NICHIGAI Introduction Party
  CD-ROM辞書の中から例文や用語を抜粋してご紹介するコーナーです。
   
  『イギリス「窓」事典―文学にみる窓文化』編 Part 2
   
  イギリス「窓」事典『イギリス「窓」事典』は、大きく分けて三部構成になっています。前回は第I部 Window Styles(窓の種類)からご紹介しました。今回は、第II部 Window Features(窓の周辺)からの抜粋です。

しかも、しつこくクイズ形式です!
(1)〜(3)の窓の周辺部分は、(a)〜(c)のどの建物、または、文学作品に見られるでしょうか。

(1) Label stop 雨押さえ石の端点

(2) Tracery トレーサリー

(3) Window Blind 窓のブラインド
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(a) ノリッジ(Norwich)大聖堂

(b) O.ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』

(c) ケンブリッジ大学

だんだんマニアックな問題になってきました。
   
 
 
<クイズの答え>

(1) Label stop 雨押さえ石の端点

(c) ケンブリッジ大学

 ☆'dripstone'(雨押さえ石)や'label mould'(角形雨押さえ石)の左右の末端につける石。
  装飾として、人間の顔、動植物、紋章などの彫刻が施されている。

 ☆雨押さえ石とは・・窓や戸口の上部に少々張り出す形で設けられる石づくりの繰形
  (moulding)で、雨水を避ける(throw off rain)目的、つまり、雨水が外壁を伝って窓へ
  流れ落ちるのを防ぐためのものであると同時に、装飾でもある。

 ★ケンブリッジ大学のlabel stopとしてグリフィンの写真が紹介されています。

(2) Tracery トレーサリー

(a) ノリッジ(Norwich)大聖堂

 ☆Traceryとは・・ゴシック建築の窓の上部を分割する装飾をいう。ふたつ以上の窓面を
  ひとつのアーチの下にまとめる必要から生じたものである。

 ★ノリッジ(Norwich)大聖堂の回廊(cloister)が掲載されています。cusp(いばら)の装飾が
  見られます。ノリッジは東イングランドにある中世の町並みを残す中都市です。あまり
  観光地化されていないので、ゆっくり、じっくり窓を見て歩けます。

(3) Window Blind 窓のブラインド

(b) O.ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』

 ★ブラインドの上げ下げを表現する動詞には'draw'や'pull'があるそうです。本書の
  'to draw up'という見出しの中に、O.ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』の劇的なシーンの
  一節が紹介されています。(なぜ劇的かは、この小説を読んでください。私はこのシーン
  で読み進めるのを一瞬ためらいました。)

注:☆:本書からの引用です。
  ★:おまけです。

第III部は、Supplement(補遺)として、窓にまつわるお話です。このコーナーのPart3でお伝えします。お楽しみに。
それでは、Merry Christmas and Happy New Year!!

◇『イギリス「窓」事典―文学にみる窓文化』の詳細はこちら

  読んで得する翻訳情報マガジン No.145/2007.12.21(一色)
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