ」という強い自意識が
 感じられます。

 その根底にあるのは、「お日さまの下で同じように空気を吸って生きて
 いる人間が使う道具である以上、日本語にも英語にもかならず同じよう
 な慣用表現が存在するはずだ」(斎藤兆史『英語達人列伝』中央公論新
 社)という基本認識です。

 これこそが斎藤の主唱するイディオモロジー(idiomology)の思想です。
 英語と日本語の表現を対比させ、組織的に結びつける研究で、「言葉や
 語法の陰にある心理、考え方、あるいはその言葉を話す人の心持を研究
 解剖して」その甘味を伝えたといわれます(本書 p143)。

 たとえば『斎藤和英大辞典』を繙くと、こんな例文が出てきます。

 >  李下に冠を正さず I will not compromise my honor.
 > 
 >  飛んで火に入る夏の虫 to fly in the face of Providence
 > 
 >  往生際の悪い奴だ Why do you cling to a miserable life?


 本書の跋文で竹下氏が書いている以下の行は、核心的ですね。

 > 母国語である日本語に熟達しないで外国語ができるようになるはずは
 > ない。内容がない英語をべらべら喋れてもネイティブからは評価され
 > ない。
 > 
 > 西洋社会の東洋の思想文化に対する関心が高まりつつあり、自国の
 > 文化を正確で品位のある英語で説明できる人間の育成システムの構築
 > と実行こそ斎藤秀三郎が目指したものではなかったか。


 グローバルなインターネットの時代に、国際語である英語で「日本文化
 を世界に向けて発信したい」という時、日本人としていかに取り組むべ
 きか、斎藤の生き様が示唆するものは大きいのではないでしょうか。

                             (竹)

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  山のあなた、春の朝、わたしと小鳥とすずと、道程
  冬が来た、からまつ、千曲川旅情のうた、雨ニモマケズ
  注文の多い料理店、オツベルと象、ごんぎつね、手袋を買いに
  吾輩は猫である、坊っちゃん、トロッコ、形、走れメロス、信号
  徒然草、枕草子、おくのほそ道、平家物語

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 ■ 後 記

 震災直後の被災地の人たちの落ち着いた振る舞いに世界から賞賛の声が
 あがりました。また現在は、原発事故に対する政府などの情報発信と対
 応、そしてそれを伝える大手マスコミの姿勢に対し、世界が厳しい目を
 向けています。
 通訳にしろ、翻訳にしろ、改めてその重要性が増しています。
 日本には頼もしい翻訳者もたくさんいる。世界がそのことに気づく日は
 近いと信じております。
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