日外アソシエーツ 2003年3月刊
◆◇英語学習の盲点から翻訳の奥義まで◇◆
英和翻訳の原理・技法
中村保男著 企画・制作:竹下和男(株式会社サン・フレア)
A5・280頁 定価3,990円(本体3,800円) ISBN4-8169-1767-5
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半世紀にわたる翻訳人生から得た練達の翻訳術を伝授! 英和翻訳の原理・技法
■「正確な意訳」、「美しい正訳」はいかにすれば可能か?通念を打破し、困難を克服するための"勘"と"こつ"をまとめた著者畢生の翻訳指南書です。
■著者一流の翻訳原理から、実践的な技法の数々、さらには英語・日本語の言語論にまで踏み込んだ独創的な翻訳論を展開。
■さまざまな英語表現に対処できるよう文例・訳例も多数収録していますので、翻訳者を目指す人だけでなく、英語学習の一助としてもお役立てください。
<目 次>
はじめに(附・翻訳開眼への道)

序章 翻訳とは何か
   英和翻訳の意義

第一部 英和翻訳技法
 第1章 総論
 第2章 省略の秘訣
 第3章 補充訳
 第4章 頭から訳す技法
 第5章 構文を変える
 第6章 態の転換
 第7章 品詞転換
 第8章 主語と格
 第9章 時制と話法
 第10章 諺・慣用句・洒落そして比喩

第二部 英和翻訳特論
 第11章 日英語間の往復通行
 第12章 不即不離の原理
 第13章 誤訳の発見と予防
 第14章 問題点さまざま
   その1 中断文の訳し方
   その2 視点の問題
   その3 文体小論
   その4 訳注の問題
第三部 英和翻訳詳論
 第15章 段階的翻訳術
 第16章 和文和訳と中間訳
 第17章 国語力と英語力
 第18章 全体と細部
 第19章 内容と形式
 第20章 易しそうな難語と難文
 第21章 英語学習の盲点
 第22章 日本語の長短
 第23章 最後に大切なこと3題
   その1 翻訳は原作者との勝負である
   その2 誰のために訳すのか
   その3 補足事項

むすび
解答
索引
推薦のことば 沼澤洽治(東京工業大学名誉教授)
 中村保男氏は、英和和英双方向の名翻訳者として、また翻訳の形而上学の優れた理論構築者として、実践と理論両面で多くの仕事をこなした練達の士であり、その仕事の集大成としての本著を通じて読者は、いわばこの達人の極意をいながらにして惜しみなく伝授されるわけである。
 しかし、一介の古手英語教師としての私が得たものは、何にもまして全巻に満ち満ちている著者の英語日本語を問わぬ、言語そのものに対する大きな愛情に接する喜びだった。
担当編集者によるご紹介 尾崎 稔(日外アソシエーツ編集局)
 『英和翻訳の原理・技法』は、著者中村保男氏が自らの半世紀に渡る 経験をもとに書き下ろした翻訳指南書の決定版です。 中村氏は刊行された翻訳書が100冊を超える文芸翻訳の大家で、また 言語・語学への造詣も深く、英語翻訳指導書や表現辞典など、十指に 余る関連書籍も執筆されています。
 本書『英和翻訳の原理・技法』はこうした執筆活動の集大成といえる もので、豊富な文例・訳例を交えつつ、英和翻訳のコツをわかりやす く系統立てて述べており、翻訳家を目指す人ばかりでなく、英語学習 者や英語そのものに興味がある方にもお勧めの一冊です。
 本書では、「原文解読」→「直訳文作成」→「和文和訳による中間訳」 →「精製された決定訳」→「全体の推敲」という翻訳のステップを掲 げ、英語読解力とともに「日本語を磨く」ことの重要性を強く訴えて います。
 「日本語を磨く」というのは誰でも頭では理解できるのですが、本書 の大きな特徴は“磨かれていない日本語文”と“磨かれた日本語文” の違いの実際を、さまざまな場面での具体的な実例を挙げて詳細に 解説していることにあります。本書により読者は、もちろん英和翻訳 の技術を向上させられますが、同時に日本語に対する感性や言葉への 細心の注意力も高められます。
 そして著者は、原文を単に正しく美しい日本語にするための個々の 「技法」の修得だけではなく、さらなる高みへと読者を誘います。 すなわち――その文が全体の中で占める位置や前後関係・文脈にも 配慮する「全体感覚」を保ち、文の「意味内容」を正確に訳するに とどまらず「表現形態」も充分に咀嚼して、原文に密着するのでも なく安易な“意訳”に逃避するのでもない「不即不離」の態度を会 得してこそ最適訳に到達できる――著者は本書の中でこの翻訳の基 本的な「原理」を噛んで含めるように読者に伝授しているのです。
 本書は、一読して終わるのではなく、何度も何度も読み込むことで 自分の「言語感覚」を磨くことに役立つ、本当の意味での“参考書” といえるでしょう。
著者紹介:中村保男
翻訳家・評論家。
1931年生まれ、東京大学文学部英文科卒、同大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。
在学中から現在にいたるまで、さまざまな分野の作品の翻訳にあたるかたわら、翻訳論や言語論に関する著作も多数。最近では語句の訳し方を辞書形式で示した『新編・英和翻訳表現辞典』(研究社 2002.8刊)がある。
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